「神様の御用人」4巻

 2015-08-29
「本館」に先がけての読了本紹介、今回選んだのは、浅葉なつ の『神様の御用人』第4巻です。

シリーズ初の長編となった、この第4巻。
今までと比べてエピソードのボリュームが増したことになりますが、こういうケースでは、それに比例して内容の方も深化できているかどうかが問われるところですよね。
当然ですけれども、ページが増えればそれだけで中身が濃くなるというような、そんな単純な話ではないのが小説。
ですから、どういう題材で、どういう物語を構成していくかがポイントになってくるのですけれど……その点では本作は、まずまず上手いことやっているのではないかと感じました。
とはいえ、家族愛を題材に持ってきたところは、さすがにベタ過ぎるのではないかと思わないでもありません。
しかし一方で、それは作品の持っている性格には合っていますし、定番であるが故にそうそう失敗はしない低リスクなネタを選択してきたのは、そこまで悪いことでも無いと考えることもできます。
レーベル側としてもせっかく人気の出ているシリーズに、あまり冒険はしてほしくないという事情もあったのかもしれません。

初長編となった今回の第4巻では、今までの短編とは違ってやや重いシチュエーションを含ませたというようなことを、あとがきで作者は書いています。
とはいえ、そこまでシリアス過ぎるようになっているわけではありませんし、むしろ短編との差がしっかり出ていたのは、個人的には好印象でした。
次の第5巻をどうするのか、が、シリーズの今後にとっては、1つ、ポイントとなるかもしれませんね。

 神様の御用人 4巻
 (メディアワークス文庫)

 (2015/06/25)
 浅葉 なつ
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