「迫りくる自分」

 2015-07-29
世の中には3人、自分にそっくりな人間がいる、というのは、しばしば語られる都市伝説的な定番ネタですよね。
ですので、それを題材に盛り込んだドッペルゲンガーものというものも、小説にしろマンガにしろ映像作品にしろ、過去に何作品も作られてきました。
私も、特にここで作品名まで挙げてはいきませんが、その手の作品を幾つも読んだり観たりしたことがあります。

で、そんな作品群の1つに加わることになったのが、今回、「本館」に先行しての読了本紹介に選んだ、似鳥鶏の『迫りくる自分』。

ジャンルとしては、サスペンス小説ということになるのでしょうか。
ネタバレを避けようとすると、内容にほとんど言及できなくなるのですが、とりあえず、帯に書かれている文句をここでは引用しておきます。
曰く、「俺は二人いる。悪いのは、もう一人のほうだ。――誰も信じちゃくれない。最悪の逃走劇が始まった!」。

ラストシーン辺りに、「いやいや、理屈としてはそういう風に思うことができても、感情としてはどうなのよ」と感じる部分がある。
サスペンスで押すのであれば、もうちょっと全体のボリュームを増やして、内容を増量してくれている方が、読み応えが合って良かったのに、全体的にサラッと終わり過ぎという気がする。
などなど、微妙な部分もありはしたのですが、まぁ、総じて、面白かったです。

この作品、この路線は、彼にとっては新たなジャンルへのチャレンジだったりするのかもしれませんね。
もしそれが真実だったとして、習作としては、まずまずの出来なのではないかと思います。

 迫りくる自分
 (2014/02/19)
 似鳥 鶏
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