「大神兄弟探偵社」

 2015-07-20
『ミリオンセラーガール』『藍のエチュード』と、なかなか面白いものを読ませてもらったので、もうちょっと里見蘭の著作を読んでみようかなと思いました。
そこで選んだ『大神兄弟探偵社』が、今回の紹介本。

あとがきによると、これは著者が親しんで読んできたという「冒険小説」のエッセンスを探偵モノのミステリーの中に投入してみたという作品だそう。
なるほど確かにそんな感じの小説になっていました。
現代日本でそれはちょっとどうなんだろうというような、ちょっとムチャなアクションシーンも結構あったりするのですけれど、そういうところが、つまり「冒険小説」な部分になるわけですよね。
この設定であれば恋愛要素だったり男女の掛け合いだったりは必要ないということなのでしょうが、女っ気が無くてほぼ若い男ばかりの辺りに、BLというわけでもあるまいにというようなことを考えてしまった私は、おそらくちょっと毒されているのでしょう。

主人公を含めて全部で4人いるという探偵社のメンバーの中で、ほとんど目立っていないのが2名というバランスが今一つ悪くて、そこが消化不良でもあるのですが、その辺りは、シリーズ今後のお楽しみということなのかもしれません。
とはいえ、それ故に、やや「タイトルに偽りアリ」という感じになってしまっているのは、残念。
で、仮に私のその想像が正解だったとして、という仮定の下に書きますが、そういう計算が悪いとは言いませんけれど、影の薄い2名についても、もうちょっとキャラ説明をしっかりしておいても良かったのではないか、という気がしないでもない、かな。
シリーズ1冊目で読者を満足冴えられないと、2冊目以降にも手を出そうと思ってもらえないでしょうから。
まぁ、私はとりあえず既に刊行されているシリーズ2冊目は読んでみるつもりなのですけれど。

 大神兄弟探偵社
 (新潮文庫nex)

 (2014/10/28)
 里見 蘭
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