「仏果を得ず」

 2015-07-13
そろそろこいつも読んでおこうかな、という感じでページを開いてみた 三浦しをん の『仏果を得ず』が、今回の、「本館」更新に先がけ紹介する読了本。
高校の修学旅行で観た文楽に衝撃を受け、その世界に飛び込んで十年あまり修行に励んできた青年が主人公の作品です。
そんな主人公が文楽の大夫として自身が大きく成長できるかもしれないチャンスを得るのと時を同じくして、とある女性に心を惹かれてしまい、芸と恋との間で迷い悩むことで、義太夫として成長していくという典型的な青春小説になっています。

話半分に受け取っておくとしても、表紙に巻かれている帯に記載された書店員からのプッシュも大きいようですし、私自身、以前からちょっと気になっている作品の1つもありましたから、私としては、ようやくコレを読む時が来たか、という感じ。
で、実際にページをめくってみると、なる程、これはなかなか面白い。
展開に意外性的なものの無い、ベタな物語でしたが、オーソドックスなものの強みというか、王道であることの良さも出ていたと思います。
本作の重要な要素である恋愛話についても、確かにこういうのもあり得るよな、という感じで楽しく読みました。

一方で本作については、もう少し人情話だったりドタバタしたものがあってもいいのではないかなとも、ちょっと感じてしまいました。
そういうところで物足りなさを覚えたのが、ややマイナスだった、かな。

仏果を得ず (双葉文庫)
(2011/07/14)
三浦 しをん
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