まさかサガンが

 2015-05-19
グラン・ツール第1弾であるジロ・デ・イタリアの裏で、アメリカはカリフォルニアで開催された8日間のステージレース、ツアー・オブ・カリフォルニア。
日本時間早朝の生中継だったこともあり、録画をしておいたものを倍速再生等で観るような感じだったのですが、終盤はかなり熱い戦いが繰り広げられて、実に見ごたえのある大会となりました。

開幕前は、エティックス・クイックステップのスプリンター、マーク・カヴェンディッシュが何勝を挙げられるか、それに対してサクソ・ティンコフに移籍した今シーズンに成績を出すことができずにここまで来てチームオーナーからも厳しい目を向けられ始めていたピーター・サガンが、どこまで対抗して行くことができるか、そこが見どころになるのではないかというのが、大きな話題でした。
で、蓋を開けてみれば、カヴェンディッシュもサガンも共にかなりの好調さをいかんなく発揮して見せ、第6ステージまででカヴェンディッシュは3勝、サガンは2勝を手にしてみせるということに。

更に、相性の良いこの大会で復調を見せたサガンは、総合優勝をも狙う走りを見せてくれました。
最終日前日、今大会最難関の第7ステージで山頂ゴールを終えた時点で総合首位の座に立ったのは、このステージでアタックを決めてステージ優勝を手にしたエティックス・クイックステップの若手フランス人、ジュリアン・アラフィリップだったのですけれども、その時点で2位のサガンとのタイム差はわずか2秒たらず。
これは、最終日にまだまだひっくり返すことが可能な数字です。

ちなみに、ポイント賞でもサガンは、カヴェンディッシュに5ポイント足りない2位につけている状態でした。
山岳賞がBMCレーシングのダニエル・オスであることと、新人賞がジュリアン・アラフィリップであることは第7ステージ終了の段階で確定的となっていました。
ですが、総合とポイントに関しては最終日までどうなるのかわからない大接戦となったのです。

そんな最終日。
スタートの時点で総合、ポイント、新人賞と、3枚のリーダージャージを保持しているエィックス・クイックステップが、どのような戦略でレースを組み立てるかが、当然ですけれど、見どころです。
クイックステップは、中間スプリント及びゴールスプリントで、サガンにポイントやボーナスタイムを与えることが無いように、逃げを先行させようとしたり、サガンのアシストを疲弊させようとして様々な手を打ってきます。
そんな彼等の思惑をひっくり返したのは、ティンコフ・サクソのチームワークと、サガン個人のスプリント能力と総合優勝にかける執念でした。
何と、カヴェンディッシュを含む3名に先に行かれつつも、ゴール間際でギリギリの差し込みスプリントを見せたサガンは、タイヤの厚さにも満たないほんのわずかな差でステージ3位に入賞してボーナスタイムを獲得、総合タイムでアラフィリップを3秒上回ったのです。

最終ステージそのものはカヴェンディッシュが今大会4勝目を挙げましたし、中間スプリンtノでもサガンは彼に負けましたから、ポイント賞にまでは手が届きませんでしたけれど、こういうステージレースでサガンが総合優勝するとは、ちょっと予想外の出来事です。
正直、かなり驚かされました。
サガンのこれからのキャリアがどうなっていくのか、今回の大会が一つの大きなポイントとなるかもしれませんね。


しかし、それより何より、今回の大会で印象強かったのは、ジュリアン・アラフィリップの走りです。
彼は春のアルデンヌ・クラシックでもいい成績を残すことに成功していましたけれども、1週間のステージレースでもこれだけ走れれば、いずれはグラン・ツールでの総合も狙えるような選手になれるかもしれません。
将来が楽しみな若手が、また1人出てきました。


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