「失恋探偵の調査ノート」

 2015-04-27
今回、「本館」更新前の読了本紹介に選んだのは、岬鷺宮の『失恋探偵の調査ノート ~放課後の探偵と迷える見習い助手~』。
発売前にそのタイトルから想像していた通り、同社の電撃文庫から全3巻で刊行されたデビュー作、『失恋探偵ももせ』の続編というような位置づけの作品でした。

といっても、同作をそのまま引き継いでいるわけではなく、一部に旧作の登場人物が出ていたり、舞台となる学校が同じだったりはしているものの、主人公も別人となっていますし、基本的には別物、と考えてもいいのかもしれません。
もちろん、失恋をした生徒から依頼を受け、どういう理由でその恋が実らなかったのを調査し、以ってその気持ちを正しく終わらせる手伝いをする、という基本設定は同じであり、続編だと考えてはいけない、というわけではありませんが。

本作は多分(『~ももせ』もそういう作品だったように)、ミステリーを読みたいと思って接するのか、甘酸っぱい青春モノを読みたいと思って接するのかで評価が割れるのでしょう。
私はこれをミステリーだとは思っていないので、全く気にしていませんでしたけれど、某大手通販サイトにおいて本作の「ミステリーとしての質の低さ」に触れたレビューを読んで、これは全くもってその通りだわな、と大いに納得させられたということを、ここに書いておきます。

確かに、きちんとした「日常の謎」系ミステリーを求めている人は、本作には向かないと私も思います。
個人的には好きなシリーズなのですけれど……
それは設定その他のゆるい部分(作り込みの甘い部分、と言い換えてもいいかもしれません)も含めた雰囲気が好き、というのに近い感じです。
これがある程度売れて、続編が出てくれる方が嬉しいのですけれども、さりとて、広く人に薦められるかどうかと問われると、ちょっと躊躇する部分が無きにしも非ずだという、そんな作品だと言えるでしょう。

失恋探偵の調査ノート
~放課後の探偵と
 迷える見習い助手~
(メディアワークス文庫)

(2014/12/25)
岬鷺宮
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