総合優勝は、ローハン・デニス
2015-02-24
1週間の間、毎日30分の録画ダイジェストとはいえ、熱い戦いを楽しませてくれたツアー・ダウンアンダーも22日放送の第6ステージで全日程の放送を終えました。今レースの放送が始まる際にも書きましたが、私が今大会で最も注目し期待していたのは、UCI世界選手権を2009年に制し、2011年にはツール・ド・フランスの覇者にもなった、BMCレーシングのカデル・エヴァンス。
身長174センチのがっしりとした肉体に割れたあごとつぶらな瞳に甲高い声。
そんな、一度インタビュー映像などを見たら、忘れられない特徴を持っている選手です。
寡黙な彼のひたむきな走りが好きで、本格的に自転車ロードレース中継を楽しみ始めた10年以上前からずっと、何かと応援し続けていた彼。
その現役最後のビッグレースとなる大会なのですから、その雄姿を瞼に焼き付けなければなりません。
で、そんな大会の優勝者となったのは結局、エヴァンスでは無くて、彼のチームメイトである、地元アデレード生まれのローハン・デニス。
まだ若い彼をチームメイトと共に終始サポートするように走ったカデル・エヴァンスは、結局、自身最後のワールド・ツアー・レースを総合3位という成績で終えています。
本音を言えば、エヴァンスが優勝する姿を是非最後に観たかった、というのもありますが、最上級カテゴリーのこのレースで総合3位であるならば、文句のない結果、上出来でしょう。
それに、1位は同じチームの、今後に大いに期待できそうな若手ですしね。
エヴァンスのラスト・ランは自身が主催するレースで、ということなのですけれど、さすがにそれは中継放送されるべくもありませんので、TVで彼が本気で勝負するレースを見られるのはこれが最後。
その放送で、総合表彰台に登る姿を記憶に刻むことができたのは、長年のファンとして凄く嬉しい事でした。
ありがとう、エヴァンス。
そして、おめでとう、デニス。
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