「この恋と、その未来。 - 一年目 夏秋 -」

 2015-01-11
以前に紹介した作品のシリーズ2冊目を読んだので、今回の読了本紹介は、それを選んでみました。

性同一性障害のクラスメイトと、全寮制高校の寮で同室となった主人公の揺れる感情を、丁寧に描いているシリーズ2作目。
それが、森橋ビンゴの『この恋と、その未来。 -一年目 夏秋-』です。

そもそもこの作品は、設定だけ見れば、男子寮における男装女子との相部屋生活という、ラノベのラブコメとしては非常にベタなものです。
ならば、この手の場合の定番である、ツンデレだったり天然だったりする相手との、ちょっとエッチな話で済ますかと思いきや、しかし、その道は選んでいないのが、面白いところ。
そういうステレオタイプの展開にせず、かなり普通の高校生である主人公などの心の動きを丁寧に追うことで、独自性を獲得することに成功しており、また、青春小説として、読み応えのあるものとなっています。

ネタバレになるので詳しくは書きませんけれども、今回の第2巻では人間関係に大きな変化が生じてきているのが、ポイント。
誰も傷つかないような展開があれば一番なのですが、人の心は簡単に割り切れないものですし、それは難しいのかな、やはり……。

次の巻は「一年目 冬」らしいのですが、このまま変にペースを崩すことなく、丁寧に卒業までを描いてくれればいいな、と思っている作品です。
実は結構、お薦め。

作者の前作の登場人物がちょっと物語に絡んできたりしているようなので、これは、そちらも読まなければいけない、かな。

この恋と、その未来。
- 一年目 夏秋 -
(ファミ通文庫)

(2014/11/29)
森橋 ビンゴ
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