「MM9 - destruction -」

 2014-12-03
もしも怪獣が、台風や地震と同じ自然災害として人間社会に被害を及ぼすことが定常化していたら、という設定で描かれTVドラマにもなった山本弘の怪獣SFエンターテインメント、「MM9」。
その続編である「MM9 -invasion-」と「同 -destruction-」が、今回の、読了本先行紹介作品です。

このシリーズ第2作と第3作では第1作と違い、地球産ではなくて、宇宙からきた襲来者、いわゆる「宇宙怪獣」が登場します。
何故宇宙から怪獣が来ることになったのか。
そもそも私達の知っている物理法則に従わない「怪獣」という存在は、いったい何なのか。
これらのことにつき、SF的に理屈付けをしているのが本作の特徴。
理屈付けと言っても、科学的云々ということで考えるならば、かなり強引でトンデモな理論ではあるのですが、それで辻褄はきちんと合っていますし、物語そのものの展開などにもその理論は大きく関わってくることに。
これは、この作品の背骨となる大事な要素と言えます。

本作に登場するのは「どこかで見た」怪獣のオンパレードで、そこには作者である山本弘の特撮愛を強く感じさせられます。
こういったように色々と趣味の小ネタを盛り込んでいると、下手をすれば単なる内輪ウケのネタ小説になってしまったりもするもの。
けれど、本作の場合はネタ元を知らなくても十分楽しめるエンターテインメントとして、きちんと成立させているところがミソでしょう。

もちろん、「怪獣小説」に全く興味や魅力を感じない、という人には、さすがに向いていませんが。

MM9 -destruction- (創元SF文庫)MM9 -destruction-
(創元SF文庫)

(2014/07/30)
山本 弘
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MM9 -invasion- (創元SF文庫)MM9 -invasion-
(創元SF文庫)

(2014/05/30)
山本 弘
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