「マツリカ・マジョルカ」

 2014-11-15
まもなく文庫版も発売されるというのに、以前買ったまま積読放置状態になっていたなと、やや慌てて読むことになった相沢沙呼の『マツリカ・マジョルカ』が、今回の読了本先行紹介。

学校生活に馴染めずに、友達もいないまま何となく日々を過ごしている高校1年の男子生徒が、本作の主人公。
彼が、とあるきっかけで学校近くの廃墟に住んでいる女子高生(?)と知り合いになることで、色々なことが変わりだす、というアウトラインの日常系ミステリーです。

言うまでもなく、こういう作品ではキャラクター、特にヒロイン役の設定が命になるところ。
メインヒロインであるこの女子高生は、クールと書けば聞こえはいいですが、要するにかなり高飛車な性格の持ち主で、主人公は彼女にパシリ役としていいように使われることになります。
また、サブヒロインとして登場する同級生は、かなりサバサバした性格の持ち主ということで、ここに対比関係があるわけです。
それを上手くいかせているか、というところに若干疑問はあるものの、ツカミはOK、というところでしょう。
多少、どこかで観たような感じな設定なところが、気にならないでもありませんけれど。

KADOKAWAという出版社の傾向を反映してか、同じように女子高生が探偵役で男子生徒がワトソン役という『午前零時のサンドリヨン』(東京創元社 創元推理文庫)のシリーズと比べるとずっとラノベ寄りな、現実味の薄い設定だと言えるでしょう。
それがこちらの作品の魅力ではありますけれども、どちらの方が好きか、と問われると、『午前零時~』の方、かなぁ。
まぁ、こちらはこちらで、面白かったんですけれども。

マツリカ・マジョルカマツリカ・マジョルカ
(2012/03/01)
相沢 沙呼
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