「外交特例」

 2014-11-08
今回「本館」に先がける読了本紹介に選んだのは、ロイス・マクマスター・ビジョルドの『外交特例』。
言うまでもない、と突っ込まれてしまうかもしれませんが、これは人気シリーズ、「ヴォルコシガン・サガ」の14作目であり、前作の『任務外作戦』でエカテリンとの結婚にこぎつけたマイルズが、新婚旅行も終わろうかというタイミングで皇帝から命じられることになった任務を描いています。

今回は、ミステリー色の強いエピソードになっています。
活字も小さい上に450ページ超のボリュームがあり、おまけに長く続いているシリーズ作品ということで、本シリーズが未読である、という人にはお勧めしにくいところもあるのですが……
主人公のマイルズは相変わらず魅力的ですし、面白さは折り紙つきと言ってもいいでしょう。
また、今作ではシリーズの読者には懐かしい某キャラクターが再登場しているのも嬉しくて、わくわくしながら一気に読み切ることができました。

色気の無い表紙とタイトルも、いかにもこのシリーズらしくて個人的には好印象。
ですが、(前述のように)ここまでに13作17冊が刊行されているということと、この一見さんお断り的なストイックさが、新規ファンの獲得に関しては大きな障害になっているような気がしないでもありません。
本国では発売されていても日本では未訳のシリーズ作品はまだあと2作あるはずですし、それ等についても日本語訳が刊行される為には、従来のファンだけでをターゲットにするのでは無く、新しい読み手を呼び込んでいくということも結構大事なのではないかと思うのです。
つまり、私のようにシリーズを追いかけているファンには、新たな読者を獲得すべく、「広報活動」に勤める必要があるのかもしれません。
特に、今回の訳者あとがきには、いつも掲載されているシリーズ年表の中に、未訳の2作品が載っていなかったのが大いに気になるので、ことさらに。
ただ単に台割の都合でそうなっただけ、というのならば良いのですが……。

そんなこともあって、今回、これを選んでみたというわけです。

外交特例 (創元SF文庫)外交特例
(創元SF文庫)

(2014/03/22)
ロイス・マクマスター・ビジョルド
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