ジロ・デ・イタリア 第16ステージ

 2008-05-27
ドロミテ山塊で行われた第14~16ステージ、大方の事前予想通り、総合争いが動きました。
連日繰り返される山また山の厳しい3日間を終え、総合首位に出たのはなんとアスタナのコンタドール!
昨年のツール覇者ですが、所属していたディスカバリーチャンネルチームの解散にともなって移籍したアスタナが昨シーズンのドーピング問題等に絡んでレース主催者から招待を敬遠された為、今年は3大ツールには一つも出場できないのではないかとも言われていた選手です。
それが、ジロの開催わずか一週間前にアスタナの出場が決まり、ビーチでのバカンスから急遽かけつけたという状況で、素晴らしいパフォーマンスで総合首位の選手が着るピンクのジャージ、マリア・ローザに袖を通すことになるとは。
正直、今年は彼にとって我慢の一年になってしまうのかなと思っていただけに、これは驚きです。
アスタナの出場が決まったと知ったときには、「頑張れコンタドール」と心の中で叫び、今年のジロは彼の応援をすることにしよう(次点はサウニエル・デュバルのリッコ)と考えてはいましたが、まさか本当にマリア・ローザを着るとは……。
ビーチでのバカンスという話、ライバルを油断させる為の三味線だったのでは、という説も信憑性を帯びてきたかもしれません。
しかし、そんなことはどうでもいい。
実際に、マリア・ローザを纏うに相応しい素晴らしい走りを見せてくれたということが何よりも重要なこと。
あとは、これを最終日のミラノまで守れるかどうか、です。
2位以下の選手とは僅差なので、今後、山一つ、あるいは何らかのアクシデント一つで、この順位は簡単にひっくり返ってしまうはずですから。
行け行けコンタドール!このままミラノまでマリア・ローザを着続けてみせろ!

しかし、この3ステージで一番圧巻だったのは総合争いの選手ではなく、山岳プロフェッショナルであるCSFのセッラであることは、誰しもが意見を同じくするところでしょう。
なんと彼、第14・15ステージと2日続けての大逃げとステージ優勝、そして第16ステージの山岳タイムトライアルでは、ステージ優勝したペッリツォッティからわずか6秒差の2位という驚異的な成績を叩き出したのです。
連日、あれだけ厳しい峠を越えていながら、個人TTでもタイムを出してみせるとは、いくらコンディションが最高潮でノリにノっているにしても、ちょっと、もう、信じられないです、これは。
当然、山岳ポイントはのきなみ荒稼ぎ。
現時点で2位に100ポイント以上の差をつけて、すでに今年のジロの総合山岳賞を確定してしまいました。
もちろん、この後のステージでリタイアなどせずに、無事にミラノのゴールまで辿り着くことが絶対条件ですけれど。
リシャール・ヴィランクの引退以来、私にとっては、何をおいてもこの選手、というようなお気に入りのクライマーはいなかったのですけれど、自分には勝ち目の無い平地ステージでも貪欲にステージ優勝に拘って逃げを狙う積極的な姿勢といい、山でのこの強さといい、うぅむ、ファンになってしまいそうです。

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