そしてレースは、サンティアゴ・デ・コンポステーラのゴールへ

 2014-09-15
2014年のブエルタ・ア・エスパーニャも、サンティアゴ・デ・コンポステーラでの個人TTで、その全日程を終えました。

7月のツール・ド・フランスにおける落車続出で、左手首と右手を骨折しリタイアしたチームスカイのクリストファー・フルーム、そして右の脛を骨折しリタイアしたティンコフ・サクソのアルベルト・コンタドールの両名が復帰戦として出場してきたブエルタ。
その他、もともと参戦を予定していたモヴィスターのナイロ・キンタナやアレハンドロ・バルベルデ、チーム・カチューシャのホアキン・ロドリゲス等の綺羅星のようなビッグネームが顔を揃えて、今年のグラン・ツールで一番豪華とまで言われる出走メンバーとなることとなったわけです。

とはいえ、開幕前には骨折からの復帰組は総合優勝というよりも、ステージ優勝や総合ベスト10以内といったものを、その目標として掲げていたのですけれど……

そんな中、いざ蓋を開けてみたら、今年のブエルタは、その骨折復帰組2名が終盤までに他を引き離し、白熱の総合首位争いを繰り広げることになっていたという、意外な、しかし彼らの実力を考えれば予想通りと言えなくもないかもしれない、というような展開に。
結局、この勝負を制して最終日に勝者の証である赤色のジャージ、マイヨ・ロホを着たのは、コンタドールの方でした。
コンタドールのツールは残念な結果になりましたけれども、今年は序盤から終始コンディションが非常に良くて、骨折して自転車に乗れない期間はありましたが、このブエルタでもその好調さをそのまま発揮してみせた、という印象があります。
勝負のカギとなったのは、第16、20ステージの山頂ゴール終盤。
アタックしたフルームにぴったり着いていき、ゴール手前で後方から加速をすると、そのままフルームを突き放せたことでしょう。
強いコンタドールが、帰ってきました。

なお、フルームは総合2位、バルベルデが3位、ホアキンが4位で、イタリア期待の若手であるファビオ・アルが5位と健闘。
個人的には6位にサムエル・サンチェスが入ったことが嬉しい、総合ベスト10となっています。


その他の各賞についても、簡単に書きます。

ポイント賞は、ゴール前スプリントを制してステージ4勝をしたジョン・デゲンコルブ。
総合系の選手が山岳でポイントを積み重ねていくブエルタでは、スプリンターがどうしても不利になりがちです。
そんな中、デゲンコルブは自分が獲れるところでポイントを確実に獲っていくことで、2位に迫ったバルベルデや3位のコンタドールを何とか躱し切り、無事にポイント賞の緑色ジャージ、マイヨ・プントスをその手にすることに成功しました。

山岳賞の青水玉ジャージ、マイヨ・モンターニャは、コンチネンタル・プロチームのカハルラルに所属するルイス・レオン・サンチェス。
行き場の無かった自分を拾ってくれたチームに恩返しをする形での、特別賞の受賞となりました。

また、各賞の順位の合算が一番小さい者に与えられるコンビネーション賞、しろいろジャージのマイヨ・コンビナーダは、総合首位の選手が山岳やポイントでも上位に来るコース設定がブエルタの特徴でもあることもあり、こちらもコンタドールが着用しています。

チーム総合は、惜しくも4位で最終日表彰台を逃したホアキンの所属するチーム・カチューシャが、2位以下に大きな差をつけて獲得。
ホアキンは残念でしたが、3週間の日程を通じ、確かにカチューシャは強かったのでこれは納得。

その他のトピックとしては、ロット・ベリソル所属のアダム・ハンセンが、最終日を走りきったことで、グラン・ツール10大会を連続出場・完走という記録を打ち立てたということがあるでしょう。
この記録がどこまで伸びるのか、楽しみです。

最終日の表彰式でちょっと残念だったのは、今回の最終日に表彰台の背後にあったサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂が、現在修理中で一部が覆われていたこと。
かなり格好良い建物でしたし、これは是非、行ってみたいものです。

ティンコフ・サクソのチームオーナーであるオレグ・ティンコフ氏のはしゃぎっぷりが印象的な、2014年のブエルタ、その幕引きでした。



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コメント
自分もうれしかったです―<サンチェス君総合6位


【2014/09/20 21:07】 | しろすけ #UXr/yv2Y | [edit]












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