「女優のたまごは寝坊する。」

 2014-08-23
読了本の「本館」に先行しての紹介、今回選んだのは、著者の初めての早川書房での著作になるという、『フォーチュンクエスト』シリーズ等で知られる深沢美潮の書いたライトミステリー、『女優のたまごは寝坊する。』。

のどかな静岡の田舎から、女優の夢を抱いて上京したのんびり屋が本作の主人公。
その主人公が、以前に参加した演劇系ワークショップで出会った友人の俳優志願者から「殺人犯人にされてしまうかもしれない」という緊急連絡を受けて……というのが、おおまかなストーリーラインです。
もともとそういう作風の持ち主ということもあってか、終始、軽快な読み心地で、一気に読み切ることができました。

なお、本作をジャンル分けしようとするならば、冒頭にも書いたように、一応、ミステリーということになるかと思います(帯にもそのように書かれていますしね)。
が、実際のところ、ミステリー要素はあまり強くない……というより、相当に薄味です。
事件らしきことは一応起きているのですが、それが大きく発展したりすることはありませんし。

ただ、だからといって本作がつまらないということではありません。

結局のところアレですね、これは主人公の東京生活を暖かく見守るような視線で読んで楽しむ作品ということになるのでしょう。
謎解きなどの楽しみは、2の次、3の次ということです。
個人的には、こういうのも、嫌いじゃありません。
というより、結構、好きなタイプの作品だったりします。

女優のたまごは寝坊する。 (ハヤカワ文庫 JA フ 5-1)女優のたまごは寝坊する。
(ハヤカワ文庫 JA フ 5-1)

(2014/01/10)
深沢 美潮
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