ニーバリ、サガン、マイカ、ピノ

 2014-07-28
今年もツール・ド・フランスが終わりました。

第101回大会の今回は……というより今回も、序盤から大荒れな展開を見せるレースでした。
まず第1ステージではスプリント勝負の中で、今大会の主役の1人であるオメガファルマ・クイックステップのマーク・カヴェンディッシュが落車してしまって翌日以降はリタイア。
更に第5ステージでは総合優勝候補筆頭の1人、チームスカイのクリス・フルームが同じく落車でリタイア。
第10ステージは、こちらも総合優勝候補で今大会の主役とも目されていたティンコフ・サクソのアルベルト・コンタドールも、落車でリタイアしました。
その他にも、多くのビッグネームが落車などにより次々とリタイアするという、まさしくサバイバルレースと言えるような様相を呈した前半戦。
本来ならば総合勝負の本番となるはずのアルプスやピレネーのステージを前にして、優勝候補がいなくなってしまったのですから、これはレースにとっても大変な事態です。

そんな中、第2ステージを制してから、安定して最後までハイレベルの走りを見せたのが、開幕前は「第3の男」として本命と言うよりはむしろ対抗馬的な扱いとなっていた、アスタナのヴィンツェンツォ・ニーバリ。
そのままニーバリと彼をアシストするアスタナのチームメイト達は、最後までライバルを寄せ付けず、おまけにステージ4勝という結果も残して、堂々の、初のツール総合優勝、最終日シャンゼリゼの表彰台のマイヨ・ジョーヌを手にしました。
これで2010年のブエルタ・ア・エスパーニャ、昨年のジロ・デ・イタリアに続く勝利となり、これでニーバリは3大ツールを制覇したことになります。
コンタドールがいたら、フルームがいたら、という、「たられば」を言う声はどうしても出てきてしまいますが、しかしニーバリは間違いなくこのツールにおいて最強だったと言っていいのではないでしょうか。
それだけの走りを、見せてくれたと思います。


以下、その他の各賞の結果を簡単に。


ポイント賞のマイヨ・ヴェールは、大本命であるキャノンデール・プロサイクリングのピーター・サガンが序盤から手堅くポイントを積み重ねていって3年連続となる獲得。
第1週が終わることには2位以下に既に大差を付けてのリードを奪っていたので、ポイント賞争いという点では今年のツールは勝負の面白さ的なものは、無かったかもしれません。
今年のツールにおけるサガンの心残りは、1つのステージ優勝も挙げられなかったということにあるでしょう。
ライバルに厳しくマークされていたので無理もないところもありますけれど、2位にばかりなっている状況にストレスが溜まっているのは、TV画面からでも明らかに分かりました。
まぁ、これについては来年のリベンジに期待、です。

山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュは、コンタドールをリタイアで失った後、チームとしてステージを積極的に狙っていたティンコフ・サクソバンクのラファル・マイカ。
チームカチューシャのホアキン・ロドリゲスとの白熱のバトルには、かなり興奮させてもらいました。
個人的にはホアキンを応援していたのですけれど、マイカもこれからもっと活躍しそうないい選手ですし、実際、14ステージと17ステージの両方でステージ優勝をするなどの成果も残しているので、この結果は順当と思っています。

新人賞のマイヨ・ブランは、地元フランス期待の若手2名が争いました。
終盤までかなりの接戦となったこの勝負を制したのは、FDJのティボー・ピノで、総合でも3位という大活躍。
私の応援していたミカル・クヴィアトコウスキーはやはり3週間のステージレースは難しそうで、特に厳しい山岳でタイムを失う傾向が見受けられ、彼にとってはまだまだ勉強すべきことが多いのかな、といったところ。


全体的な話をすれば、コンタドールとフルーム、そこにニーバリが加わっての熱い総合争いが観られなかったのはいかにも残念でならないのですけれども、総じて、今年も面白いツールだったと思います。
コンタドールとフルームはブエルタでの復帰を目指しているようですが、怪我の具合もあるでしょうし、どうなるかな……



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