「リケジョ!」

 2014-07-06
小保方=STAP細胞問題に、何か少しでも動きがあるたびに未だにトップニュースとして報道番組に取り上げられている中、こういう本を紹介するのもどうなのかなという気も、多少はしないでもありませんが……
しかし、まぁ、もともと私はそういうのを気にするガラでもありません。
なので、ここは敢えて、今週の読了本紹介にはコレを選んでみました。

伊予原新の『リケジョ!』です。

大学院で理論物理学を研究している貧乏学生の理系女子が、本作の主人公。
そんな彼女がコペンハーゲン大学のニールス・ボーア研究所への留学費用を捻出すべく、家具輸入業を経営する一家の小学生の娘の家庭教師をすることになるということから始まるライトミステリーです。

この手の作品ではまず何よりも、キャラクター設定がどれだけ魅力的であるかで、作品の出来映えという勝負の行方が決まってしまうようなところがあります。
その点から考えると、本作の主人公の律の理系をこじらせた人見知りっぷりや、家庭教師先の少女である理緒の科学の未来を信じているまっすぐなところ等は、しっかりとキャラが立っていてかなり魅力的。

著者紹介のプロフィールによると伊予原新は横溝正史ミステリ大賞の受賞者だそうで、その前には江戸川乱歩賞の最終候補にまで残ったこともあるそうですし、つまりはミステリー書きとして一定の評価を受けている模様です。

その看板に偽りは無かったということで、謎解きも含め、結構楽しく読ませてもらいました。

展開的に、この1冊で物語はひとまずその輪をかなり綺麗に閉じているのですが、裏表紙や帯などで出版サイドはこれがシリーズの第1作になるようなことも匂わせています。

実際、これならば続きは書けると思うので、そこには大いに期待したいと思います。

リケジョ!  (角川文庫)リケジョ! (角川文庫)
(2014/02/25)
伊与原 新
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