「珈琲店タレーランの事件簿 3 心を乱すブレンドは」

 2014-07-01
柳の下に2匹目の泥鰌を狙った作品群の中の1つではあるのですが、それでもそれなりの味を出すことに成功していて読者人気もある程度獲得した作品が、岡崎琢磨の『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズ。
実際、過去の2冊が累計で120万部を突破したらしいので、作者としても出版社としても、シリーズとして、まず大成功と言っていいでしょう。

で、その3冊目である、この『心を乱すブレンドは』では、これまでとちょっと趣向を変えています。
具体的には、実力派のバリスタを集めて開催される関西バリスタ大会で起きた事件を1冊丸々かけて描いて行くという物語になっているのです。
その為、読了後の感覚としては、『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズを読んだというよりは、普通に一般的なライトミステリー(本シリーズが一般的では無い、と言いたいわけではありませんが)を読んだ、という印象。
良くも悪くも、普通だったというか、シリーズ「ならでは」のところがあまり無かったかなぁ。

が、まぁ、シリーズを重ねていく中には、そういうエピソードだって入ってきていいでしょう。
それに、シリーズをどこまで続けていこうと思っているかにもよりますけれど、これはこれで、アプローチの1つとして大いにアリだとは思います。

次のシリーズ4冊目をどういう話にするか、実は結構な勝負どころかもしれないなと、本作を読了後に、そんなことをふと感じたりしました。

珈琲店タレーランの事件簿 3 心を乱すブレンドは (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)珈琲店タレーランの事件簿 3
心を乱すブレンドは
(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

(2014/03/24)
岡崎 琢磨
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