「不束な君と素数な彼女」

 2014-06-10
「本館」に先行する読了本紹介、今回は今年1月発売の、この本を。

疲労がたまっている時には気楽に読み切れる小説を手に取りたくなるものです。
そんな時、大体の場合はコメディタッチのラノベのページをめくることが多いのですが、今回読んだのは、講談社のワルプルギス賞を受賞したというソフトカバー単行本、竹田真太郎の『不束な君と素数な彼女』。

明らかに早稲田の理工学部がモデルとなっているキャンパスで、機械工学科に通う学生が1年後輩の新入生女子に恋をする、というこの話。
200ページというボリュームといい、1ページ当たりの活字量といい、まさしくライトノベル的な青春恋愛小説となっています。

なお、作品は全体として、語り手が「君」に向かって綴っているという体裁をとったものになっています。
そうである以上は、そしてそれが本作の持ち味であり魅力の1つになっている以上、やむを得ないとは思うのですが……
「不束な君」については人となりや性格がかなり伝わってくるのですけれども、ヒロインである「素数な彼女」の掘り下げがほぼ無いので、どうしてもその魅力がはっきりしないというか、キャラクターとして曖昧なところが最後まで消えなかったのは、いかにも残念なところ。

作品の構成とかラストの仕掛けなどは結構考えられて書かれていて面白かったので、次回作でその辺りが解消されることを期待するとしましょう。

不束な君と素数な彼女不束な君と素数な彼女
(2014/01/23)
竹田 真太朗
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