「サエズリ図書館のワルツさん 2」

 2014-04-22
積読の山の中に埋もれている本の中から、さすがにそろそろ何とかしようと読んだ「サエズリ図書館のワルツさん」を、今回の、「雑記」に先行する読了本紹介に選んでみました。

世界的な戦争が起きて紙の書籍が大量に失われ、データによる読書などが一般的となった近未来が本作の舞台。
そんな中、希少で高価な紙の本を無料で貸出す私設図書館で、館長かつ司書として働く年若き女性ワルツさんと、人々との交流を描いていくのが題材です。

以前に第1巻を読んだ際は、面白くなくはないものの、何だか微妙だという感想を抱いたのですが……
シリーズ2冊目のこれは、思っていた以上にいい話でした。

今回の主役はワルツではなくて、無給のボランティアスタッフとして図書館で働くことになった大学生の千鳥容子。
コミュニケーション下手で就職活動も失敗続きの彼女が、何故、図書館での勤務を希望したのか。
生きるということと人と仕事、実体のある紙製の書籍とデータとしての電子書籍、そんな感じのテーマで語られる物語は、前述のとおり、どうせこんなもんだろうと事前に想像していたよりもずっと面白くて、なんだか儲けたような気分になりました。

正直、前巻を読んだ段階では、一応続きも買おうかなとは決めたものの、さほど積極的な意思ではなかったのですが、これならばシリーズ第3巻についても、もしそれが刊行されるなら、ですが、買って読んでみなければなりませんね。

サエズリ図書館のワルツさん 2 (星海社FICTIONS)サエズリ図書館のワルツさん 2
(星海社FICTIONS)

(2013/08/20)
紅玉 いづき
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