「書物紗幕 ル・リドー・ド・ガズ」

 2014-04-05
赤木毅の『書物狩人』シリーズが、2007年の第1作から7年弱を経て、今年1月に発売された通算8冊目の『書物紗幕 ル・リドー・ド・ガズ』で堂々の完結となりました。
なので、今回の「本館」に先行する読了本紹介は、仕事の繁忙期が過ぎて一息ついたことから、積読本の山の中からようやく手に取ることとなったそれを、選んでみました。

最後を飾ったのはシリーズ2回目の長編。
当然、主人公である書物狩人ル・シャスールと、その仇敵たる書物偽造師ミスター・クラウンとの直接対決を描くのがその内容になります。

長崎の五島列島にある離島で暮らす隠れキリシタンの間で封印されていた、とある書物の鑑定の為に呼び出された両者が、様々に火花を散らす中、発生する殺人事件。
それが、今回の軸となるストーリーです。

ル・シャスールとミスター・クラウンとの直接対決に物語の焦点が合わせられているので、いつものフェイク含みの薀蓄的な要素は今作は少なくなっています。
しかし、それで物足りないということは無く、今まで書かれなかった両者の因縁が判明するなど、別の面白みを堪能できました。
何より、ここまで楽しませてもらったシリーズがこれで終わりとなるかと思うと、かなり感慨深いものがあります。

シャーロック・ホームズへのオマージュもあるのかなと思われるラストがどのようなものなのか、是非、本作を読んで確認してみて下さい。

できれば、第1作から。

書物紗幕 (講談社ノベルス)書物紗幕 (講談社ノベルス)
(2014/01/08)
赤城 毅
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