「Sakuma DROPS」

 2014-03-22
今年の1月16日に惜しまれつつも亡くなった、ミュージシャン・音楽プロデューサーの佐久間正英さん。
その彼が30年を超えるプロデユース業の経歴の中で自身が手掛けてきた楽曲の中から、自らセレクトした34曲をレーベルの制約なしに収録したという、メーカーを超越したコンピレーションアルバムが、今回紹介する『SAKUMA DROPS』です。

もちろん、このアルバムタイトルは「サクマ式ドロップ」から拝借されているわけですが、ここには、佐久間正英の手を経てこの世に残された音楽、「佐久間」が世界に滴らせた音楽の「しずく」的な意味合いも込められているのではないでしょうか。
良いネーミングです。

さて、そんな本作は BOOWY の「Dreamin'」から始まる、ヒット曲を中心とした1枚目と、遠藤賢治の「東京ワッショイ」から始まる、自身にとって思い出深い曲を集めた2枚目という構成でできあがっています。
下のジャケット写真のリンク先である Amazon のページを見てもらえば分かるように、この収録曲は、非常にバラエティに富んだ内容と言えるでしょう。
私は多くを語れるほど、佐久間正英という人物と仕事をよく知っているわけではありません。
それでも、ここに並んでいる曲を見ているだけで、ああ、これもこれも全て彼の仕事だったのかと、そのプロフェッショナリティに唸らされました。

これはあくまで私の想像なのですが、あるいは佐久間さんは、自身の余命が短いことが分かって、それまでの音楽活動を総括しようとこのアルバムのリリースを決めたのでしょうか。

2枚目の最後に収録された「Last Days」は、そんな佐久間正英さんが亡くなるその日にマスタリングにOKを出したという曲。
愛弟子と言ってもいい存在である元 JUDY AND MARY の TAKUYA や、音楽仲間の屋敷豪太さんや息子である佐久間音哉さん、従兄弟の娘である乃木坂46の生田絵梨花さん等と作り上げた、文字通りのラストソングです。
これが、歌詞もメロディーもアレンジも、実に素晴らしい曲。
逃れられない死を目の前にして、佐久間正英というミュージシャンが最後の日々に何を思い、過ごしていたのかが、胸にひしひしと伝わってきます。

日本音楽界の歴史の記録としても、名曲揃いのコンピレーション版としても、佐久間正英さんを偲ぶ為のアイテムとしても、大いに価値のある、良いアルバムです。

SAKUMA DROPSSAKUMA DROPS
(2014/03/05)
VARIOUS
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