「SF宝石」

 2014-01-25
「本館」に先行する読了本紹介、今回はちょっと普段と目先を変えて、オムニバス書籍を選んでみました。

SF好きを公言している私ですが、それなのに今まで特に触れてきていませんでしたけれど、実は昨年2013年は日本SF作家クラブの50周年というメモリアルイヤーでした。
で、それを記念して昨年は幾つかのアンソロジー本が出版されており、興味を覚えたものについては私も購入してたのですが、買うだけ買って満足してしまったような状況で、なかなか読み始めることが無いままとなってました。
しかしながら、いつまでもそのままでも仕方が無いということで、まずはその中から光文社が出したこの「SF宝石」を読み始めているのです。

さすがに次回の「本館」更新後の「雑記」において、この1冊に収録されている作品全てを採り上げようとは思っておらず、とりあえず、読んだ順に幾つかの感想を掲載する予定。
今回は、その中から、冒頭を飾っていた瀬名秀明の「擬眼」の感想を先行公開します。

と、言いながらも、具体的な内容については敢えてほとんど触れないでおきますが、様々な情報とリンクした義眼を入れることがテクノロジーの進歩と共に人の生活に欠かせないものとなった世界に起きる問題を扱ったこの短編は、ハードな内容の、正当的なネタを扱ったSF作品で、刺激的で面白かったです。
瀬名秀明といえば、まさにこの、50周年を迎えた日本SF作家クラブという組織で会長職に就いていたはずが、2013年3月1日において突然に会長職の辞任と同クラブからの退会を表明し、内部で色々と軋轢があった結果、追い出されるようにして去ることになったのだろうなということがご本人のブログなどから察せられて、SF好き界隈で色々と話題になったことも記憶に新しいのですが……。
こういう企画のアンソロジーに書いてくる作品は、直球勝負なSFであることから、人間関係ではアレコレとあったにせよ、やはりSFというジャンルについては深い愛情を持っているのだろうなということが察せられて、何だかしみじみとした気分になってしまいました。

SF宝石SF宝石
(2013/08/13)
小説宝石編集部編
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