「放課後四重奏」 第3巻

 2013-12-26
「本館」に先行する読了本紹介、その、2013年の締めくくりとなるのは、高木幸一の、この作品。

これはこのシリーズの最終巻で、つまりは、だから、人付き合いに不器用な思春期の少年少女の心の動きを、しっかり丁寧に真正面から描いた青春小説は、これにて完結ということになるわけです。
それぞれの登場キャラクター個々の事情、なによりも本作の主人公の抱えている事情をしっかりと描き切るには、3巻で完結というのは少々短すぎで、できれば最低でも、もう2冊くらいは欲しかったところ。
青春ラブコメという形式の中、今どき珍しいくらいの実直なスタイルで、人を想うということに揺れ動く十代の少年少女を描く作者のスタイルは、私の好みのツボです。
だから本シリーズも面白く読ませてもらってはいたのですけれども、売上的なところで今一つだったのでしょうか。
流行のラブコメ作品に比べれば、確かに地味ではあるのですが……。

ちなみに、本作、ラストがややご都合主義的なのですけれど、そういう形にした理由は作者自身が巻末の「あとがき」で語っており、納得すると同時に共感も覚えたので、これはこれで良し、というか、むしろこうでなければなりません。

とはいえ、デビューから2作品が共に、打ち切り気味に終了しているところを考えると、作者の次回作がどういうものになるのかが、どうしたって少々不安になって(そもそも次回作があるのか、というところも含めて)きますね。

私の希望としては、高木幸一というラノベ作家には、この路線をこのまま突き進んでほしいと思っているのですが……
編集部の意向などもあるはずなので、さて、どうなりますか。

とりあえず、ここまでの2作品はどちらも好きでしたので、最後に、こう書いておきましょう。
次回作にも、大いに期待しています。

放課後四重奏 3 (GA文庫)放課後四重奏 3 (GA文庫)
(2013/10/16)
高木 幸一
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