「ゆきずりエマノン」

 2013-12-10
「本館」に先行する読了本紹介、今回はカジシンの、この作品を選んでみました。

2年前半前に出ている本ですが、何となく積読のままになっていた本作。
先日、書店で棚を何気に眺めていたら、知らぬうちにシリーズの新刊、『うたかたエマノン』が出ているのに気が付きました。
当然、それはそれで即座に購入して家に帰ったのですが、こうなると、既刊も早々に読み終わらなければなりません。

前述のとおり、2011年5月に発売されたこれには、2006年から2010年にかけて書かれた4つの短編が収録されています。
そのどれもが、いかにも「エマノン」シリーズらしさのある作品で、そういえば「エマノン」というのはこういうテイストの話だったなと、思い出しながら読むこととなりました。
そうやって、さながら昔のことを振り返るような意識を持ちつつ読むという行為が、なんとなく「エマノン」の持つ雰囲気と奇妙にシンクロしてくるようで、なかなか興味深い読書体験となりました。

主人公等の登場人物に事故を投影するというのではなくて、作品に漂うノスタルジックな空気感に、その時点の自己の感情が寄り添う……というか、作品の方がこちらに寄り添ってきたかのような感覚というのは、そうそうあることではありません。
それに加えて、話そのものも面白いときているのですから、まさしく言うことなし。

こうなると、最新刊の「うたかたエマノン」も、早く読まなければいけませんね、これは。

ゆきずりエマノンゆきずりエマノン
(2011/05/17)
梶尾 真治
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