「紅い実はじけた」第1巻

 2013-11-19
このブログにおいて「本館」の更新に先駆けて紹介する読了本、今回は、高橋那津子の初コミックス、『紅い実はじけた』第1巻を採り上げてみます。

このコミックスには、人の心の転機となる瞬間、小さな実が弾ける瞬間を描くことを共通のテーマとした7編の短編が収録されており、つまり連作読み切りシリーズというわけ。
個々の短編同士にはリンクしている部分は無いのですが、このテーマがあるので単行本全体を通して1本背骨が通っていると言えます。

ちなみに本シリーズ、KADOKAWA(旧 エンターブレイン)の雑誌『ハルタ』に連載されています。
わりと作家それぞれの自由に描きたいものを描かせているような印象のある『ハルタ』でも、段々と雑誌の色も出てくれば、作家のタイプにも共通項が出てくるようですね。
本作も、いかにも『ハルタ』らしい作品集です。
多少野暮ったくても手書きの、そして背景まで一切手を抜かずに全力投球で描き込みの多い、こだわった絵柄が、その「らしさ」が分かりやすく出ているところでしょうか。

いわゆる「流行」のマンガではありませんし、好みの分かれるとことかもしれませんが、個人的には、かなりのツボ。
ストーリーは、日常の1シーンを切り取るタイプのもので大きく劇的なことが起きるわけではありませんが、じんわりと染み込んでくるタイプです。

10月発売の『ハルタ』にて、病気治療の為にしばらく休載という告知が出ていたのが、ちょっと心配なところですが……

紅い実はじけた 1 (ビームコミックス)紅い実はじけた 1
(ビームコミックス)

(2013/11/15)
高橋那津子
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