「書物輪舞 ラ・ロンド」

 2013-10-11
「本館」の次回更新時に「雑記」で取り上げる予定の読了本、今回は、久々に読んだ、このシリーズを。

何のかんので未読のままため込んでしまっていた赤木毅の「書物」シリーズ。
さすがにそろそろ読んでおこうかなと思い、シリーズ5作目の『書物輪舞 ラ・ロンド』を読了。

前作『書物幻戯 リリュジオン』を読んだのは、これが出た直後くらいの2011年12月のことで、その時点で既に1冊分だけ読了が遅れていたわけですけれども、そこから更に2年弱も積読のまま放置していたのは、素直に反省します。
それにしても、こうして改めて読んでみると、やはりこのシリーズは面白いですね。

世に出てしまうと世界の政治・経済が大きく揺るがされてしまいかねない秘密をはらんだ書物を、合法あるいは非合法を問わずにあらゆる手を使って入手する腕利きのエージェント、書物狩人(ル・シャスール)の活動を描く、というのがシリーズの骨子。
いかにもありそうな虚構の歴史的事実と、それに関する、いかにもありそうな稀覯本という装置を使って物語を構成しているところがミソです。
この、基本が「虚構」にあるというところが、例えば三上延の『ビブリオ古書堂の事件手帳』シリーズのような、実際にある古書を題材にするような作品とは、同じく書物に係る謎を扱う作品でありながら大きく異なる点です。
今回収録されている4編も、ネタバレは興醒めなので詳しくは書きませんけれど、なるほど、そこにそういうネタを入れ込んでくるか、という感じで、実に良かったです。

「書物」シリーズで積読になっているのはあと2冊。これは、早めに読むことにしましょう。

書物輪舞 (講談社ノベルス)書物輪舞
(講談社ノベルス)

(2011/11/08)
赤城 毅
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