早川義夫×佐久間正英 It's 「The beautiful World」

 2013-09-30
8月頭にもこのブログで書いたように、スキルス胃ガンのラストステージであることを公表した、ミュージシャン・音楽プロデューサーの佐久間正英。

そんな彼は、自身の尊敬するミュージシャンである早川義夫とこれが最後のステージという意気込みの下、この9月から10月にかけ幾つかのライブをやっています。

その2本目、渋谷の CLUB QUATTRO で行われた公演を、昨日29日に観てきました。

2013年9月29日 渋谷 CLUB QUATTRO 早川義夫×佐久間正英 ライブ

脳に転移した腫瘍を先月切除した佐久間正英は、自身もMCで語っていましたけれども、どうやら、どうしても左手が完全に思うようには動かないそう。
ですが、それでもどこが病気なのか分からないくらいの気合が入りまくったギタープレイをこの夜は聴かせてくれました。
一方、ピアノを弾きながら発せられる早川義夫の声は、感情をもの凄くこめて、生々しい恋や別れの歌詞を歌い上げていきます。

それは、朋友と言っていい佐久間正英への早川義夫なりの感謝の表明であり、そして1日でも長く佐久間正英が生きていられるように捧げられた祈りでもあるように聴こえました。

今回のライブにはゲストで くるり も参加。
また、一部の曲ではバイオリンなどにサポートメンバーも迎えています。
そんなライブは7時に開演し、ダブルアンコールの「からっぽの世界」までで約3時間弱。
佐久間正英は、これで本当に末期ガンなのかと、病気を感じさせないくらいの熱いプレイで、開演から最後まで走り抜けていました。

佐久間さんの曲では彼がピアノを弾く姿も見られ、くるり のギタリスト岸田繁は彼等の楽曲「東京」等でドラマーが不在の為と自らドラムを叩くなど、ちょっとレアな演奏風景も見られたこの夜のライブ。
あくまで軽快な2人のMCは、病魔の深刻さをあまり感じさせず、むしろ、今生きて2人で一緒に音楽を作り出すことができていることへの喜びがじんわりと伝わる感じ。
まさしく、ライブタイトルにある通りに「美しいこの世界」と感じられた一夜となりました。

早川義夫のピアノと歌声、そして佐久間正英のギターは、相性がいいというレベルを調節して混然一体となり、早川義夫の手による、裸の感情を剥き出しにする歌詞とあいまって、聴き手の心を鷲掴みにしてきます。
この素晴らしい音楽世界が、あと何回生み出されるものか。
病状は予断を許さないとは分かっていますけれども、佐久間正英さんにはできるだけ長生きをして、早川義夫との組み合わせで都内のライブをまたやってほしい、そしてそれを生で味わいたい。
そんなことを強く感じさせられました。

なお、余談ですが、佐久間正英自身が選ぶ、自分がプロデュースした楽曲の、プロデューサーとしての仕事振りのベスト3は、1位が今日も演奏された くるり の「東京」(今回はドラマーが不在ということで、普段はギターを弾いている岸田繁がドラムを担当)で、2位が JUDY AND MARY の「そばかす」、3位が GLAY の「HOWEVER」なのだそう。
そのバンドが持っている音楽性、魅力を最大限に引き出すことがプロデューサーの役割だという基準で、そういう順位づけになるのかな、と、これは私の勝手な解釈。

最後に、今回も演奏された楽曲の動画を幾つか、貼っておきます。
早川義夫と佐久間正英という組み合わせが、どのような音を奏でるものなのか、よろしければご覧になってみてください。











言う者は知らず、知る者は言わず(早川義夫ライブ)言う者は知らず、
知る者は言わず
(早川義夫ライブ)

(2002/07/24)
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