「神様がうそをつく。」

 2013-10-01
「本館」に先行してこの「別館」で行う読了本紹介、今回は 尾崎かおり の描いたコミック、『神様がうそをつく。』を取り上げます。

これは、すっきりとしたタッチと、少年と少女のささやかな夏の冒険を期待させる構図と色合いの表紙イラストを持つ、内容的にはかなりハードでシリアスな物語です。
この作品のストーリーについては何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、これ以上は触れないことにしておきましょう。

これは雑誌『アフタヌーン』に5ヶ月の短期集中連載で掲載されたのですが、読後感がスッキリ爽やかな作品だとはちょっと言えないので、マンガに「重さ」を求めない人にはお勧めできません。
また、物語とテーマをきちんと形に仕上げるには、全5回というボリュームはやや足りなかったのではないかというように私は感じました。
どうせやるなら、全10回のコミックス2巻くらいで、もうちょっとネチっこい描写も入れた方が、この作品で伝えたいのであろうことを読者の心に届かせるには良かったように思うのです。
まぁ、敢えてそういう道を選ばないことで、作品が「重くなり過ぎる」ことを避けたのかもしれませんけれど。

そういう、ちょっと気になるところはあったものの、全体としては本作、なかなかの佳作だったと思います。
書店で目にした時に何か惹かれるものを感じて買ってみて、正解でした

神様がうそをつく。 (アフタヌーンKC)神様がうそをつく。
(アフタヌーンKC)

(2013/09/20)
尾崎 かおり
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