「ブレイブレイド4 神葬の魔剣」

 2013-09-19
「本館」の「雑記」に先行して紹介する読了本、今回は、あやめゆう の『ブレイブレイド4 神葬の魔剣』を選んでみました。

全4巻のシリーズとして、巻を重ねるごとに面白くなっていく本作は、その最後を飾る今巻においても、ストーリー展開は加速度的にその面白さを増していて、最終バトルまで一気に読ませてくれました。
今回はシリーズ全体の敵役的ポジションにいることが判明した某キャラクターを追い、彼が生み出そうとしている破壊を食い止めようとするという流れが全編に渡って繰り広げられます。
で、そういった行動をとる主人公が、「世界を救おう」とか「人々を救おう」というようなことをその行動の原理に置いているのではないところが、本作の特徴の1つ。

ただムカつくから、自分のことを縛ろうとするから、だから抗う、だからぶちのめす。
主人公のジンのセリフで「好き勝手やったら、好き勝手やり返される」というのがありましたが、「英雄」の息子(しかも連れ子なので血縁関係は無い)で「勇者」の兄であるということから何かと比較され勝手に期待されて勝手に失望されるということを繰り返してきた彼の、その経験の中で形作られてきた思想が良く出ているフレーズだなと思います。
そして、ひとたび「やる」と決めたからには、徹底して、周囲の人や物がどうなろうとも、そこにどのような目的や意図があって行われていることだろうが(例えそれが世界の命運をかけるようなことであろうとも)一切おかまいなしに、自分の意思を突き通す。
それを痛快と捉えるかどうかで、本作への評価は分かれるかもしれません。

基本構造は王道的なファンタジーで、ただし主人公が斜に構えた皮肉屋であるという点からは、アンチ・ヒロイック・ファンタジーという側面もある、かな?

ブレイブレイド4 - 神葬の魔剣 (C・NOVELSファンタジア)ブレイブレイド4
神葬の魔剣
(C・NOVELSファンタジア)

(2013/08/25)
あやめゆう
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