「ルパン、最後の恋」

 2013-08-20
「本館」の「雑記」次回更新時に採り上げる予定の本を、今回も先行して紹介します。

その存在は昔から知られていたものの、これまで世に出ていなかった未発表作品が、70年振りのシリーズ新作として刊行されるということが昨年話題になった、モーリス・ルブランの「ルパン、最後の恋」。

これは作者であるモーリス・ルブランが改稿中の段階で亡くなってしまったという作品で、どうしても完成度がやや劣ることから、没後に原稿の存在が確認されてからも息子さんが出版を許可していなかったというもの。
その息子さん夫妻も亡くなられて孫娘の代になり、現地フランスの出版社からの申し出を受け、ついに幻とも言われていた本作が刊行される、ということになったそうです。

本作では40代になったアルセーヌ・ルパンの最後の恋と冒険が描かれているのですが、内容としては軽めの長編という感じ。
それもあってか、するすると読み進め、さっくりと読み終えることができました。

やっぱりルパンものは面白いですね。

こうなってくると、どっしりした本格的な長編作品も含め、ルパンシリーズの全てを読み返したくなってくるのが人情なのですが、実は、これがなかなか難しい。

私とアルセーヌ・ルパンの出会いは、おそらく世の中の多くの人がそうであるように、小学校の図書室でポプラ社から出ていた南洋一郎の翻案版でした。
それから小学校高学年~中学生くらいの時には偕成社の完訳版全集に手を出して、かなり熱心に読みふけっていて、特に幾つかの作品については何度も繰り返し読んだ覚えがあります。
この全集は単行本で25冊+5冊の30冊あり、場所も結構とるし、揃えるには資金も必要だしで、就職して自分で自由にできるお金をある程度持てるようになった後も、さてどうしようかなと迷って購入を保留にしたままになっているものの1つでした(ちなみにこの全集、絶版となってしまったものがある為に今現在の時点では全巻を新刊で揃えることができないようです)。

そんな中、ルパン生誕100周年を記念して2005年に早川書房が平岡敦さんの役で文庫版の完訳全集(全21巻)を出版することを発表したのですが、これも、4冊を出してから音沙汰が無く、久々に出た5冊目となる本作を以って、どうやら中断となってしまった模様。
……うぅむ、ルパン、人気無いんですかね。

ルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕ルパン、最後の恋
〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

(2013/05/24)
モーリス・ルブラン
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