ちょっとテンプレート的な作品ですが

 2013-06-20
毎年受験中の某国家試験が近づいてきている最近は、趣味の読書に割く時間も全く無くなっています。
なので、基本、試験終了までに私が紹介していく本は、今このタイミングで読み終えたものでは無くて、ちょっと前には既に読了していたもの。
それでいながら、感想を公開するのが遅れていたものです。
つまり、試験前に本を読まなくなる時期が来ることを見越した「ストック分」というわけ。

で、そんな中から「本館」の次回更新時に「雑記」に採り上げる予定の本から、今回は木崎咲季の『天上の音楽』を紹介します。

家族モノに音楽ネタを絡めたストーリーというのが1つのジャンルとして確立されつつあるのか、私がそういう題材が好きだからというだけではなくて、世に出版されるラノベ寄りのエンタメ小説には、オケや器楽曲などの区分を問わず、音楽に係ることをネタに盛り込んだ作品が、最近多いように感じています。
そんな作品の1つが、木崎咲季のデビュー作となった、『天上の音楽』。

2人暮らしをしていた母を亡くして2年の主人公が、母と離婚して別の場所で暮らしていた父に引き取られ、そこでピアニストをめざす姉と再会することから始まる物語は、言ってみれば、家族の絆の復活がテーマということでしょう。
ところどころに、ちょっと都合がよすぎるのではないかというような展開も無くはないのですけれど、文庫1冊で綺麗に話をまとめようとするにはやむを得ないところもあるかもしれません。
音楽ネタでストーリーを組み立てるにあたり、ロックやフォーク等でなくてクラシック、それもオケではなくてピアノを選んだことで、なんとなく、物静かで穏やかでオトナな話が繰り広げられるような印象を醸し出せる効果がありますが、そこにどのように自分なりの工夫を追加するかが、物書きの腕の見せ所。
その点ではまだまだ、かな。

が、まあ、デビュー作だからといって甘やかしすぎてもいけないものの、今後への期待値ということで多少、評価基準を緩くするくらいはいいでしょう。

悪くないできで、面白く読ませてもらいました。

天上の音楽 (メディアワークス文庫)天上の音楽 (メディアワークス文庫)
(2013/03/23)
木崎 咲季
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