「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」

 2013-04-17
田中ロミオ原作、岸誠二監督、AIC ASTA制作のアニメ映画、「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」をテアトル新宿で観てきました。

原作がかなり密度の濃い話なので、どう考えてもこれを80分程度の映画に全て収めることは残念ながら不可能であると断じざるを得ません。
ならばどこをどう切り取るのか、どの要素を生かして、どこに物語を集中させるのか、その取捨選択が大いに重要になってくるわけで、特に本作の場合には、その切り口次第で作品の性格が180度変わってしまうかもしれないレベルの話です。

その重要なポイントに対して岸監督以下のメインスタッフがどういう答えを出したのか、それは、できれば実際に映画館に足を運んで皆さんが自分の目で確認してほしいところ。
一つ言えるのは、作品の本質、根っこにあるテーマの部分を重視しようとする以上は、今回の映画のようなスタイルになるのは当然の帰結と思われるということ。
パンフレットに掲載されたインタビューにおいて、監督や構成の上江洲誠氏が語っているように、これは「スクールカーストとボーリ・ミーツ・ガール」の話であり、「マイノリティの子の恋愛劇」なのです。
そうして色々と削ぎ落とした結果、物語として不親切になっている部分もあるのですが、そのマイナス要素を差し引いてもまだプラス要素の方が多い、恋愛モノとしてなかなかいい感じの映画に仕上がっていました。

なお、屋上のアレが映画では、えらくもの凄いものになっていた件に関しては、ラストの盛り上がりの為にはビジュアル的にハッタリも効かせる必要があるからなぁと思いつつ観ていたのですけれども、鑑賞後にパンフを読んでいて、監督のインタビューに膝を打ちました。
なるほどね、そういう意図ですか。

東京近郊はまだ恵まれていますが、全国では上映館がどう考えても少ないのが難点ですけれど、もしも本作を観に行ける場所にお住まいで、時間の余裕と(少しでも)興味があるのでしたら、劇場に足を運ぶことを検討してみるのも悪くないと思いますよ。
物語としては、かなりシビアでシリアスでヒリヒリとした展開をするので、気軽で気楽なラブコメをお求めの人には、お勧めしませんが。


AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)AURA
~魔竜院光牙最後の闘い~
(ガガガ文庫)

(2008/07/19)
田中 ロミオ
商品詳細を見る
映画の公式サイトはこちら
タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://pantarheibekkan.blog110.fc2.com/tb.php/1031-3e5c32bd

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫