「ながら」に「ながら」を重ねる

 2017-08-31
現在、TVでプロ野球の横浜-中日戦と、サッカー日本代表のオーストラリア戦を2画面視聴しつつ、杏子のCDをかけて、PCにて文章を入力中。

「ながら」 作業も大概にしろ、と怒られそうですが……
やることを複数抱えていると、こういうスタイルで作業することが普通になってしまって、個人的には、とりたてて不自然さその他は感じず、まぁこんなもんだよね、というくらいになってしまっています。
これを「通常」にしてしまうというのは、さすがに、本来なら望ましからぬことだという自覚は、ありますけれど。
それでも、ついついこんなことになってしまうのは、貧乏性のなせることなのか。

せめて、CDを聴くのはやめればいいのに、と思いますよね?
正直、自分でもそう感じないわけではありません。
でも、まぁ、聴きたいものは、聴きたいので、仕方が無いのですよ、と、ここは、開き直ってみることにしましょう。
自分以外の他人が同じことをやったら、後ろから小突き回したくなりそうな行為ですが、「他人に厳しく自分に甘く」というのも、たまにはいいでしょう。

……あっ、ベイスターズが負けた。
うーむ。

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「きみの声をとどけたい」

 2017-08-28
2週連続でアニメ映画鑑賞ということになるのですが、この週末に公開が始まった、『きみの声をとどけたい』 を新宿で観てきました。
先週の 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 もそうだったのですが、この夏に公開される青春系統のアニメは、とかく、その宣伝に昨年大ヒットした 『君の名は。』 を絡めてくる傾向がありますね……

ちょっとしたブームに乗っかって興行成績を上げようとか、少しでも多くの人に作品を鑑賞してもらおうとか、そういう欲があること自体は、悪いとは思いません。
ただ、傾向、方向性の違う作品の宣伝にまで 『君の名は。』 を絡めると、逆に、(実際の作品の完成度とは無関係に)「思っていたのと全然違う」とか、「詐欺だ」とか、そういうマイナスな評判が拡散されることになりはしないかと、そういう懸念も出てくるのですけれど。
そういうことまでは考えていないのか、それとも、考えているけれども、それでも敢えて 『君の名は。』 の知名度を利用しようというのか、そこは分かりませんけど、宣伝方針として、結構なリスクがあるんじゃないのかなぁ、それって。
口コミの、観客動員数を増やせる効果というのは馬鹿になりませんけど、裏返せばつまり、マイナス方向の口コミもあっという間に広がるってことですからね。

さて、そういう余計な話はさておいて、『きみの声をとどけたい』 です。

これ、誰がどう見たって江ノ電であり江の島であり龍口寺なのですが、架空の名称になっているのは、実際の地形、実際の線路といったものを忠実にトレースしているわけでは無くて、結構ちょこちょこと改変しているから、なんでしょうね。
例えば、物語の舞台になる閉店した喫茶店があるY字交差点は、おそらく「小動」の交差点だと思いますけれど、実際にはあそこの江ノ電は路面ではなくて、ちょっと内側に入ったところを走ってますし、それ以外にも、現実の江の島近辺と違っている点は、挙げようと思えば幾つもあります。
つまり、本作に関しては、その舞台は、江の島っぽいどこか、という程度で認識していればOK、ということになります。
そこが、特に物語に大きく関係してきたりするわけではありませんし、まぁ、特に問題は無いでしょう。

青木俊直のキャラクターデザインはシンプルすぎて劇場のスクリーンではどうなるかなと、ちょっと不安も覚えつつ観始めた映画でしたが、その点は、まぁ、わりとすぐに、しっくりと馴染んだので大丈夫。
前半で何だかなぁと感じたのは、(そうでなければ物語が回らないのだろうけれど)主人公が、あまりに押し付けがましくポジティブなので、そこがイラっときたというところ。
あと、いくら鍵が開いていたからといって、勝手に建造物の中に入って、そこにあったレコードを勝手に聴いて、そこにあった機材をいじる、という暴挙に出た主人公は、もっともっと激しく責められてしかるべきだし、あんな謝罪は、謝罪ではありません。
上映時間を考えれば、そういうことまで丁寧に描いてなどいられないという事情は察せられなくもありませんが、例え主人公であっても、犯罪行為には、厳しい罰が与えられるべきです。

結局、最後までそこで感じた違和感と、主人公への忌避感を引きずって観てしまったのが、私にとって、この作品の不幸だと言えるのでしょう。
キャラクターでいうと、ラジオ放送に遅れて加わることになる2人組も、物語上は結構重要なポジションではあるのですけれども、なんでこういう性格の人間が急に現れて、そこで大なり小なりの衝突が起きないのかが、分からなかったです。
喧嘩が発生するのが普通だと言いたいわけでは、ありませんが、主人公はともかくとしても、主人公の友人で同じ部活の次期部長であるキャラとは、一度くらいは衝突がなければ馴染まないタイプなんじゃないの、と思わずにおれないんですが……

全体的に、キャラもストーリーも善意が押しつけがましいと感じられて、かつ、こういう場合、歌を歌わせておけばOKでしょ、というような展開になったのも、個人的には興醒め。
ただ、公式サイトで評判を見ると、私が「何だかなぁ」と感じたところを絶賛している声が(そういうのを選抜して掲載しているとしても)多くて、みんな素直だなぁ、と、ひねくれてしまった我が身を振り返ることにもなってしまいました。

結論、丁寧に作られているなとは思いましたが、最後まで、波長が合わなかった映画だった、というのが、全て、かなぁ。


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「UFOはもう来ない」

 2017-08-26
UFOや宇宙人の目撃談、UFOに攫われてのアブダクション、更にはその母星や基地に連れていかれたり宇宙人によって妊娠させられたり、そういった妄想もしくは詐欺なんだろうなという眉唾な話。
それ等が、もしも本当に地球に来ている宇宙人が存在することから影響を受けて発生したものだとしたら、というような発想から構想が始まったのかな、と思われる、山本弘の 『UFOはもう来ない』 を読みました。

自分達の存在が地球人に対して与えている文化的汚染を懸念している地球を監視していた異星の知的生命体スターファインダーの1人、「最終シークエンス」発動の権限を持つペイルブルーが乗った小型宇宙船が衛星軌道上のデブリとの接触で推進機関に異常をきたし、京都山科の山中に不時着。
機体は被害の拡大を避けようと海上に移動してパイロットと共に爆散してしまいます。
残されたペイルブルーはその地に留まって仲間が月の裏側に設けられた基地から救助に到着するのを待とうとするのですが、不時着するUFOを追ってきた小学生3人組にその身を確保されるという事態に。
そこに更に、民放系のB級情報バラエティーのオカルトネタ担当製作会社の社長と、祖父の遺志を継ぐ美人UFO研究家、そして宇宙エネルギーとの交信を謳う新興宗教の教祖である詐欺師等が絡んでくる、というような物語です。

敢えて簡潔に言ってしまえば本作のジャンルは「ファーストコンタクトテーマのSF」ということになります。
けれども、その言葉から普通に想像するようなSFとはちょっとテイストが違っているのは、全体的にトンデモ本やトンデモ説を笑って楽しもう、というようなノリがちょこちょこと頭を覗かせているからかも。
さすがは と学会 の会長であった山本弘というべきか、時にはUFOや宇宙人に関するトンデモ話についてもがっつりとスペースを割いて詳しく説明しているので、その所為で本が余計に厚くなってしまっている側面もありそうです。
が、本作の場合はそこもまた読みどころの1つとも言える様な気がするので、これについては特に問題は無いと個人的には思っています。

更に本作の良いところは、敢えて冗談のような形態にしてきたスターファインダーの進化の過程や生態、宗教観などの文明についてしっかりとした設定を作り上げているというところ(巻末に、それが掲載されています)でしょう。
そういうところの作り込みをしっかりしているからこそ、作中で描かれている無いようにある程度の説得力が出てくるわけですね。

科学的な知識とかSFへの興味や愛が無くても気軽に読めるような物語ではあるのですが、別の意味で色々と「濃い」ので、そこが受け入れられないという人もいそうな、そんな1冊でした。
個人的には、こういうの、嫌いじゃないですよ。



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ブエルタ、途中経過 その1

 2017-08-25
先週の土曜日に始まったブエルタ・ア・エスパーニャは、そろそろ序盤戦が終わるかな、というところ。
全21ステージの内の7ステージですから、まさしく 1/3 が終わったという計算になるわけですけれども、それくらいだとまだまだ本格的な総合争いは始まっていない、というのがツールやジロでありとしたら、今年もブエルタは、出だしからフルスロットルという感じです。

それでこそブエルタ、と多くの人が思っているでしょうけれども、まぁ、見事なまでに、毎日がクライマックス、というようなレースが繰り広げられているので、主催者にすれば「してやったり!」というところでしょう。

とりあえず、総合では現在、チームスカイのクリストファー・フルームが首位にいます。
これに対抗してくるライバルは、それぞれに毎ステージのプラスマイナスがありながらもフルームに追随しているという印象なのですけれど、こうなると、フルームの安定性が、ことさらに目立ちますね。
そういえば、過去のレースでも、どうしようもなく大崩れするフルームというのは、あまり見たことが無いような……
小崩れくらいなら、何度もありますけれど。

フルームを倒して最終日に総合首位の座についていてほしい選手は、個人的にはこのレース限りの引退を公表している、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールです。
とはいえ、さすがに色々と衰えの顕著になっているコンタドールですから、それもなかなか簡単ではないでしょう。
さきほど終わった第6ステージでは、コンタドールの渾身のアタックが、なかなか面白い状況を生み出していたので、その走りが最後まで続けば、あるいは、というところですが。

現実的なところで、フルームとやりあえるのは、他は誰だろう……?
バーレーン・メリダのヴィンチェンツォ・ニーバリには、期待しているんですが。


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「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

 2017-08-22
もともとは1993年にTV放送され、後に映画にもなった岩井俊二のドラマを、何故か今になってアニメ化したという 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 を観てきました。
ドラマ版は未見で行ったので、余計な前知識抜きだったというのは、良かったと思います。

で、肝心要の、今回のアニメ版ですが……
うーん、やりたいことは分からなくもないのですけれど、しかし、これは微妙な。
まずのっけから、ストーリーそっちのけで気になってしまったのが、渡辺明夫のキャラクターデザイン。
いや、基本的には、彼の画は嫌いじゃないんですよ。というか、わりと好きな方のデザインであると言ってしまってもいいかもしれないくらいなのですけれど、それと、作品に合っているかいないかは、別問題。
今どき、いわゆる旧スクなのもどうかと思うし、何より、制服のスカート、あれは、無いなぁ。
作品の内容が内容なのだから、そういうところは、(主人公たちの通う中学校の校舎のデザインも含め)リアリティーを持たせて、いかにもそこにありそうな、ありふれた普通のデザインにしておいた方が、ずっと良かったように思います。
ああいう、いかにもアニメ的(それも萌え系)な制服を持ち出されても、率直に言わせていただいて、それは興醒めなだけでした。

ストーリーについては、可も無し不可も無し、かな。
宣伝方法がアレだったので、『君の名は』 的なものを求めて観に来た人も相当数いたようであり、上映終了後に「訳が分からない」などの不満の声も聞こえたのですが、私はもとからそういうものだと思って観に行っていたから、ループものの時間テーマであり、夏の夜の少年少女のちょっとした逃避行(当然、失敗前提です)の作品だと分かっていたので、問題なし。
全く明瞭ではない、そこはご自分でお考え下さい、という終わり方への批判も多いようですが、むしろ、こういう題材で、こういう展開の物語であれば、こういうラストにした方が完成度は高まるだろうな、というのが、私の意見。
主役2人の声の演技は……端的に評して、いいかげん、こういうのに俳優を起用するのはやめないかな、という感じ。
ダメダメだったとは言いませんが、ところどころに、拭い切れない違和感がありました。

基本的に、ちょとマニアックな方向に行っている映画なのを、マスにウケる作品のように宣伝しているのが、この作品にとってはむしろ致命的なミスになるんじゃないかと、そんなことを思ってしまった1本です。

個人的には、こういうのも、嫌いじゃないけれど、例えば夏休みの親子連れとか、彼女連れの一般客とか、エンタメ系作品が好きなアニメファンとか、そういう層に向けた作品じゃないでしょ、これは。


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「恋するタイムマシン 穂瑞沙羅華の課外活動」

 2017-08-19
ハルキ文庫から出ている機本伸司の『恋するタイムマシン』は、「穂瑞沙羅華の課外活動」シリーズの4冊目。
これを、「穂瑞沙羅華の登場してくる小説」という条件に変えてカウントするならば、デビュー作の『神様のパズル』も含めて5冊目。
スピンオフ的作品の『神様のパラドックス』は、穂瑞沙羅華が直接的に活躍する話では無いですが、これも含めると6冊目、ということになります。

キャラクター造形の偏り……というか、作者の好みなのかもしれませんけれども、これはちょっと実際にはいないだろうというようなタイプ、感情のあまり感じられない会話文というような、私が機本作品に常々感じている違和感というか欠点は、今回も同じ。
まぁ、それもこのシリーズに限って言えば、穂瑞沙羅華というヒロインがそもそもそういう風になってしかるべき生まれ育ちを持っているキャラなので、そこにあまり違和感を感じないでいられるのですけれど。

さて、今回の『恋するタイムマシン』ですけれども、扱っている題材は、まぁ、タイトルにそのまま表れていますね。
量子コンピュータの開発者である天才女子高生の穂瑞沙羅華が営むコンサルタント業への依頼は、両備という若き研究者がダークマターの研究を隠れ蓑にして進めようとしている、ワームホールを使ったタイムマシン開発を、何とかして断念させてほしいというもの。
そこに、理論物理学の天才でありながら、いやむしろ、早熟の天才であるが故に、人の心の機微が分からない沙羅華が、自分では理解できない「愛」というものについて頭をひねる展開を加えて、いつも彼女に振り回されている主人公の綿貫との関係にも、少しの進捗が出てくるという内容です。
これまでシリーズをずっと読んできた身には、なかなか嬉しいというか、楽しめる作品になっていたと思います。

正直、文系人間な私には、専門的な記述部分は、10の内の半分くらいしか理解できていないのですが、そこは雰囲気で読み流せば問題ありません。
このシリーズは今年5月に最新刊にして最終巻が発売されているので、それも、早めに読み始めるとしましょう。



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ブエルタが始まります

 2017-08-17
気が付けば、2017年の自転車ロードレースシーズンも終盤に突入しようかというところですよね。
この間、春のクラシックだの何だのと言っていた気もするのに、いつの間にやらツールも終わってしまって、本当に、月日が過ぎるのは、早いものです。

今週末からは、いよいよ、3大ツールの最後を飾る大会、3週間、全21ステージでイベリア半島を巡る、ブエルタ・ア・エスパーニャも始まります。
7月のツール・ド・フランスを制したチーム・スカイのクリストファー・フルームが、このブエルタにダブル・ツールを狙って出場してくるというのは、もしかしたら今年の大会のメインとなる話題の1つ。
その他にも、私にとって長らくかなりのスター選手の1人だった、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールが、これを最後に引退を宣言している、というのもありますね。
以前にも、引退するといってレースを走った後に、やはり現役を続けることにした、等、今度こそ本当にこれで引退することを宣言していたり、ちょっとお騒がせなところもあるここ数年でしたけど、今度は、本当にこれで引退っぽいです。
また、一度はメンバー選抜から外れたロット・ソウダルのアダム・ハンセンが、チームメイトの負傷により、19大会連続のグラン・ツール出場を決めたりと、それなりに大きな話題のある今年のブエルタ。

昨年チャンピオンのナイロ・キンタナの不在や、そのチームメイトでグラン・ツールのエースを張れるアレハンドロ・バルベルデも出走しないなど、ブエルタにいて欲しい役者が揃っていないという感はいかにも否めないのですけれど……
しかし、こういう時には新たなる選手が大躍進して思わぬ活躍をしてくれたりもするものですし、レースの構成的には、もしかしたらグラン・ツールで一番面白いのではないか、というのがブエルタです。
きっと、今年も素晴らしい戦いを見せてくれることでしょう。


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アークティック・レース・オブ・ノルウェー 2017

 2017-08-14
北欧はノルウェーで行われる4日間のステージレースが、アークティック・レース・オブ・ノルウェー。
その全日程を、J-Sports が始めて中継放送してくれました。

これは2013年から始まった大会なので、この2017年は、まだ第5回大会。
つまり、まだまだ歴史は浅いのですけれども、それと、観戦して楽しいかどうかは、もちろん別問題ですよね。
「北極」を大会名に冠し、スカンジナビナ半島のフィヨルド等の雄大な自然の中を走るこのレースは、単純にその映像を眺めているだけでも、視覚的に非常に楽しいものだと言えましょう。

運営は、ツール・ド・フランスと同じASOなので、基本、レースの進行や中継放送の内容等は、ノウハウをいっぱい持っているだけに、安心して観ていられますしね。

なお、今大会で総合優勝したのはベルギー人の若手、BMCレーシング所属のディラン・テウンスです。
まだ25歳という年齢ながら、ここのところ調子をすこぶる上げていて、大きなステージレースの、ステージと総合で立て続けに勝っている選手です。
今回は、総合だけでなく、ポイント賞と新人賞の2枚の特別賞ジャージも、その手にしています。

今大会以前のレースで彼の名前を聞いたことがなかったわけでは無いらしいのですけれども、申し訳ないことに、私の記憶に残っていませんでした。
でも、これで覚えましたよ、ディラン・テウンス。
これからのレースでは、もし彼が出走してきていたら、必ず、注目して行きたいと思います。

将来の成長が楽しみな選手がまた1人登場したのは、競技の未来を考えれば明るい事ですよね!


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「モノクロの君に恋をする」

 2017-08-12
都内の名門私立大学を舞台に、世間からのはぐれ者的な、ちょっと、いや、かなり個性的なメンバーが集まったマンガ研究会に入会することになった新入大学生の小川卓巳を主人公にした作品が、坂上秋成の「モノクロの君に恋をする」。
これはつまり、周囲に馴染めなかった過去を持つ男女が織り成す青春小説、ボーイ・ミーツ・ガールな青春小説であり、要するに私の大好物、ということです。

この作者の作品を読むのは今回が初めてですが、なかなかいい感じに青い春を描けているのではないでしょうか。
こういう作品の場合は、いかにして読者に主人公への共感を抱いてもらうかが1つのカギになる、と私は思うのですけれども、その点では、まずまず上手いことできていた、と言ってもいいかもしれません。
ただしこれは、私自身も大学時代に漫研に所属していて(ここまで変人揃いではなかったですけれど)、それなりに大学生活をエンジョイしていたという経験を持っているし、何よりアニメだのマンガだのが好きだということもあるから、その下地があるが故にそう感じることができているのかもしれません。
なので、そういう経験が無い人までがそうなのかは、保証できません。

あとは、アレですね。
最近こういう題材を扱った作品で散見させられるのが、そのストーリーだったり作品性だったりに特に言及することなく、他のマンガ作品のネタを作中に堕してくるというのは、ちょっとまずいんじゃないかな、と思います。
ここで採り上げられている諸作品について、私はそこそこ知識を持っていますから、「ああ、これはそういうことね」と納得することもできますけれど、普段そこまでマンガに親しんでない人とか、リアルタイムではない過去の「名作」にまで手を出して楽しもうというところまで踏み込んでいない人とか、そういう人に対して、もうちょっと親切でもいいかな、と。

まぁ、でも、面白ければそれでOK、なんですけどね、突き詰めてしまえば。
そう考えれば、これはこれでいいとも言えますが、どうせなら、もっと一般への訴求力も強くすればいいのにな、と思うんですよね……。
せっかく基本的な面白さがあるのですから。


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祝、アニメ化!

 2017-08-07
7月28日付のエントリーで、今期に放送が始まったアニメ新番組の感想を書いた中で、『ハクメイとミコチ』もアニメ化すればいいのに、なんてことを書いていたわけですが……

私がそんなことを書いたからというわけでは、もちろんありませんが、そんな『ハクメイとミコチ』のアニメ化が発表されていました。
おお、良いですね!
TVアニメ化には、成功だと言えるパターンだけではなくて、明らかな失敗、原作のイメージも雰囲気もボロボロに損ねてしまっているとしか言えないようなものもあるわけで(しかも、それはそんなに珍しいことではない)、単純に諸手を上げて喜んでいていいかどうかは分かりません。
それでも、アニメにすればいいのに、と書いた矢先のニュースだったので、個人的には、そこに何だか運命みたいなものも感じずにはおれず、作品の出来に対する根拠ない期待感が、闇雲に盛り上がっているのが、現状です。

発表されているキービジュアルを見る限りだと、かなりいい雰囲気ですけれど、こういうのは、これだけじゃ何とも言えませんから。
作画、演出にかなりの力を入れないと、色々と台無しになってしまう作品だと思うので、関係者各位の奮起を、祈りたい・願いたいところですね。


TVアニメ「ハクメイとミコチ」公式サイト



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「はるか遠く、彼方の君へ」

 2017-08-05
デビュー作の 『いまはむかし 竹取異聞』 は結構良かったな、という記憶から、ならばこれも、いつかタイミングを見て読んでやろうと思って積読の中に入れていたのが、安澄加奈の 『はるか遠く、彼方の君へ』。

現代の高校生3人が源平合戦の時代にタイムスリップして源義経や静御前と行動を共にする、という粗筋は、言ってしまえば結構ありふれたものです。
そこに独創性や新鮮さを感じることは、正直、できません。

そうであるならば、どういう料理法、味付けをそこに施してくるかが作者の個性を出す為には重要になってくるところですよね。
で、ついついそんなことを思いながら読み始めたら、どうにもそれが気になって仕方が無いという状態になってしまって、本作を読んでいる間、終始、そこがどうなっているのかと、そればかり考えて読んでいたような気がします。
つまりは作者にとっては、あまり嬉しくない読者だということなのかもしれません。
私としても、最初に余計な雑念が入ったことで、物語にそこまで入り込むことができなかったという点で、ちょっと残念なことでした。

それにしても、前作を読んだ時にも思ったのですが、安澄加奈という人は、おそらく荻原規子の一連の作品のファンなのでしょう。
読んでいて、キャラクター設定や配置、物語の持って行き方とか、そういうところに、萩原作品の影響が読み取れるような感じがするんですよね。
それが悪いということでは別になくて、誰かの影響下にあるというのは、いつまでもそこから脱することができないでいると単なる亜流で終わってしまう恐れも出るとはいえ、基本的には、若い作家の在り方としては、普通に良くあることです。
完コピのようなことをやられてはさすがにアレですが、安澄加奈の場合、デビュー作も本作も、さすがにそこまでのことはありませんから、問題無し、と思います。

基本的に善人ばかりが出てくるようなところは、ちょっとアレではありますが、児童文学の延長上にある作品だと思えば、これはこれで、特にアレコレ言うようなことでもありません。
恋愛要素の入れ方も程良かったですし、文庫で540ページほどというボリュームながら、サクッと、すらっと読み切れたのも、いいですね。
軽めの歴史ファンタジーとして、まずまず面白く読ませてもらいました。



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蓄積された金属疲労

 2017-08-03
前の会社で寮に入った時に買ったものになりますから……
そこから計算すると、もうかれこれ20年近く使い続けていたことになりますでしょうか。
長らく愛用させてもらっていた、北欧製の金属製組立式ベッドの溶接部の一部が、先日、ついにポッキリと破断してしまいました。

私は決してそこまで体重が多い方ではありませんが、本のぎっしり詰まった思い段ボール箱をベッドの上に置いて整理したこともありますし、天井照明の作業の為の足台にしたこともありますから、それなりの負荷がこれまでにかかっていたのは否めません。
それで20年も経てば、それは壊れもするでしょう。

あくまで破断したのは「一部」にすぎないこと。
その箇所も致命的な損傷というわけではないこと・
これ等の2点を踏まえれば、そのまましばらくの間はそのベッドを使い続けるという選択肢も、全くあり得ないというほどではないのですが……
構造の一ヶ所が壊れたとなれば、他の箇所に想定以上の大きな負荷がかかることになるのは必至です。
いつ、もっと大きく壊れるか分からないベッドで寝るというのは、さすがに私としても怖いので、仕方がないから新しいものを購入することにしました。

壊れてしまった古いベッドは、さすが北欧製というか、ネットやホームセンター等で売っている普通のものよりも、その幅も、長さも、少しばかり大きいものでした。
その余裕の部分を結構便利に使ってもいたので、同じくらいのサイズの商品を探してみたものの、ざっと調べたところでは、同じようなサイズが見当たらなかったんですよね。
さらに執拗に探せばいいようなものではありますが、事故になる前に早めに買い替えてしまいたいということで、やむを得ずサイズについてはちょっと妥協して、色々と良さそうな日本製の組立ベッドを購入しました。

古い物の解体と撤去、新しい物の組立と設置の作業は、前後作業の諸々を含めても1時間かからなかったので、まずまず、順調に終わったと言っていいでしょう。
大きな物音も立てなかったから、隣室にも迷惑はかからなかっただろうし。

あとは、解体した古いベッドのパーツの処分の為に、市役所の担当課に連絡して粗大ごみの回収を手配しなければいけないのが、ちょっと面倒です、ね。

組立ベッド交換の工具

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この天気は、何だろう

 2017-08-01
何だか、今年の天気はアレですね。
梅雨入りから梅雨明け宣言までは、あまり雨が降らないで、梅雨明け宣言後にむしろ雨が降っているというのは、何だかなぁと思います。

水不足になるよりは、ずっとマシだと言ってしまえば、それまでですが。

でも、降る時にはひどい土砂降りだったりもするわけで、もうちょっと、均すというか、極端では無くて、平均的にしとしとと降るようなことにはならないものかな、という感じですよね。
天気のことは人にどうこうできるようなものではない、かもしれないけれど。

それでも私は、どうせ仕事か勉強しかしていないようなところがあるので、電車が大雨で止まったりしない限りは、どうにかなるようなとこるがあります。
むしろこの天気を嫌がっているのは、夏休みに入ったばかりの子供たち、でしょうか。

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