ハンマーシリーズ スポ-トゾーン・リンドルフ

 2017-06-05
自転車ロードレースの世界を管轄している団体は、UCI(Union Cycliste Internationale)です。
が、ここはそこまで全面的な権限を有しているわけではなく、実際にはツール・ド・フランスの主催者団体のASOやその他の団体と、権利関係やレース運営に関するあれこれを巡って、色々な駆け引きがこれまでもずっと行われ続けています。

そしてそして一方では、競技者である各チームの側も、運営費がスポンサー頼みであることから経済状況その他で急な撤退劇なども多く、安定したチーム運営が叶わないという現実もあります。
それ等を少しでも改善すべく、ツールを始めとするビッグレースの莫大な放映権料収入をチームや選手に還元するよう、チームサイドからは ASO や UCI への働きかけも行われているのですが……
その辺りの解決のめども、立っていないというのが、つまりこの競技を巡る一番大きな問題かもしれません。

それに対する大きなアクションが、今年発生。

そう、プロツアーチームを中心とする出資により設立された、ヴェロン社主催の新たなるレースイベント、ハンマーシリーズの第一戦目が、オランダを舞台に、2日から4日にかけての3日間で行われたのです。

TVでの放映や観客の利便性なども考慮され、従来のロードレースとはちょっと違うシステムで2時間程度で終わる短いレースを3種類行い、その総合的な結果で優勝チームを決めるというのが、このハンマーシリーズ。
今回の「スポートゾーン・リンドルフ」については、J-Sports が初戦の平坦ポイントレース、第2戦の山岳ポイントレース、それを受けての最終日のチームタイムトライアルの全てを中継放送。
ただし、この最終日のチームTTは、いつも私たちが見慣れているチームTTと違い、前日までの2戦の順位を受けて与えられたタイム差に従って、各チームが順次走り出し、追いつ追われつの闘いを繰り広げて、どのチームが最初にゴールラインを切るかを競い合う、というルール。
私としても初めて見る形式のレースですから、果たしてどんなものだろうと思っていたのですけれども、これが、かなり熱くて面白い。
プロフェッショナルのプロフェッショナルな走りをしっかり堪能することができるという意味でも、これはなかなかに興味深くて良い大会でした。
普段のロードとは違うルールがあることで、選手達の走りもまた、いつもとは違っていて、そこも大きな見どころになっていましたしね。


それが人気スポーツであればあるだけ、そこに所属している各チームの側と管理運営している競技団体との間には、とかく利益の分配を巡って衝突が起きるものですが、自転車ロードレースのこの問題が今後、どのような動きでどのような方向に進むのか、上手い着地点を見つけてほしいなと思います。
こちらとしては、推移を見守るしかないわけで、この辺りはもどかしく辛いところですね。




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