「藤田和日郎本」

 2017-06-01
世の中にムック本というのは、結構多くの数が出ています。
そのジャンルも様々ならボリューム(ページ数)も様々、そして内容の傾向も様々ですよね。
その中でも、私が買うのは大体、マンガ、エンターテインメント系の小説、あるいは好きなミュージシャンに関するもの。

最後の音楽関連のものはとりあえず今回は置いておくとして……
マンガや小説に関するムック本は、特定の作品を採り上げてキャラクター紹介やエピソード紹介等を中心にした、いわゆるファンブック的なものもあれば、評論家の寄稿等を中心に作品論や作家論を中心にした硬派に攻めたものもあります。

そのどちらも、それぞれの面白さがあって良いのですが、硬派な方は時に読みづらさもあったりするのが難点です。
作家論、作品論を語る時に、とかく難しい用語や表現を使うのは、例えばそれを学術的にも通用するようなものにしようとすればそうもなろうなという風に思えますし、そこまでを考えていなくても、普段書いているものの手クセというか、作品や作家について何か書こうとしたら普通にそうなってしまう、ということもありそうなこと。
まぁ、そういった本格的な評論の載っているようなムック本というのは、もともとそういうものを扱う評論雑誌を出しているような出版社の、その評論雑誌の別冊扱いのものだったりするわけですが。
他方、ファンブック的なものというのは、そもそもその作品を出版している出版社が出すことが多く、イラスト等も豊富で、時に書下ろし短編なども掲載されることも。

そんな、ファンブック系のものと、評論系のもの、その両者の中間に位置するようなムック本を、新たに小学館の少年サンデー編集部が、出し始めました。
作品紹介と評論、作者インタビューゲストの寄稿等からなる、その企画の第1弾が、『うしおととら』 や 『からくりサーカス』、『月光条例』、『黒博物館 ゴースト アンド レディー』 等の傑作を描いてきた、藤田和日郎。
そのデビュー直後から藤田ファンである私としては、これは買わずにはいられません。
で、1ページずつ丁寧に読んでいったのですが、これ、いいですね。
ムック本の中でも、なかなかのハイレベル……って、何だか偉そうですけれども、実に楽しく、面白く読ませてもらいました。

このシリーズは、ちょっと注目すべきかも。



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