「ビブリア古書堂の事件手帳7 ~栞子さんと果てない舞台~」

 2017-03-11
一般的な知名度も高い人気シリーズの本編最終巻、三上延の『ビブリア古書堂の事件手帳7 ~栞子さんと果てない舞台~』が、今回、「本館」に先がけて紹介する読了本として選んだ1冊。
非常にベタで、申し訳ありません。

そんな本作は、シェイクスピアに関わる古書を題材にしたエピソード。
これまでの6冊で物語縦軸になっていた、篠川栞子を巡る家族の話、母や祖父母の話に、今回で区切りが付きます(なぁ、シリーズ本編の最終巻ですからね)。
もちろん、主人公である五浦大輔との関係についても、しっかりと収まるところに収まっているので、そこは安心を。

シリーズの第1巻が出たのは2011年3月のことでしたから、それからおよそ6年。
これを7冊をかけて物語が終わるまでの期間として長いと見るか短いと見るかは人それぞれでしょうが、とりあえず言えるのは、その間しっかりと楽しませてもらえたということ。
第6巻とこの第7巻の刊行期間がちょっと開きすぎたような気もしますが、それも物語をまとめる為だったと思えば、そこまで文句をどうこうするようなことでもありません。
特に何か大きなイベントがあったりもせず、意外とまったりとした感じでエピローグを迎えたような印象があるのは、逆にこのシリーズらしくて良いのではないでしょうか。

面白かったです。

なお、冒頭にも書いたように、これにてシリーズ本編は完結となるのですが、作者の後書きによると、これでシリーズとお別れということでは無くて、引き続き番外編の執筆が行われる模様。
第1巻からずっと読ませてもらってきた読者としては、まだまだ彼等に会えるというのは嬉しい限りです。
まぁ、あくまで番外編扱いのものである以上、そんなに長くは続かない……せいぜい、1冊か2冊くらいなのでしょうけれども。

大輔の一人称視点で語られるという制約があったことから、これまでは描けずにいたエピソード。
登場人物それぞれの前日譚や後日譚を書こうと思っている、ということなので、ならばああいう話も読めるのではないだろうか、こういう話はどうだろうか、と、色々と、想像という名の妄想は膨らみます。
これは、ちょっと楽しみ。



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