ヘント~ウェヴェルヘム 2017

 2017-03-28
26日の日曜日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ の最終ステージがゴールした直後くらいから、DAZN ではフランドルのクラシック、ヘント~ウェヴェルヘムの中継も始まりました。

カタルーニャ が今年のツール・ド・フランスを占う1つの指標となるレースだったとすれば、こちらは、ツール・ド・フランドルとパリ~ルーベでの、トム・ボーネンの走りを占う指標です。
とはいえ、そう言い切ってしまうのは、他の選手に申し訳ないのですけれど……
ここは、私の興味が主にどこに向いているのかということなのだなと、そんな風に解釈していただければ幸いです。

さて、それでは今年のヘント~ウェヴェルヘムがどうなったか。
最終的には、ここぞという場面で集団から抜け出した2名の逃げ切り勝利と言っていいでしょう。
オリカ・スコットのイェンス・ケウケレールとのスプリント合戦を制して勝利を手にしたのは、BMCレーシングの ファン・アーベルマート。
3位には、追走で集団から抜け出した3名の頭を獲った、ボーラ=ハンスグローエのピーター・サガンが入っています。

トム・ボーネンのいるクイックステップ・フロアーズは、サガンの追走にニキ・テレプストラが反応したものの、最後のスプリントでサガンには勝てず、表彰台に選手を送り込むことができませんでした。
もちろん、いくら地元のレースだからといって、常に3位以内に選手を送り込めるわけもないわけですから、これも勝負の結果、なわけですけれども。


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ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ 2017

 2017-03-27
DAZNで毎日夜に視聴していた、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ。
3月20日から27日にかけて、スペイン北東部のカタルーニャ地方(一番有名な都市はバルセロナでしょう)を舞台に行われるステージレースで、通称は「カタルーニャ一周」。
1911年から行われている歴史ある古いレースで、今年は第97回の開催です。

春先の調整レースとして、結構なビッグネームが出場してくるレースでもあり、例えば昨年の総合優勝者はモヴィスターのナイロ・キンタナで、一昨年は、BMCレーシングのリッチー・ポートとなっています。
今年は、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドール、チームスカイのクリス・フルーム、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ 等が出ているほか、バーレーン・メリダの新城幸也もアシストメンバーとして出走。
私自身、名前だけは知っていたこのレース、今回が初めての視聴となったわけですけれども、カタルーニャの風景そのものはブエルタ・ア・エスパーニャの中継で観ていましたし、そういう意味では、初視聴という感じのしない、最初からしっくりとハマっているような観戦となりました。

で、レースの結果なのですが、コンタドールもバルバルデもフルームも、3人ともコンディションはなかなかの仕上がりという感じ。
ただ、毎年、年間を通して高いパフォーマンスを叩き出しているバルベルデがここでは頭一つ抜け出した感じです。
それは彼個人の走り故というわけではなくて、チームメイトのコンディションや、レース展開の妙もあってのことですが、ともあれ、バルバルデは全7ステージ中、第3、第5、そして最終日の第7ステージの3つを制するという見事な成績で、総合う優勝を手にしています。
2位には1分3秒差で、アルベルト・コンタドール。
3位は、バルベルデのチームメイトでスペインの若手有望株だというマルク・ソレールが見事に滑り込み、新人賞ジャージとともに、最終日の表彰台も獲得しました。

フルームは、第5ステージ序盤で起きた集団の分断に巻き込まれた後に先頭集団に戻れず、リザルトとしては、大したものを残せませんでした。
が、その走りは、やはりトッププロ。
今年7月のツールがどうなるか、大いに期待できそうな内容だったと思います。


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ZABADAK 31周年ライブ

 2017-03-26
今年になってからというもの、何かと細かいことで慌ただしくなっているので、しばらくはライブに行ったりするのも封印かな、と思っていました。
音楽好きを自認する身としては、ちょっと寂しいものがあるのですけれども、今の自分がまず何からやっていかなければならないか、というのを考えていくと、ライブよりも優先順位が上のものが、あるのです。
それでも、ちょっと、これだけは行かなければというライブがありました。
それが、25日の夕方に、鶯谷の東京キネマ倶楽部で行われた、ZABADAK の31周年ライブ。

昨年7月3日に 吉良知彦さんが急死してしまって、これは解散になってしまうのだろうなと覚悟した ZABADAK。
けれども、残された小峰公子さんやサポートメンバーの意思でユニットの継続が決まって、開催が決まっていたライブをこなしてきました。

思えば、吉良知彦さんが最初に倒れたのは、昨年の3月21日、30周年ライブの2日目でした。
「因縁」と言ってしまうとちょっとアレですけれども、そういう流れの中で、約1年後に同じ会場で行われる31周年ライブです。
なんでも、吉良知彦が倒れた後に、来年もここでライブをしないか、というような話を、東京キネマ倶楽部側から提案されたということのようなのですが……
これは、吉良知彦のファンとして、どうしたって行かないわけにはいかないでしょう。
昨年のお別れ会等は、某国家試験の直前だったので涙を呑んで行かないことを選択しただけに、なおさらです。

ZABADAK のサポートメンバーは実力者揃いなので、吉良知彦がいなくなってしまったとしても、演奏の内容自体はハイクオリティーで圧倒的になるだろうということは、心配していませんでした。
それでも、コアとなっていた吉良知彦の存在がそこから永遠に失われてしまったということが、バンドにどのような影響を及ぼすのか分からず、どんな変質をしてしまっているのかが、実のところ、ライブ前は少し不安でもありました。

ですが、それは杞憂であったようです。

もちろん、吉良知彦の歌とギターがそこに無い以上、それは以前の ZABADAK と同じものではありません。
けれども、そこに流れている魂は同じだった。
感じられるものはこれまでの ZABADAK と確かに陸続きだと言えるものだった。
思うところがあまりに多すぎて、今はこれ以上何も書けないような状態なのですが、それでも一つだけここに感想を書くとするならば、非常に感動的なライブだった、ということに尽きます。

ZABADAK はこれからも活動を続けるそうなので、これは応援をしていかざるを得ないですね。




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「魔導の系譜」

 2017-03-25
第1回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作であるという、佐藤さくら の『魔導の系譜』を読了。

本作、この賞の審査員の1人だったらしい三村美衣の解説文によると、主に異世界を紙面に幻出させる表現力という点でふさわしくないという意見もあったのを、そこを全面的に改稿するという条件を付しての受賞となったのだそう。
つまり、そうして手を入れた後に出版されたのが、つまり本書ということになるわけですが……
投稿版は当然読むこともできないので、その辺りがどのように変わったのか、というようなことは分からないながら、とりあえず、この発売版では特にそこで気になるようなことはありませんでした。
そこは、作家本人と担当編集とが頑張った結果ということでしょう。

魔導士が虐げられている国で、絶対的な知識を誇りながらも、根本的な実力不足により三流の烙印を押されて田舎で私塾を開いている魔導士レオン。
そんな彼の元に、被差別民族の出身で幼い頃に野盗に家族を殺されて、潜在能力は桁違いながらも魔導を学ぶことを拒み続けてきた少年ザクスが預けられることから物語は始まります。
端的に言えば、いかにも東京創元社から出された作品という感じの、渋い王道ファンタジーですね。
ライト要素は、ほぼ無いので、本格ファンタジーが好きな人でなければ手に取りにくいだろうなとは思いますが、そこそこ、楽しませてもらいました。

活字が小さい上に全470ページというボリュームで腰が引ける人もいるでしょう。
とはいえ、読み応えがあると同時に、最初から最後まで一気に読ませる程度の魅力はあるので、そこは安心して手に取ってみてください。

ただ、あらかじめ言っておきますが、本作は終わり方にちょっと難ありです。
破綻しているとか、物語としてどうかしているとか、そういうことではないのですけれども、正直「えっ、そこで終わり?」と感じてしまうのは否めません。
まぁ、作品のテーマはあくまでもレオンとゼクスの師弟関係にあるのだから、そこが描けていればいい、とするのであれば、これはこれで問題無しなのですが……
個人的には、そうだとしても、もう少し色々と描写をしておいてほしかったと感じました。

幸いにもこの第1作がそれなりに講評だったようで、シリーズ第2巻が既に発売されていますから、そちらを読めば、この不満は多少、解消されるのかな?



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ドワーズ・ドール・フラーンデレン 2017

 2017-03-23
DAZN の1ヶ月無料お試し期間の申し込みをして、ミラノ~サンレモを視聴したという話を、以前に書きました。
日本語の実況が無いから、画面に集中していないとレース展開が分かり辛い、というようなマイナス面はあるものの、当初に予想していたよりはいい感じに視聴できたことは、ある種、収穫だったかもしれません。
ただし、視聴者数がグッと増えそうな、ジロ・デ・イタリアの時にも、処理落ちやフリーズすることなく、無事にスムースな視聴ができるかどうかは、まだ分かりませんけれど。

そんな DAZN 視聴をしてみて、J-Sports の中継だけを観ていた昨年までと違って、これはいいかもな、と感じたのは、これまで映像を観たことが無かったレースについても、生配信でレースの様子を観られることです。
例えば今週は夜にボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャの中継が行われていて、クリス・フルームやアルベルト・コンタドール、アレハンドロ・バルベルデの走りを確認することができます。
そして、もちろん、ステージレースだけが自転車ロードレースではありません。

そんなわけで、ついさっきまで、北のクラシックの前哨戦の1つとして、毎年、名前だけは聞いていた ドワーズ・ドール・フラーンデレン をネット観戦。
フランドル地方を舞台にしているので、石畳のパヴェや劇坂の丘陵が出てくるこのレース。
それだけに、見どころも多かったと言えるでしょう。
やっぱり北のクラシックは、こうでなければいけないですよね。

今回私が一番注目していたのは、やはり地元ベルギーの個性派集団、クイックステップ・フロアーズがこのレースで優勝を獲得することができるかどうか。
昨年も多くの勝利を叩き出していた同チームですが、年間スケジュール上、かなりの重きを置いているはずの春先の北のクラシックシーズンでは、レースの形を作って主導権を得ていながらも、ことごとく優勝を逃してしまっていましたから、今年こそは勝利を、と思っているはずだからです。

そんなレースを制したのは、見事、クイックステップ・フロアーズのイヴ・ランパート。
レース後半で終始積極的な攻めを見せていた同僚のフィリップ・ジルベール、そして他チームの2名の選手を加えた4名が集団から最終的に抜け出すことに成功し、そしてジルベールがそこから更にアタックを繰り返して他の2名が警戒している隙をついて、ランパートがアタック。
ジルベールを警戒して2名の反応が遅れたのを利用してぐんぐんと差を広げ、そのまま、逃げ切りでゴールラインに飛び込みました。
ちなみに、残りの3名のスプリントを制して2位に入ったのは、ジルベール。
クイックステップ・フロアーズは、このレース、ワンツーフィニッシュを達成したことになります。

これは、あれですね。
これから続く北のクラシックにおいて、同チームに、いい弾みが付きましたね。
そこを引退レースと決めているパリ~ルーベでのトム・ボーネンの走りも、これなら結構期待できるかも?


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「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

 2017-03-21
高校時代からの、一番仲の良い友人と、神山健治監督の、オリジナルとして初めての劇場作品という 『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』 を観てきました。
誘ったのは私の方で、仕事の年間最繁忙期も何とか切り抜けて、4月からは新しい展開も色々と控えている中での、貴重な息抜きとしてこいつを観てみたいなと、そしてどうせならば友人と久しぶりの話もしたいなと、そんなことを思ったのです。

前置きはそれくらいにして、本題に入りましょう。
まず、全体的な感想を簡潔に述べさせていただくならば、「良い映画ではあるんだけど……」という感じに尽きます。
そこにある物語の本筋をすんなりと語ってしまえば結構地味なものを、夢の世界と現実とを交錯させて描くことで、アニメーション的見せ場を持たせると同時に深みを増そうというのは、なかなかチャレンジ感あふれる手法で良かったですし、テーマも私好みだったのですが、現実と夢の世界との入れ子構造の見せ方と、序盤のテンポの悪さが、どうしても気になってしまって、仕方が無かった、というところ。
一方で、プラス評価の点を挙げるならば、作画もキャラの動きも良かったですし、主題歌に 「デイ・ドリーム・ビリーバー」(THE MONKEYS の原曲ではなくて、ザ・タイマーズがカバーした、忌野清志郎による歌詞の日本語版の方) を選んだのも、物語の内容と歌詞がリンクしていて、実に良かったです。高畑充希の歌も、実に上手いですしね。
それだけに、もう1つ、何かが足りない、もうちょっと練り込みがあれば、というようなことを感じずにおれなかったのが、非常に残念でした。

最後、ハーツがどうしてあそこに現れたのか。
「自宅」の設定の故なのか、あるいは、魔法により心を得たのか、それは語られていませんが、まぁ、その辺は、観た人それぞれが自由に想像してほしいということなのでしょう。
エンドロールの映像と、そこに流れる「デイ・ドリーム・ビリーバー」が最高だったので、それだけで全てがOKだと思いたくなったりもした、そんな、魅力溢れる、けれども私にはどこか微妙な、そんな作品でした。

この歌詞を、別れた恋人にあてたものだという人が多い中、私は個人的には、「別れ」は「別れ」でも、これは死別した恋人……というか、少なくとも結婚生活が10年以上に及んだ妻を亡くして、さらにそこから数年以上が経過した夫が、かつての妻との生活の思い出を振り返っている歌だ、というように思っていました。
だから、忌野清志郎が歌詞を書くにあたって念頭にあったのが、その頃に亡くなった育ての母と、彼が3歳の時に亡くなっていて一切記憶に残っていない実の母のことだということを知った時には、ものすごく納得してしまった、というのは、『ひるね姫』 の感想としては蛇足もいいところの、あまり関係のない話ではあるのですけれども、上述のように、この歌詞が、この映画の内容ともかなりリンクしているということもあるので、ここに掲載させてもらいます。

普段、映画の紹介をする時には、その作品の予告編の動画を貼るようにしているのですが、今回は、そんなわけで、映画の映像を使った 「デイ・ドリーム・ビリーバー」 のPVを貼らせていただきます。
ご堪能ください。



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ミラノ~サンレモ は DAZN が放映権取得

 2017-03-19
私の好きなスポーツ、自転車ロードレース。
日本では J-Sports が中心になって主だったレースを毎年放送してくれていたのですが、ホームページで発表されるその放送予定に、今年は大きな異変がありました。
何と、いわゆる「春のクラシック」の大部分と、5月のジロ・デ・イタリアがそこに掲載されていないのです。
興味の無い人には「ふーん、それで?」という感じでしょうが、同競技の中継が見たいが為に J-Sports の有料チャンネルまで契約した私には、これは大きな問題。
まぁ、放映権料も年々値上がりしていると聞きますし、残念だけど、その辺は難しいところもあるのかな、でもミラノ~サンレモも、ツール・ド・フランドルも、今年が100周年のジロも観れないのは悔しいな、ネット配信とかどこかでやっていないのかな、と思ってちょっとググって調べてみたら……。
その辺りのレースの放映権は、今年は DAZN にあるんですね。
J-Sports が DAZN から放送権のサブライセンスを取得する道を模索したかどうかは分からないのですが、スカパーも、Jリーグ に関してサブライセンスは取得できなかったようですし、サブライセンス契約は基本的に交わさない、というのが、DAZNの方針なのかもしれません。
ということは、この先、急に J-Sports でもフランドルやジロの放送が発表されるという可能性は、低い、かなぁ。

DAZN、ちょっと前に Jリーグ の放映権取得がニュースになっていましたし、今は NTT Docomo とのパック料金プランが TVCM をかなり多く流しているので(堤真一が「だぞ~ん」とやっていますよね)ご存知の方も多いことでしょう。
そこに手を出してしまうと歯止めがかからなくなって時間をエラく取られてしまうことになりかねない、という懸念から、これまでスポーツにしろアニメにしろそれ以外の何かにしろ、ネット配信というものとの接点を作ることは極力避けてきたのですが、事がこうなってしまっては、もう仕方がありません。
まずは1ヶ月の無料期間を利用して、どんな感じの放送になるのか、月額視聴料を支払うに値するだけのものなのかを確かめようと、とりあえず、日本時間では土曜の夜の、ミラノ~サンレモ を、試しに観てみました。

再生環境は、PCが VAIO の S11(LTE搭載モデル)、光回線で、プラウザは、事前にネットで観た限りだと、Microsoft Edge が固まりにくくていい、という話だったので、普段使っているプラウザではないのですが、それを利用。
画質も、思っていたよりは良かったですし、当然、CMは無しで、処理落ちなども今回の ミラノ~サンレモ ではありませんでした。
まぁ、この辺は、これからジロにかけて、DZN で自転車ロードレースを見ようという契約者が増えていけば増えるだけ、状況が変わって行ってしまうでしょうから、何とも言えない部分が多いのですけれども、ともあれ、現時点では、ここにとりたてて不満はありません。
ただ、日本語による実況と解説が無いのが、やはり残念(英語解説は、一応、流れていましたが)。
私のように、やらなければいけないことを大量に抱えている為に、どうしても片手間的にレースを視聴しがちな身にとっては、音声で耳から情報が入ってくる実況というのは、実は、とても大事なものだったので。
遠目で選手がわかるスキルも、持っていませんしね。
その辺が解決されるかどうかは、うーん、どうでしょう、自転車ロードレースに関しては、そこまで期待できないような気もしますね。
あと、個人的には、配信をしくれるなら、やっぱりきちんと表彰式までやってほしい。
選手たちが、そこでどんな表情を見せるのか、というの、結構、楽しみだったんですよね。
これについては、改善の余地はありそうですが、それを望む人がどれくらいいるか、ということ次第では、あるでしょう。
とりあえず、要望を出しておこうかな……?


DAZN についての話が、長くなりました。
実際のレースの結果についても、触れておきましょう。

総走行距離が291キロメートルにもなる最長レースは、ゴール直前の峠ポッジオでパンチャー等がアタックを決めての逃げ切り勝利か、ゴールでのスプリント合戦となる傾向が強めだったと記憶していますが、今回は、前者のパターン。
ポッジオの頂上手前でアタックを仕掛けたボーラ=ハウスグローエの現世界チャンピオン、ピーター・サガンを追ったのは、クイックステップ・フロアーズのジュリアン・アラフィリップと、チームスカイの元世界チャンピオン、ミカル・クウィアトコウスキー。
3人とも、私の好きな選手です。
後ろから迫る集団を振り切っての3人スプリントを制したのは、クウィアトコウスキー。
正直、展開的には、サガンが他の2人を突き放すか、最後はずっと最後尾に付けてタイミングを狙っていたアラフィリップかと思ったのですが、勝ったのは、そのどちらでもありませんでした。

そうかぁ、クウィアトコウスキーかぁ。
アムステルゴールドレースで勝ったりはしていたものの、彼の名前がメディアに登りだしたころに期待した程には、ここまでの数シーズンで結果を出せていないというような印象がありましたけれど、前哨戦の1つであるストラーデ・ビアンケも勝っていたようですし、シーズン最初のピークを、上手くここに持ってこれたんでしょうね。
北のクラシックには、彼は出てくるのかな?


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「波の手紙が響くとき」

 2017-03-18
以前紹介した 『筐底のエルピス』 が非常に面白かったので、これは作者の別作品も読んでみなければなるまいと買ってみた オキシタケヒコの 『波の手紙が響くとき』 が、今回紹介する、読了本。

オーディオルームの設計やメンテナンスを主要業務とする武佐音響研究所に持ち込まれる様々な依頼を、天使の声帯を持つ所長の佐敷裕一郎、口の悪い音響技術者の武藤富士伸、雑用係の鍋島カリンという3人の所員が音響的な知識や技術を駆使して解決して行く物語で、短編・中編合わせて全部で4つの章からなっています。
この内、第1章はSFというよりもミステリーという印象の強い話で、なんでこれが「ハヤカワSFシリーズ Jコレクション」というレーベルから出ているのかと首をひねったりもしたのですけれども、その後、物語を読み進めて行くにつれ、なる程、これは確かにSFであるな、と納得させられました。
登場してくるキャラクターが多少ステレオタイプに見えるのがちょっと気になるところですし、今一つキャラ立てできていないところもあるのですが、概して、いい感じの関係が描かれていたと思います。

私は少々度をこした音楽好きでコレクターですが、それだけに、音楽が(更に言えば「音」が)人に及ぼす影響というものは常々実感しています。
自分でも、テンションを上げる為にはこういう音楽、落ち着いた気分で疲れを抜きたいならこういう音楽、というような、いわばお約束になっている、定番のミュージシャンや楽曲もあります。
ですので、本作の後半の展開は、フィクションはフィクションとして、あながち無茶苦茶な展開でも無いな、という、リアリティーを感じさせるようなものだと私は受け止めました。
そういうところが、SF的であり、本作の面白かったところです。

音楽が人の感情に働きかけるモノが大であるならば、「いずくんぞ〇〇に対してをや」ということですよね。



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黒猫や日本郵便には、常々お世話になっています。

 2017-03-15
先月くらいから、Amazon.com に代表されるネット通販が大隆盛であることの影響で、ヤマト運輸や日本郵便といった配送業者に過剰労働という皺寄せが行ってしまっているというニュースが、散々報じられていますよね。
即日発送、翌日配達というようなスタイルは、Amazon が他社に勝つ為の戦略の1つとして積極的にやっていることで、これまではそれが有効に働いてきたのかもしれません。
が、普通に考えても、Amazonプライムの月額会費だけで、その体制が維持運営できているとはとても思えなかったのも事実。
案の定、その分だけ下請けの配送業者に負担がかけられていたわけで、その蓄積された軋みが、電通の過労自殺問題あたりをきっかけにして噴出した、という感じでしょうか。

私も、色々と便利なことが多いのでネット通販はしばしば使わせていただいます。
が、実際問題、初回配達が平日の日中だったりすると、サラリーマンにはそこで荷物を受け取るのはなかなか難しいというのが、正直なところですよね。
なので、どうしても再配達を依頼せざるを得なくなってしまいます。

それでも、何度も無駄足を運ばせるのは申し訳ないと、指定した時間には絶対にアパートにいるように(たまに、残業をせざるを得なくなる例外はありますが)余裕を持って帰宅できるようにしてはいるのですが……
TVニュースのインタビューなんかを観ている限りでは、気軽に再配達依頼をするだけしておきながら、その時間に家にいないことばかりだと悪びれずに言う人や、宅急便はそういう商売なのだから何度も配達するのがむしろ当たり前のことで気にすることは一切無い、と考えているような人が、案外と多いような感じです。
確かに私も、急な残業などでどうしても帰ることができなくて、結果的に再々配達を依頼することになってしまったことが、それなりにあります。
そんな時はかなりの申し訳なさを感じて依頼をかけているのですが、インタビューを受けていたあの人達には、そういう感覚が希薄なのか、あるいは、もしかしたら、最初から無いのでしょうか。
マスコミお得意の印象操作による誇張なのか、それとも本当にそうなのか、ニュース映像を見ただけでは私には分からないのですけれども、もし後者だとしたならば、個人的には、その感覚はちょっと信じられません。

宅配ロッカーやコンビニ受取をもっと活用するというプランも、あるにはあるようなのですけれども、コンビニが倉庫化してしまう恐れも言われていて、後者はどうなんだろうと疑問を感じてもいます。
前者も、設置に意外と費用がかかるようですし、複数の荷物を受け取るのには向かないらしいですから、とかく小分けにして送ってきがちなネット通販の荷物を受け取るのには、今一つ、適さないような気が……

再々配達時から有料にして別途料金をとるとか、時間指定枠を変更する等という対策、そして、そもそもの宅配料金を値上げするとか、そういうことが現時点で報じられていますが、それもこの際やむを得ないのかな、というのが私の現時点での感想でしょうか。
ヤマトにも日本郵便にもお世話になっていますから、なるべく、両者にとって良い解決策に話がまとまればいいのになということを、強く思うこのごろなのでした。



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エナオ・モントーヤ、2秒差の総合優勝

 2017-03-13

パリをスタートして南仏の保養地ニースを目指すことから「太陽のレース」とも呼ばれているパリ~ニースが、その全8日間の日程を終えて、つい先ほどゴールしました。

1週間の日程に、劇的な展開を「これでもか」と詰め込めるだけ詰め込んでみました、という印象があったのが、今年のパリ~ニース。
具体的な内容は、専門の自転車情報サイトの記事を読んでいただければと思いますけれども、連日の展開の激しさには、正直、かなり興奮させられました。

特に最終ステージ。

総合優勝の座を巡って、最終山頂の1つ前の山でトレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールが早めのアタック。
前日終了時点で総合首位の座にいたチームスカイのエナオ・モントーヤとの間に開いた31秒のタイム差を、何とか逆転すべく、そのまま全力の力走を見せました。
一方のエナオ・モントーヤは、自身をちぎって逃げを決めたコンタドールとのタイム差が一時は1分以上にまでなったのを、何とか詰めようと必死に走ります。
結局、ステージ2位に入ったコンタドールとの最終的な差はわずか2秒という僅差で、最終的な総合優勝をギリギリで守ったのですが……

秒差での決着は、これまでこの競技を観てきて過去に幾度かありました。
それに勝るとも劣らないというか、これは、それにしても凄くドラマティックな結末になったものです。

実に熱い、実に燃える、いいレースでした。


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「ビブリア古書堂の事件手帳7 ~栞子さんと果てない舞台~」

 2017-03-11
一般的な知名度も高い人気シリーズの本編最終巻、三上延の『ビブリア古書堂の事件手帳7 ~栞子さんと果てない舞台~』が、今回、「本館」に先がけて紹介する読了本として選んだ1冊。
非常にベタで、申し訳ありません。

そんな本作は、シェイクスピアに関わる古書を題材にしたエピソード。
これまでの6冊で物語縦軸になっていた、篠川栞子を巡る家族の話、母や祖父母の話に、今回で区切りが付きます(なぁ、シリーズ本編の最終巻ですからね)。
もちろん、主人公である五浦大輔との関係についても、しっかりと収まるところに収まっているので、そこは安心を。

シリーズの第1巻が出たのは2011年3月のことでしたから、それからおよそ6年。
これを7冊をかけて物語が終わるまでの期間として長いと見るか短いと見るかは人それぞれでしょうが、とりあえず言えるのは、その間しっかりと楽しませてもらえたということ。
第6巻とこの第7巻の刊行期間がちょっと開きすぎたような気もしますが、それも物語をまとめる為だったと思えば、そこまで文句をどうこうするようなことでもありません。
特に何か大きなイベントがあったりもせず、意外とまったりとした感じでエピローグを迎えたような印象があるのは、逆にこのシリーズらしくて良いのではないでしょうか。

面白かったです。

なお、冒頭にも書いたように、これにてシリーズ本編は完結となるのですが、作者の後書きによると、これでシリーズとお別れということでは無くて、引き続き番外編の執筆が行われる模様。
第1巻からずっと読ませてもらってきた読者としては、まだまだ彼等に会えるというのは嬉しい限りです。
まぁ、あくまで番外編扱いのものである以上、そんなに長くは続かない……せいぜい、1冊か2冊くらいなのでしょうけれども。

大輔の一人称視点で語られるという制約があったことから、これまでは描けずにいたエピソード。
登場人物それぞれの前日譚や後日譚を書こうと思っている、ということなので、ならばああいう話も読めるのではないだろうか、こういう話はどうだろうか、と、色々と、想像という名の妄想は膨らみます。
これは、ちょっと楽しみ。



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LIPNITZ 「MIND COASTER」 他

 2017-03-09
キーボード&ボーカルの三村昌也を中心に、ベースのIKU、ドラムスの今村浩二からなる、3ピースバンドが、LIPNITZ。
1997年に活動を開始し、公式サイト曰く「諸事情により」2011年から活動休止に入ってしまっているのが残念ですが、三村の健康問題も少し良くなってきて、今年の秋辺りには、ライブもできるかな?ということになってきているらしいので、そこは、ちょっと安心できる話です。

私がこのグループのことを知ったのは、知人から「これいいよ」と初期のミニアルバムを貸してもらったのがきっかけだったのですが、彼ら自身が 「静かに爆裂する」 と称するサウンドは、なるほど実際、私の好みに良く合いました。
目だって派手なところは無いのですけれども、聴いていると、心の奥の方から、じわじわと、熱いモノが湧きあがってくるような感覚。
「説得力のある音楽」と言い換えても、いいのかもしれません。

ただ、今の音楽業界の状況では仕方が無いのかなとも思いますが、メジャーシーンでの活動ではなくて、結局インディーズでの活動になってしまったのは、もったいないなと思います。
どうしても、リリースされる音源が少なくなりますし、そもそも個々の生産数も多くはならないから、気が付いた時には公式通販で SOLD OUT になっているアイテムもあったりして、それはかなり悔しかったりするのです。

ただ、最近はそういうのであっても、モノによっては、ネットからダウンロードする形で購入することができたりします。
本来的には私は音楽のダウンロード購入というのがそんなに好きではなくて、できればショップで CD の実物を買うようにしたいと思っているのですけれども、流通に乗せるのが難しいインディーズ作品で、再プレスも採算性を考えると二の足を踏んでしまうようなものについては、そうやってネットダウンロード購入ができるようにしてくれると、買い漏れというか、後追いでも色々と揃えることができるので助かるのは事実。
この辺りは、ダウンロード文化の浸透による功罪の、「功」の部分かも。

とりあえず、そんな LIPNITZ の楽曲から、私の好きなものの動画を数曲、以下に貼ります。
つまり、こういうグループなんですよ。







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「死後離婚」

 2017-03-07
ちょっと前にTVのニュースで、最近、「死後離婚」のケースが増えているというのを見ました。

いきなり「死後離婚」と言われても、それがどういうものか分からないという人もいるでしょうから、簡単に説明しますけれども、要するに、配偶者が亡くなった後で、その亡くなった人の婚姻関係を解消することです。
これで何が変わるのかというと、一番は、亡くなった人との親族との法的な縁戚関係を断つことができるわけですね。
今までは配偶者の身内だからと我慢して付き合っていた面倒な親戚とか、今後介護を必要とするかもしれない痴呆の始まりかけている義理の両親とか、自分の両親の世話をするのだけでも大変なのに、そこまで付き合っているのは自分の身が持たない、ということで、この道を選ぶ人が出てくる、というのは理解できます。
そういう流れなわけですから、これを選ぶのは男性よりも女性が多い、というのは、わざわざ書かずとも察してもらえることでしょう。

この手段を取りたい場合の手続きですが、具体的には、市町村役場の担当窓口に、必要事項を書き込んだ「姻族関係終了届」を提出する、というだけ。
配偶者の死亡を証明する除籍謄本とか、その他、自治体指定の各種書類を用意する必要がありますが、ぱっと見ただけでも、これは意外に簡単なものだなというのが分かりますね。
立会の保証人とか、いらないわけですし。

法的な縁戚関係が解消されるということは、望まぬ扶養・介護から解放されることとか、相続税における相続人の判定とか、例えば義理の父や母が亡くなった場合の、自分の子供が持つ代襲相続の権利は残ることとか、まぁ、メリットと考えられることが多そうです。
配偶者とはうまくやれていても、その親族とは駄目、という人も多いでしょうし、核家族化だったり老老介護の問題だったり、といったこともあることを考えれば、こういうのも時代の流れなのかなぁ、とは思います。

自分の両親の介護はどうなるだろうとか、自分自身の時はどうだろうとか、色々と考えてしまったニュースでした。



とはいえ、ここに、「生前離婚の財産分与だと、慰謝料の問題があったり、特有財産は分割対象にならないし、協議や裁判などに時間と労力を要さなければいけなかったりするしなぁ……」というような、ある種の打算が働いていたりすると、また状況は変わってくるんですよね。


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「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」

 2017-03-04
今回、「本館」に先がけて紹介する読了本に選んだ高殿円の 『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』 は、ホームズ作品の時代設定を現代に変えて描くという趣向のドラマ 『SHAROCK』 が好きな作者が、その女性化版を書こうと思って執筆した作品だとのこと。

第二次アフガン戦争帰りだったジョン・ワトソンは、タリバンとのアフガニスタン紛争帰りの女医ジョー・ワトソンになりましたが、負傷してロンドンに帰ってきた後に知人の紹介で、警察からの捜査依頼を受けて犯罪捜査などを請負う「顧問探偵」をやっているというシャリー・ホームズと同居をすることになるという流れは、本家のシャーロック・ホームズをなぞったもの。
そうして知り合ったシャーリーが、スコットランドヤードからの依頼で事件の謎を解決していくところをジョーが見る、というのが、今作の内容です。
これは、タイトルからも一目瞭然のように、ホームズシリーズの処女作である「緋色の研究」へのオマージュになっていますよね。
そこに、どのようにオリジナリティーを加えていくかが、こういう作品の見所の1つでもあるでしょう。

ラノベっぽさが前面に押し出されているのが本作の特徴で、発表媒体こそ、雑誌 『ミステリマガジン』 というガチのミステリー王道を行っていますが、内容的にはかなりラノベチック。
それは本作が、あくまで 『SHAROCK』 の女性化版であって、コナン・ドイルのホームズ物の女性化版ではない、というところからくるテイストの違いとか、シャーリーが、作中でまさに開催されている最中の2012年ロンドン五輪において、馬術競技で金メダルを獲得していたりすることとか、シャーリーやホームズの抱えている過去とか、そういうところのアレンジ、キャラクター付けが、ラノベっぽいんですよね。
といっても、萌え系のハーレムものだったり俺TUEEE系というようなことではなくて、どちらかというと古き良き少女小説やジュヴナイル小説の匂いが残っているような感じかもしれません。

とはいえ、萌え的なものを目指して書かれたわけではないから、そこに萌えが認められないかというと、それとこれとは全くの別問題ですよね。
本作、そういう目で読めば、シャーリーとジョーとの関係のライト百合的なものを楽しむことができますし、レストレード警部もホームズの兄のマイクロフトもモリアーティ教授も女性化されているので、妄想を広げようと思えば、そこも可能でしょう。
更に言ってしまえば、シャーリーもジョーも既に成人している20代後半の女性なのですが、ノリにどこか学生的なものが感じられたりもするのは、これもまた、ラノベ的なところでしょうか。

 シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
 (2016/12/20)
 高殿 円
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日曜から、始まります

 2017-03-03
J-Sports による 2017年の自転車ロードレース放送。
今年初めての生中継となるのは、フランスのパリ郊外から地中海のリゾート都市ニースを目指す1週間のステージレース、パリ~ニースです。
この大会が、今年も今度の日曜から始まります。

とはいえ、仕事が1年で一番の大ヤマ場を迎えていますから……
実際には、夜に行われるこの中継をじっくり楽しめるほどの体力もなかなか残っていないんですよね。
だから、観ながら寝落ちしてしまったり、場合によっては放送開始を待たずに布団に入ってしまったりと、そんな感じになってしまうこともあるのが毎年の常だったりします。
それでも、待ちに待った春のレースの時期が、いよいよ到来したという喜びは沸き立っています。

この辺は、プロ野球ファンやサッカーファンの方には、要するに開幕が到来したんだなと考えてもらえれば、「ああ、そういう感じね」と理解していただけるかも。
そう、そういう感じなんですよ。
ここから春のクラシックレースの辺りは、私にとっては自転車ロードレースの最初のヤマ場。
できるかぎり、寝落ちなどをしないで、バッチリと放送を観戦したいと思っています。
まぁ、仮に意識がはっきりとしていて目が覚めていたとしても、どうしたって、他のことをやりながら、中継も観ていくという、「ながら」状態になってしまいそうなくらいに、やらなくちゃいけない事も多く抱えていたりするのですが……

個人的には、クイックステップ・フロアーズの若きエースであるジュリアン・アラ・フィリップとか、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールといった辺りの選手の走りに注目したいところ。
もちろん、その他の選手にも、是非とも素晴らしいレースを作り出してほしいと思っているのですが。


公式サイトはこちらから

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ポートとユアン

 2017-03-01
オーストラリアのアデレード周辺を舞台にして、約1週間にわたって行われたステージレース、ツアー・ダウンアンダー。
残念なことにダイジェストの録画放送ではありますが、今年の自転車ロードレース放送の始まりを告げた、この大会の放送も、先週末に終わりました。

南半球で行われるシーズン序盤のレースだけあって、多くの選手がこれをシーズンインにおける調整の為のものと位置付けているわけですけれど……
ここに出走している地元オーストラリアの選手にとってみれば、自国で最大級のこのレースでのステージ勝利や総合優勝の座は、大いなる名誉になることであり、どうしても欲しいものです。
だから、今年の大会でも活躍したのはオージー選手。

ステージでのスプリント勝利を量産したのは、オーストラリア期待の小柄な若手、オリカ・スコットのカレブ・ユアン。
初日のクリテリウムを含めると7レースで5勝です。
スプリントのあるステージは全て制したわけで、ピーター・サガン等を破ってのステージ勝利は高い将来性を示したと言えますが、しかし、先に触れたようなコンディションのピーキングの問題もあるので、これだけで、彼がサガンを超えたと言うのは無茶というものでしょう。
サガンは総合のアシストなんかもしていて、そちらでも体力を使っている、というのも、あるかもしれませんし。

総合優勝は、グラン・ツールでも上位を狙える選手、BMCレーシングのリッチー・ポートが獲得しました。
これが初のツアー・ダウンアンダー総合優勝だというのはちょっと意外でしたけれども、実力を考えれば、この結果は意外でもなんでもありません。

総じて、今回のツアー・ダウンアンダーは、出走選手の名前を観た時点で、こうなるだろうなと事前に予想していた通りになったという印象です(ただし、ユアンがここまで勝つとは、思っていませんでしたが)。
そういう期待を裏切らずに結果を出してくるのは、高い実力があればこそできること、ですよね。

これから他の選手も徐々に調子を上げてくるはずで、春のクラシックシーズンではどうなってくるのか、これは、今年も非常に楽しいことになってきそうです。

ツアーダウンアンダー 2017 コースマップ

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