SUICIDE SPORTS CAR 「Backseat Butterfly」他

 2017-11-15
私と出口雅之との最初の出会いは、知人から彼がメンバーになっているグループのCDを借りたことでした。
結果、GRASS VALLEY でのデビューから今に至るまで、一応、音源としてリリースされているCDは、大抵のものを保有するに至っています。

そんな彼の、GRASS VALLEY での音源も(何しろ才能と実力を併せ持つメンバーが集まったグループでしたから)いいのですが、今回紹介するのは、1998年から2000年代半ばくらいにかけて活動していた、SUICIDE SPORTS CAR の楽曲です。
このグループのコンセプトは、クラブジャズ、ラテン、ロック、ディスコ、スパイサウンドという感じで、スタイリッシュにかつちょっとした猥雑さも漂わせたりしていて、かなり格好良いものとなっています。

出口雅之 の歌い方は、これは悪口だとは受け止めて欲しくないのですけれども、いかにも 「作った」 感が満載の艶っぽさで、特徴的でもありますから、それと知らずに聴いた場合でも、多分、この歌声が流れた瞬間に、「あれ、これは出口雅之じゃないのかな」と気づくことができるでしょう。
そういう個性があるのはボーカリストとしては大正義なわけですけれども、この作り物加減が苦手、という人も多いと思われます。
実際、私の周囲で、彼の音源を聴かせた時に「うーん、この歌い方は好きじゃないなぁ」という拒否感を示した人も、それなりにいますしね。
その反面、ハマる人はハマるのも事実。
例えば STING や DAVID BOWIE のような、自然に滲み出てくる色気ではなくて、意図的に狙って作られたダンディズム。
それが、出口雅之、かなぁ。

その、ちょっとフェイクっぽさすら漂うような出口雅之の持ち味が、一番生きている、一番格好良く出ているのが、SUICEDE SPORTS CAR である。
熱心なファンの方には色々と異論がありそうなことばかり書いてきましたが、私は、常々そのように思っています。

それでは、そんな SUICEDE SPORTS CAR の楽曲をお楽しみください。
なお、動画が見つけられなかったので紹介楽曲の中には含まれていないのですが、SUICIDE SPORTS CAR がノンストップディスコサウンドに挑戦したアルバム 『SPY DISCO』 は大変な名盤なので、それも合わせて紹介します。
問題は、どれもこれも、廃盤になっている、ということでしょうか……












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60/40 「ソフトマシーン SOFT MACHINE」他

 2017-09-07
下山淳というギタリストのことを初めて知ったのは、兄が買った THE ROOSTERZ のCDでだったと思います。
何だか独特の味のある人だなと思いつつ、その頃の私はギタリストへのこだわりというものは、さほど持っていなかったので、名前は覚えたけれども、そこまで、という感じでした。

その後、THE ROOSTERZ は解散。
特に追いかけていたわけでも無いながら、それなりに下山淳の動向は目に入っていて、泉谷しげる のバックバンド LOSER でのプレイも良かったのですが、「コイツはすげぇな」と、何より思ったのは、実弟らと組んだバンド、60/40 の 1st 『60/40』 でした。
かなり以前に、このブログでも紹介したことがありますが、さて、覚えていらっしゃる人がいるかどうか。

まぁ、それはさておき、60/40 です。
1990年代前半に活動して、2枚のアルバムを残したこのグループのサウンドは、ひとことで言えば、プログレでサイケデリック……って、「ふたこと」になってしまっていますね。
中途半端にプログレやサイケの要素を漂わせたりするのではなく、もう、ガチに、どっぷりと、その世界に浸りきって楽しめるのが、60/40 のいいところ。
この世界観は、もう、私の好みのど真ん中近辺で、一聴しただけで凄く気に入ってしまったのです。

ただ、かなしいかな、こういう世界観、こういうサウンドは、セールスの面ではどうしても振るいません。
もともとインディーズでのリリースでしたこともあって、60/40 の活動がそれ以上広がっていくことは、残念ながら、ありませんでした。
本当は、こういうグループがどんどん売れるようであれば、日本の音楽シーンにもいいところがあるな、と思えるのですけれども、まぁ、さすがにそれは難しいですわな。

そんな 60/40 、2枚のオリジナルアルバム 『60/40』 と 『PSYCHRIA』、そしてその後、ライブ音源なども加えて2枚組で発売された 『100=60/40 THE COMPLETE RECORDINGS OF 60/40』 という 3つがリリースされたのですけれども、今現在は、その全てが、中古ショップなどで探し出すしか入手方法がありません。
「COMPLETE」 というくらいだし、最後の1つを探し出せばそれでいいのではないか、というのは確かにその通りなのですが、個人的に、オリジナルアルバムの方が曲順が好みであること、『100=60/40』 には、『60/40』 の最終トラック 「T.N.K.」が収録されていないこと、の2点は、ここで言及しておきます。
なお、「T.N.K.」 は、THE BEATLES の 「Tomorrow Never Knows」 に直訳的な日本語詞を付けてカバーしたものなのですが、これが収録から漏れたのは、権利関係、かなぁ……?
訳詞に承諾が取れなかった、とか。

Youtube にライブ動画が幾つかアップされていたので、「T.N.K.」 も含め、その中で、私が特に好きな曲を最後に貼っておきます。











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笠原 弘子 「翡翠勾玉」 他

 2017-06-27
笠原弘子は、今年が歌手活動30周年だそうです。
それを記念したベスト盤も発売されているのですが、それは1987年~1998年という、初期の10年ほどの活動を2枚組に収めたというもので、これまでの彼女の30年間を振り返る作品、というようなわけでは、ありませんでした。
まぁ、その辺は、権利関係とか色々と絡んでくるのでしょうし、仕方のないところではあるのでしょうけれど、どうせならば30年のキャリア全てを振り返るようなアルバムでも良かったのではないかな、という気はしてしまいますよね、やはり。

まぁ、それはさておきましょう。
私が笠原弘子のことを知ったのは、確か ゆうきまさみ 経由。
ロボットものが好きだから、という理由で、『機動警察パトレイバー』 のコミックス第1巻を発売とほぼ同時に購入して、そこから前作の 『究極超人あ~る』 に手を出し、さらに同作のイメージアルバムを買ってみた、というような流れだったと思います。
と、いうことは、初めて聴いた彼女の歌は、『あ~る』 の1枚目のイメージアルバムに収録されていた 「わたしのANDROIDくん」 ということになる、のでしょう。
上記のベストアルバムでも、Disc1 の 1曲目 になっている曲ですね。
それから、『パトレイバー』 OVA の主題歌 「未来派Lovers」 辺りを経て、最初に買ったオリジナルアルバムは…… 『L'EXPRESS FANTAISIE』 だったかな?
松宮恭子の作り出す世界観と、笠原弘子の歌声のマッチングが素晴らしくて、これは良いな、と思ったのを覚えています。

それから大学時代に他のアルバムを揃えて、しかしその後、一時は新譜の購入などはしなくなって、30周年の今年に、実に久しぶりにベストアルバムを買うことにしたりなった。
私にとって笠原弘子とは、そういう歌い手です。
好きなタイプの、しかも質のかなり高い音楽だ、という認識を持ちながらも、しばらく離れていたのは、理由はなぜか、と問われると、なかなか答えにくいのですけれども、何となくそんな気分だった、としか言えない、かなぁ。

あ、途中で、TVアニメ 『ロミオの青い空』 の主題歌シングル、『空へ…』 は買ったりしていたから、完全に離れていた、とは言えない、か。

ともあれ、30周年というメモリアルイヤーを契機として、未所有だったアルバムをちょっと買ってみたり、そういう動きをしてみた笠原弘子の歌声は、やはり良いものでした。
以下に、そんな彼女の名曲の中から、3つほどをピックアップして、動画を貼っておきます。
「空へ…」 はライブアレンジで、原曲とはちょっと違いますが、こちらのバージョンも、実に素晴らしいので、お薦めです。













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ちわき まゆみ 「遊星少女フィオラ」他

 2017-04-13
私が ちわきまゆみ のことを知ったのは、TVK が昔夕方に放送していた音楽番組、MUSIC TOMATO の VJ(VIDEO JOCKEY) として出演している姿を見たのが最初です。
なので、一番最初は彼女が音楽をやっているという認識はほとんど無くて、何だか気風のいい人だな、ライターとか、そういう音楽関係の仕事をしている人なのかな、という印象でした。

それから何年かして、彼女が歌っている姿を見ることもあったのですが、当時は、その音楽には、何だかピンと来なかったんですよね。
しかし、更に10数年後、社会人になって何かの拍子に聴いたのが、下の曲、「遊星少女フィオラ」。



この Youtube を観てもらえばわかると思うのですが、歌の上手い下手ではない、強烈なインパクトがあって、瞬間、私はノックアウトされてしまったのでした。
10代の時にはイマイチに感じたものを、30近くになって「こいつはイケてるな」と思う。
その辺りに加齢というものを感じないでもないのですけれど、落ち着いたもの、アコースティックなものに回帰して行ったというのではなくて、メーターが振り切れる方向に突っ走っているというのは、私らしいのか、何なのか……。

正直、好き嫌いが大きく分かれるタイプのミュージシャンだと思います。
一度好きになってしまえば、かなりの中毒性があるという点で、非常に優れて個性的なミュージシャンであり、そしてその個性故に、決してヒットチャートの上位には来れないタイプだとも言えるでしょう。
実際、オリジナルアルバムは1992年の 『EROTIC&PAIN』 以来出ておらず、それ以外のリリースも、1999年のベスト盤 『POPPERMOST』 が最後。

まあ、さすがに今、1980年代の頃のような活動をしてほしいと言っても、それは体力的にも難しいでしょうけれど、彼女が全力を注ぎ込んで制作した、ハジケまくった新作アルバムとか、ちょっと聴いてみたい気はしますね。

最後に、彼女の楽曲の中では1,2を争う位に好きな、「よごれたいのに」 を貼って、今回のエントリを終わりたいと思います。
せめてベスト盤位は、今でも簡単に入手できるようだといいのですけれど、そういうことにはなっていないのが、残念です。




ちわき まゆみ 『POPPERMOST』

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LIPNITZ 「MIND COASTER」 他

 2017-03-09
キーボード&ボーカルの三村昌也を中心に、ベースのIKU、ドラムスの今村浩二からなる、3ピースバンドが、LIPNITZ。
1997年に活動を開始し、公式サイト曰く「諸事情により」2011年から活動休止に入ってしまっているのが残念ですが、三村の健康問題も少し良くなってきて、今年の秋辺りには、ライブもできるかな?ということになってきているらしいので、そこは、ちょっと安心できる話です。

私がこのグループのことを知ったのは、知人から「これいいよ」と初期のミニアルバムを貸してもらったのがきっかけだったのですが、彼ら自身が 「静かに爆裂する」 と称するサウンドは、なるほど実際、私の好みに良く合いました。
目だって派手なところは無いのですけれども、聴いていると、心の奥の方から、じわじわと、熱いモノが湧きあがってくるような感覚。
「説得力のある音楽」と言い換えても、いいのかもしれません。

ただ、今の音楽業界の状況では仕方が無いのかなとも思いますが、メジャーシーンでの活動ではなくて、結局インディーズでの活動になってしまったのは、もったいないなと思います。
どうしても、リリースされる音源が少なくなりますし、そもそも個々の生産数も多くはならないから、気が付いた時には公式通販で SOLD OUT になっているアイテムもあったりして、それはかなり悔しかったりするのです。

ただ、最近はそういうのであっても、モノによっては、ネットからダウンロードする形で購入することができたりします。
本来的には私は音楽のダウンロード購入というのがそんなに好きではなくて、できればショップで CD の実物を買うようにしたいと思っているのですけれども、流通に乗せるのが難しいインディーズ作品で、再プレスも採算性を考えると二の足を踏んでしまうようなものについては、そうやってネットダウンロード購入ができるようにしてくれると、買い漏れというか、後追いでも色々と揃えることができるので助かるのは事実。
この辺りは、ダウンロード文化の浸透による功罪の、「功」の部分かも。

とりあえず、そんな LIPNITZ の楽曲から、私の好きなものの動画を数曲、以下に貼ります。
つまり、こういうグループなんですよ。







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