「幸福」

 2016-02-04
オリジナルアルバムとしては2004年11月の『Me-imi』以来約11年振りになる岡村靖幸の新譜が、先月27日に発売になった『幸福』。
人としては決して褒められない……というか、明らかに間違ったことをしでかしてもしまった彼ですが、2011年の3度目の復活から約5年、多くのファンから待ち望まれていたニューアルバムです。
今回は、「本館」での紹介に先がけて、このアルバムについてもこの「別館」で紹介しておきたいと思います。

アニメ『スペース☆ダンディ』の主題歌としてリリースされた2013年のシングル『ビバナミダ』。
そして2014年の『愛はおしゃれじゃない』と『彼氏になって優しくなって』、2015年の『ラブメッセージ』と発売されてきたシングルの出来も良く、そこに収録された曲を集めてまとめるだけでもいいからアルバムを出してくれないかなとさえ個人的には思っていた、その待望の新譜が、これ。
事前には収録曲が一切公開されていなかったので、果たしてどれくらいの新曲を『幸福』では聴かせてくれるのか、そこにドキドキしながら、通販サイトからの商品到着を首を長くして待っていたのです。

そうして届いたニューアルバム。
結局、アルバム用に作られた新曲は3曲でした。
全9曲というボリュームは決して多くは無いですし、どうせならばCDの収録限界までギチギチに曲を詰め込んだアルバムだったらなぁという気がしない、と言えばそれは嘘になるのですけれど、そこであんまり欲をかいてもしょうがないでしょう。
今はただ、「岡村靖幸の新しいオリジナルアルバムがリリースされた」というこの事実をしっかりと噛みしめ、堪能し、それこそ「幸福」感に浸ることを楽しむだけです。

実際、新曲こそ全体の1/3ではありますが、内容は実に良くて、粒ぞろいの名曲が並んでいるのですから。
シングル曲を既に散々聴き込んでいるだけにアルバムでの新鮮な驚きはあまりありませんでしたが……
これはとんでもなくポップで、そしてどこからどう見ても、どこを切り取っても岡村ちゃん印満載という、素晴らしい作品です。

今まで岡村靖幸の音楽をきちんと聴いたことが無い、という人への入門編としても最適かも。

 幸福
 (2016/1/27)
 岡村 靖幸
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「THE LAST」

 2016-01-20

昨日 Amazon から届いた、スガシカオの6年振りのオリジナルフルアルバム『THE LAST』。
これが、凄く良かったので、今回は普段と違って、「本館」更新に先駆けて、この傑作についてもこの「別館」で先に紹介したいと思います。

これは事務所を離れて音楽活動をしていたスガシカオが、インディーズでの日々に一旦ピリオドを打ってメジャーレーベルに戻ってきて初のアルバムリリースになります。
で、そんな事情もあってか、この新作にはかなり力を入れて製作した模様なのです。

本人の書いたメルマガの文章によると、今回のアルバムを制作するにあたり、プロデューサーである小林武史から「中毒性、事件性、日常の闇、45分トリップ」というキーワードを与えられたのだそう。
昨年末に届いた同メルマガの中で気になっていたのは「余分なソロや間奏、無駄な繰り返し、意味もなく長いイントロやフェードアウト、そうゆうのは全部排除した」というところ。
その手の「無駄」が結構好きな私としては、シンプルかつスリムなのもいいけれど、それでつまらない仕上がりになっていたら嫌だなぁと、思っていたのです。

さて、そんな感情を抱えて実際に聴いた『THE LAST』。
いや、これは良いですね。
さすが、スガシカオ本人が自信作であると断言するだけのことはあります。

初期のアルバムに見られたモヤモヤする歌詞や思わずドキッとするようなエグい歌詞も復活してきていますし、何より、売れ筋のポップさを求めるということを一切考えていないように感じられるのが、いい。
サメ肌の如くザラついた音と歌詞。
人により意見は違うでしょうが、個人的には、やはりスガシカオはこうでなければと思いました。
2006年発売のアルバム『PARADE』以来感じていた、音楽性の変化へのちょっとした不満が、今回のコレで払拭された感じでしょうか。

なお、これだけのものを作って、かつ、アルバムタイトルが『THE LAST』というのは、ちょっと意味深ですよね。
もしやこれで音楽活動に何らかの区切りをつけるつもりか、なんてことも思わせるのですが、さすがにそういうことは無いようです。
これについて、同じくメルマガでスガシカオ本人は「最後の作品になるくらいの気合いと熱量で作るという意気込みと、同じくらいの思いでプロモーションしますというスタッフの覚悟をタイトルに冠した」と書いています。
それが見事に実を結んだ傑作、と言っていいでしょう。

渾身の46分14秒。
素晴らしい。

 THE LAST
 (2016/1/20)
 スガ シカオ
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11年半ぶり

 2015-11-23

岡村靖幸の11年半ぶりの新譜、『幸福』が来年1月27日にリリースされることが、先週発表されました。
もちろん、予約しました。
公式サイト通販のスペシャルバージョンは、「Blu-spec CD はいいなぁ」と思うのですけれども、何かと緊縮財政の折、さすがにあの金額には躊躇を覚えたので、今回は通常版を購入させていただきます。
なお、現時点では、収録曲などはまだ発表されていません。
これまでに発表されているシングル曲をどこまで収録するのか、そしてそれ以外の曲がどこまで収録されるのか、そこは大いに気になるところです。
まぁ、どうであれ、これを買わない選択肢は存在しないわけですけれども。

 幸福
 (2016/1/27)
 岡村 靖幸
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ZABADAK プログレナイト2015

 2015-11-15
昨晩は、ZADBDAK の毎年恒例となっている企画ライブ、彼等の数多い楽曲の中からプログレッシブ・ロックの色合いの濃いもののみをセレクトして演奏するという「プログレナイト」に今年も行ってきました。
会場は、彼等のライブではもうおなじみの、鶯谷の駅前にある 東京キネマ倶楽部です。
ここはもともとがグランドキャバレーとして建てられたものであり、それ故の独特の雰囲気とまるでオペラハウスのような構造がちょっと他には無い味を持っています。
それ故に、映画だったりPVの撮影などにも使われているらしく、私も好きなハコです。

この日のライブは ZABADAK の2人に加え、サポートとして難波弘之、楠均、吉田誠、向島ゆり子、鬼怒無月、藤井珠緒という8人編成でした。
それ故に、音の重なりのぶ厚い、音数の多い複雑なアレンジも可能となって、聴いているこちらにぐいぐいと迫る音圧のパフォーマンスが繰り広げられる。
腕っこきのミュージシャンが揃っているから、テクニックを要求されるこういうライブもできる。
それを観客として味わえるというのは幸せなことです。

毎年の恒例となっていることの弊害としては、ZABADAK の曲は、さすがにプログレ全開の曲ばかりではないですし、セットリストがどうしても毎回似通ってきてしまうということがあげられるでしょう。
もちろん毎回新機軸はありますし、これは ZABADAK のこの企画に限らず色々なミュージシャンのライブにおいて、かなり共通することなのですが。
ファンを楽しませる為に定番曲をやる、というのは大事ですが、人気のある曲が増えてくれば増えてくるだけ、ライブでのセットリストが固定化されてきてしまうケースも、多いですよね。
それが嫌な場合は、例えばニューアルバムのリリース記念ライブだと、その収録曲を演奏することがメインになって新鮮なセットリストになりますから、そういうものを選んでチケットを買えばいい、ということになります。
ちなみに ZABADAK の場合は、今年7月に新譜『ここが奈落なら、君は天使』を出しているのですが、今回のライブはそもそもリリース記念ではありません。
なのでセットリストは今回も同じような感じになるのかな、と思っていたのですけれど……
実際には、前述の新譜からの曲あり、今まで演奏していなかった大作ありという感じで、実に楽しませてもらえる、最高のライブでした。
やっぱり好きだなあ、ZABADAK。

なお、POLAND では今回もいつものように、リコーダーパートが観客により演奏されました。
私はいつも参加していないのですが、相変わらず、皆さん上手いなぁ。
なお、下にリンクを貼った昨年のプログレナイトのライブアルバムにも同曲は収録されているのですが、当然、ここでも同様に、観客によるリコーダー演奏を聴くことができます。
今では重要な締めのパートまですっかり任されるようになっている、この観客参加型POLAND、音源となっているのは今のところ、この『プログレナイト2014』のみ、かな?

 プログレナイト2014
 (2014/10/20)
 ZABADAK
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「Ciao! Mr.Kashibuchi MOONRIDERS LIVE at NIHON SEINENKAN 2014.12.17」

 2015-07-02
Moonriders が、ドラマーの かしぶち哲郎 が亡くなって1年という昨年12月17日に、神宮外苑の日本青年館で行った追悼ライブ。
その様子を完全収録した2枚組ライブアルバム、『Ciao! Mr.Kashibuchi MOONRIDERS LIVE at NIHON SEINENKAN 2014.12.17』を購入しました。

このライブについては当初、かしぶち の1周忌である17日の一公演だけが予定されていました。
しかし、発売開始後すぐにチケットが完売となってしまったことを受け、その翌日の18日にも追加公演が催され、私はそちらのチケットを入手できて会場に行っていました
その時の雰囲気、空気感というものは、今でもはっきりと思い出せます。
CDで聴くライブというのは、どうしても会場において生で聴くものとはまるで違うものになってしまいます。
とはいえ、このアルバムは、あの日の夜を思い出すには大いに役立ちますし、様々な事情でこのライブを味わえなかった人には、嬉しいアイテムだと言えるでしょう。

なお、私が行った18日の公演では、このアルバムの Disc2 で1曲目になっている「無防備都市」が「彼女について知っている二、三の事柄」に変わっていましたし、アンコールも「Lily」だけでなく、最後に、賑やかに締めくくる人気曲の「BEATITUDE」をやってくれたというところも、違っていました。
Moonriders としては3年振りで、しかもメンバーの1人を欠くことになってしまっての追悼ライブ。
ですが、変に湿っぽいものになることを嫌ったのでしょう。
セットリストこそ かしぶち曲が中心ですけれど、基本はあくまでいつも通り、明るくノリの良いロックを、メンバーも楽しみながら演奏しているという感じで、これは、なかなか良いライブ盤です。

 Ciao! Mr.Kashibuchi
 MOONRIDERS LIVE
 at NIHON SEINENKAN
 2014.12.17

 (2015/06/24)
 MOONRIDERS
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