リッチー・ポートやキンタナも順調です

 2018-06-19
ツール・ド・フランスの前哨戦第2弾となるのが、スイスで9日間にわたって開催され、その規模と歴史から第4のグラン・ツールとも呼ばれることがあるツール・ド・スイスです。

今年のツールで総合優勝を狙っている選手が出場してくるというのは、先日に結果報告をしたクリテリウム・ドゥ・ドーフィネと一緒。
こちらの大会には、モヴィスターのナイロ・キンタナやBMCレーシングのリッチー・ポート等が出場。

今年のスイスは、連日の熱い戦いの末に、安定して強さを見せたリッチー・ポートが総合優勝をしました。
さすがに最終日が個人TTでは、17秒差の2位につけていたキンタナとはいえ、リッチー・ポートを逆転するのは難しかったようです。
キンタナは山岳系の選手で、体重も軽くてはそんなに得意としていませんからね……
それでも、キンタナも第7ステージの山頂ゴールで優勝する等、本番に向けて順調に仕上がっているようでした。
またポイント賞はボーラ・ハンスグローエのペテル・サガンが獲得。
こちらも、上手くコンディションを本番に合わせてきているのかな、という感じです。

リッチー・ポートは、スイスのような10日くらいまでのレースでは成績を出してきますけれども、3週間のグラン・ツールではそこまでではない、というイメージもあったりします。
ですが、もちろん人はいつまでも同じでいるわけではなく、そろそろグラン・ツールの総合優勝も獲得してみせたいと彼も思っているはず。

ドーフィネで好調だったライバル選手達や、ジロで勝利したクリス・フルームなどなど、ツールでどんな勝負が繰り広げられるか、半月後の開幕が待ち遠しいところです。


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その名は、G!

 2018-06-11
ツール・ド・フランスの前哨戦の1つであるクリテリウム・ドゥ・ドーフィネが先日、1週間の全日程を終了いたしました。

今年のドーフィネをひとことで言い表したら、チームスカイはやはり強かったなあ、ということになりそうです。
つまり、そんな風に思わず考えてしまうくらいに、チームスカイの強さが目立った大会でした。

もちろんそれ以外のチーム、それ以外の選手もいい走りを連日見せてくれていたことには、疑いはありません。
非常にいいレースだったということがその点から強く言う事ができるのですけれど、それを差引いてなお、ここでチームスカイが見せた強さは相当に圧倒的であったということです。

7月のツール・ド・フランスにおいてエースのクリス・フルームをサポートするアシストや、彼に何かあった時のサブエースとなる選手は、今大会出場者から多く選ばれるという可能性も高いのかもしれませんね。

総合優勝したスカイのゲラント・トーマスは、最後に登坂に少し不安も見せました。
が、3週間開催されるツール・ド・フランスと1週間のドーフィネとでは自ずと違うので、ここでの状況だけで判断しては駄目でしょう。
特に、フルームには5月のジロの疲れもまだ残っていることが想像されるだけに、ここで結果を見せたゲラント・トーマスには、7月にいい走りをしてくれることが期待されます。

スカイとフルーム(とトーマス)に対抗するライバル達が当日までにどこまで仕上げてくるか、ツールの開催がますます楽しみになってきました。


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スカイ、盤石ですね……

 2018-06-07

ツール・ド・フランスの前哨戦の1つである、クリテリウム。ドゥ。ドーフィネ。

フランス南西部で現在、絶賛開催中のこのレースですけれど、ここにきて、チームスカイの強さが際立ってきています。
こういうステージレースでのスカイは、ここ数年、実際かなり強いですよね。
それはもう、あんまり強いから可愛げがないくらいに。
だから私など、特に嫌いな選手がいたりするわけでも無いのに、何だか応援したくないチームの筆頭に名前が挙がってしまうようになってしまったりもしています。

とはいえ、これだけの強さを身につけるに当たっては、相当な練習を積み上げてきたであろうことは疑いのないところ。
そういうこともしないで勝てるほど、勝負の世界は甘くないですよね。

その結果、つい先ほど終わった第3ステージのチームTTでスカイは、圧倒的なタイム差でステージ優勝。
この段階での総合順位は、何と1位~4位までがスカイのメンバーです!

強いのは素晴らしいことですが、ここまで差がついてくると、レース自体の面白さが少し減ってしまうようにも感じてしまいますね……
総合を狙う他のチームに、奮起を期待したいところです。



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フルーム、凄すぎる……っ!!!

 2018-05-29

2018年のジロ・デ・イタリアが、先の週末に終了しました。
今年のジロを一言で表現するとしたら、「奇跡の大逆転」ということに尽きるでしょう。
正直なところ、こういうスポーツの結果などについて何か書いたり言ったりする時に、安易に「奇跡の」というフレーズを使うのはあまり好きではありません。
しかし、それにしても、今年のジロは「奇跡の」と言わざるを得なかったです。
それくらいに凄い大逆転劇でした。

ちなみに、ジロ・デ・イタリア終盤での総合逆転ということだと、2年前の2016年にアスタナ(当時)のヴィンツェンツォ・ニーバリが最大4分43秒まで開いた差を複数のステージで詰めて総合優勝を成し遂げたというのが記憶に新しいところです。
それに比べて、今回の逆転タイム差は少ないのですけれど、しかし、その逆転の仕方が凄かった。

第18ステージ開始時に総合首位だったミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツは同ステージの頂上ゴールで少し調子を崩した様子を見せてライバルに弱みを見せましたが、それでも2位であるチームサンウェブのトム・デュムランには28秒、3位であるバーレーン・メリダのドメニコ・ポッツォヴィーヴォには2分43秒、4位であるチームスカイのクリストファー・フルームには3分22秒の差をつけていました。
これまでのステージでの彼の走りを考えれば、18ステージこそいわゆるバッドデイでタイムを落としましたが、このまま逃げ切ってみせるのではないかと多くの人が考えていたはずです。

しかしイェーツはこの日だけのバッドデイというのではなくて、実は、ここまでの3週間で彼の肉体に蓄積していた疲労は、既に限界に達していました。
続く第19ステージ、今大会の最高峰(チマ・コッピ)を含む厳しい山岳山頂ゴールステージで、中盤移行に連続する登坂の最初、山頂付近に無舗装区間を含むチマ・コッピのフィネストレ峠で、イェ-ツはついに集団からズルズルと遅れだしてしまいます。
それを受けて活性化した集団の中から、なんとフルームが単独でアタック。
比較的大きなタイム差があること、残り距離が80キロ以上あること、フルームただ独りのアタックであること等から、集団はこれを一旦見送ります。
残ったメンバーが協調して徐々にタイム差を縮めて行き、どこかでフルームを捕まえればいい、という判断ですね。通常であれば、それで問題はありません。

ところが、今回はこれが、通常通りには行かなかった。

協力して先頭交替をしながらフルームを追うべき総合上位の選手の中にヤングライダー賞を争っている2人がいたこと、その2人は総合5位であるグルパマFDJのティボー・ピノとのタイム差も逆転可能なレベルだったこと、その他諸々の思惑が絡んだこともあって、フルームを追う追走の動きが微妙に噛み合わなかったのです。
そうこうしている内にフルームの逃げは長距離山岳個人タイムトライアルのような様相を呈してきていて、その走りはタレるどころか、ますます鋭さを増し、集団とのタイム差をどんどん広げて行きます。

結局フルームは2位に3分以上の差をつけてステージ優勝。
80キロの大逃げを成功させた結果、2位のドゥムランに40秒という差を得て総合首位の座に一気に躍り出ることになったのです。

フルームは続く第20ステージも走り切り、最終日ローマでの表彰台の真ん中で、総合優勝の証であるピンク色のジャージ、マリア・ロ-ザを誇らしげに着用しました。

これで、昨年のツール、ブエルタに続き、同年ではありませんけれども3大グラン・ツール連続制覇という、とんでもない記録も打ち立てたことになります。

なお、フルームは山頂ゴールの2ステージで優勝をしたことと、それ以外のステージでもライバルに負けずに堅実にポイントを加算していたこともあって、山岳賞ジャージ、青色のマリア・アッズーラも獲得しています。

また、ポイント賞の紫色のジャージ、マリア・チクラミーノは、今大会に初めからチームとしてこれを狙って参加してきたクイックステップ・フロアーズのエーススプリンター、エリア・ヴィヴィアーニが獲得。

25歳以下の選手が対象となるヤングライダー賞の白色ジャージ、マリア・ビアンカは、アスタナの若手コロンビア人ミゲルアンヘル・ロペスの手にするところとなりました。
彼と争ったモヴィスターのリチャル・カラバスも、母国であるエクアドルに各賞ジャージを獲得するという初めての成果を持ち帰るべく、最後の最後まで全力で攻撃を仕掛けてはいたのですが……
さすがに40秒以上あるタイム差を逆転させてくれるほど、アスタナもミゲルアンヘル・ロペスも甘くはありません。

幾つかのレースを挟んでから、次は、7月のツール・ド・フランスです。
フルームの今年のスケジュールでは、ツールにも出場して、いわゆるダブル・ツールを目指すと言っているのですけれど、今回のジロでの疲労もあるでしょうし、どのようなことになるのか、これも楽しみです。

ジロ・デ・イタリア2018 コースマップ
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また若手が出てきましたね

 2018-05-21
3大ツールの第1弾たるジロ・デ・イタリアは、現在イタリアで絶賛開催されています。
そんな中、アメリカで毎年その裏で行われているのが、西海岸で開催される1週間のステージレース、ツアー・オブ・カリフォルニアです。

アメリカ西海岸のレースなので、普段見ているヨーロッパでの様々なレースと比べてみると、明らかに道の広さが全然違っていたり、沿道で応援している人達のその応援スタイルが全く異なるもの(コスプレが非常に多い)になっていたりということが大きな特徴です。
あと、TVでの放送でいうと、残り距離の表示がメートル法ではなくてマイル表示がメインで、一定時間ごとにメートル表示もされるものの、ぱっと見でゴールまでどれくらい残っているかが分かりづらいのもアメリカっぽい話です。
アメリカ人の好きな統計データ表示なんかは、まだまだヨーロッパでのファンが多い競技だからか、そんなに出てきていませんが。

なお、今回のカリフォルニアで印象に残ったのは2点。
1つめが、クイックステップ・フロアーズのスプリンター、フェルナンド・ガリビア。
ガビリアは、全7ステージのうち3つのステージでスプリント勝負を制してみせて、見事にポイント賞を獲得してみせています。

2つめが、チームスカイの若手有望格であるエガン・ベルナルが総合優勝をしたこと.。

考えてみれば2人ともコロンビア人であり、おまけにカリフォルニアは初出場……だったかな(違っていたら、すいません)?
ここ最近のいわゆるコロンビア旋風がこの大会でも如実に示された感じです。


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