ジャパンカップ クリテリウム 2017

 2017-10-23
栃木県の宇都宮市で毎年この時期に行われているのが、日本でも有数のビッグレースの1つである、ジャパンカップ。
今年も、先の週末、21日、22日に開催されました。
全部で2日ある日程の初日は、宇都宮市内の目抜き通りに交通規制をして、多くの観客が簡単に観戦できる環境でのクリテリウムレースが行われます。

毎年書いているので今さらと思うかもしれませんが、「クリテリウム」とは何だという人がいらっしゃるかもしれないので簡単に説明をさせていただくと、要するに一周が数キロメートルという短い距離で設定されたコースを使った、周回レースになります。
この大会のコースは1周が2.25キロメートル。
2周のパレードランを含めると、そこを全部で17周するので、総距離は38.25キロという計算になりますね。

何といっても、9月のブエルタ・ア・エスパーニャで現役を引退したアルベルト・コンタドールが、この今年のこのレースにはゲストで参加しているというのが一番の話題です。
彼は小柄なクライマーでスプリンターではないですから、このレースで結果を出そうとしての参加というわけではありませんが、コンタドールは日本にもファンが多い選手であり、今回の出場はそんなファンへの挨拶という意味もあってのことでしょうから、それはそれです。
それに、トレック・セガフレードの一員としての参加ということは、クリテリウムの3連覇を狙っている別府史之のアシストをコンタドールがするということにもなるわけで、それは、かなり興奮させられます。

さて、生憎の雨の中、滑りやすい路面で行われたレースは、最終スプリント直前で起きた落車で集団が割れる展開に。
そこを上手く抜け出してリードすることができた、NIPPOヴィーニファンティーニのエース、マルコ・カノラがロングスプリントを成功させて優勝となりました。

別府史之は、落車の影響で勝負に絡むことはできませんでしたが、レースを通じて終始集団のコントロールをしていたトレック・セガフレードの、その先頭をコンタドールが引いている姿などを見ることができたのは、嬉しかったですね。
土日は毎週、色々と用事が入ってしまっている状態なので、今年も生で観戦しに行くことはできませんでしたが……
いいレースだった、と言えるのではないでしょうか。


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カテゴリ :自転車レース トラックバック(-) コメント(0)
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パリ~トゥール2017 は トレンティン

 2017-10-11
本場ヨーロッパにおける自転車ロードレース、ワンデイクラシックの最後を飾るのが、史上3番目に古い歴史を誇る伝統のレース、パリの近郊から古城で知られるロワール川沿いにトゥールの町中まで走る、パリ~トゥールです。

競技場等で行われる競技ではなく、街から街へと一般道を走るロードレース。
ですので、完全に平坦なコースは現実問題としてあり得ないわけですが、それでもそのコース特性故に「ド平坦」と言っていいくらいにアップダウンが少ないが故に、スプリンターが大活躍をする傾向が強く、スプリンターズクラシックとも呼ばれるこのレース。
つまり、アタックからの逃げ切りか、さもなくばゴール前の集団スプリントで勝負が決まることが多いのです。

さて、そんなパリ~トゥールの今年のレースは一体どのような感じになったのかというと……
今年は、ゴール少し手前で連続する丘で集団から抜け出した少数の選手による逃げ切りパターンとなりました。
勝負を制したのは一昨年のチャンピオンである、クイックステップ・フロアーズのマッテオ・トレンティン。
本来クイックステップ・フロアーズにおいてこのレースのエースとして出走した昨年勝者のフェルナンド・ガビリアが、途中の落車で遅れてしまったのですが、それを受けた作戦変更がズバリ的中した感じです。
といっても、その場で急遽作戦変更をしたというのではなく、おそらくガリビアにトラブルがあった時の、「こうなったらこうする」という対応策はレース前ミーティングで確認していたはず。
つまりクイックステップ・フロアーズは今回も、(ベストでは無かったにせよ)作戦を的中させて結果を手にし、最強の曲者集団の二つ名通りの走りをしたというわけですね。


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2017年のブエルタが終わりました。

 2017-09-12
2017年のブエルタ・ア・エスパーニャも、先週の日曜日に無事にマドリードのゴールまでたどり着きました。

今大会で総合優勝の赤いジャージ、マイヨ・ロホを獲得したのはチームスカイのクリストファー・フルーム。
7月に開催されたツール・ド・フランスに続いての、グラン・ツール2連続制覇になるわけですが、ブエルタの開催が9月になってから、この形でのダブル・ツールは史上初だとのこと。
同一年に2つのグラン・ツールで総合優勝するダブル・ツール自体が非常に希であり、最大級に難しいと言える中、特に厳しいとされる連続する大会でのダブル・ツールは、改めてフルームの強さ、スカイというチームの強さを見せつける結果となりました。

ちなみに、今回のブエルタを自身の引退レースに選んだトレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールは、第3ステージで体調不良により3分以上もタイムを失ったものの、その後コンディションを戻してきてからは毎ステージ、チャンスを作り出して積極的な攻撃に終始し、果敢な攻めの走りを繰り返した結果、総合では5位になっています。
しかし、コンタド-ルについては、それよりなにより、前回のエントリでも書いた、第20ステージの超級山岳アングリル頂上ゴールステージでの走りに尽きるでしょう。
なお、今大会を通してのアグレッシブな走りの結果、コンタドールは総合敢闘賞を受賞しています。
これは、偉大なチャンピオンの引退に花を添える功労賞というようなものではなく、21ステージ3週間を通じての彼の走りが勝ち取った、妥当な、そして正当であって、彼以外の誰がこの賞を手に出来ようか、というような受賞だと言えます。

ポイント賞の緑色のジャージ、マイヨ・プントスは、第20ステージを終了した時点で3位につけていたクイックステップ・フロアーズのマッテオ・トレンティンが獲得に大いに意欲を示いたのですが、フルーム要するチームスカイが、トレンティンのポイント加算許すまじ、という感じで、クイックステップの動きに張り合おうという走りを見せました。
結果、この賞は最終ステージのゴールスプリントに参加して11位にすべりこんだフルームがトレンティンとわずか2ポイント差で手にしたのですけれど、おそらく自分がグラン・ツアーのポイント賞を獲得できる最初にして最後であろうチャンスが目の前にある以上、それに挑戦しないわけにはいかなかった、というフルームのコメントを聞くと、その気持も良く分かるので、これは仕方ないかな、と思います。
クイックステップ・フロアーズというチームで考えれば、トレンティンの4勝だけでなく、イヴ・ランパルトとジュリアン・アラフィリップがそれぞれステージを獲っているので、全21ステージで6勝という圧倒的な成績を残したわけで、ポイント賞は惜しかったけれど、大成功のブエルタだと言えるでしょう。

山岳賞の水玉ジャージ、マイヨ・モンターニャは、総合争いの選手達が山岳ステージの勝負で結果的にポイントを加算して追撃してくるのを、積極的に逃げを打つことでそれ以外の山岳ポイントを稼いで何とかかわしきった、キャノンデール・ドラパックのダヴィデ・ヴィレッラが、見事にその手にしています。

総合、ポイント、山岳の3賞の順位を足した数が一番小さい選手が獲得することになるコンビネーション賞は、毎年、総合首位の選手が結果的に獲るのですが、今年もそのパターンを踏襲する結果、つまりフルームが獲得することになりました。何しろ総合1位、ポイント1位、山岳3位ですから、これはもう、圧倒的です。

チームのセレクションから当初は漏れてしまったものの、チームメイトが直前に負傷してしまったことで、急きょメンバーに選ばれたロット・ソウダルのアダム・ハンセンは、今回も見事にブエルタを完走。
グラン・ツールの連続感想記録を19回に伸ばしています。これで、来年のジロにも出場して完走したら、いよいよ記録は20回という大台に乗るわけですが、さて、どうなるでしょう。


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コンタドール、有終の美を飾るステージ優勝!

 2017-09-10
先ほど終わった、ブエルタ・ア・エスパーニャの第20ステージ。
今大会限りの引退を表明している、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールが、集団からのアタックを成功させ、単独の逃げで、見事に、有終の美を飾るステージ優勝を獲得しました!

これぞコンタ、という勝ち方で、もう、痺れまくってしまいました。
こういう姿を近年は観れていませんでしたから、コンタドールの衰えがそこに現れているようで、ちょっと辛かったのですけれど、今日のコンタドールは、素晴らしかった!!!

正直、興奮しまくっていて、今は、これ以上書けません。
コンタドールファンで良かった、そう確信させてくれた、一生涯忘れられないであろうステージでした。
……今夜、眠れるかな?




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ブエルタ、途中経過 その2

 2017-09-05

2017年のブエルタは2回目の休息日が終了。

得意としている個人TTが残っていることを考えても、フルームが盤石、というのは、変わりませんね。
ライバル達の走りが悪いとは言えず、それぞれになかなか良い走りをしているのですけれども、チームスカイとフルームには、なかなか敵わないという感じです。
総合2位のニーバリも、ここから残りのステージでフルームを逆転するのは難しそうな気がしますし、トラブルがなければ、これは、総合首位はフルームで決まり、かなぁ……。

ここにバルベルデやキンタナがいれば、また、状況は少し違ったかもしれませんが、「もしも」や「~だったら」を考えても仕方がないですね。
フルームの走りも、まぁ、嫌いでは無いですし。

個人的には、ポイント賞の行方が非常に興味深いところ。
総合首位の選手がポイント賞もかっさらっていくのがブエルタスタイルですが、毎年それでは面白くないので、ここは、是非とも、トレンティンに頑張ってほしいかな。
かなり難しいのは、分かっていますが。

このレース限りの引退を表明しているコンタドールの、いかにも彼らしい攻めの走りが堪能できているという点だけでも、今年のブエルタは、見逃すことのできない、面白い大会になっています。


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