2017年のブエルタが終わりました。

 2017-09-12
2017年のブエルタ・ア・エスパーニャも、先週の日曜日に無事にマドリードのゴールまでたどり着きました。

今大会で総合優勝の赤いジャージ、マイヨ・ロホを獲得したのはチームスカイのクリストファー・フルーム。
7月に開催されたツール・ド・フランスに続いての、グラン・ツール2連続制覇になるわけですが、ブエルタの開催が9月になってから、この形でのダブル・ツールは史上初だとのこと。
同一年に2つのグラン・ツールで総合優勝するダブル・ツール自体が非常に希であり、最大級に難しいと言える中、特に厳しいとされる連続する大会でのダブル・ツールは、改めてフルームの強さ、スカイというチームの強さを見せつける結果となりました。

ちなみに、今回のブエルタを自身の引退レースに選んだトレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールは、第3ステージで体調不良により3分以上もタイムを失ったものの、その後コンディションを戻してきてからは毎ステージ、チャンスを作り出して積極的な攻撃に終始し、果敢な攻めの走りを繰り返した結果、総合では5位になっています。
しかし、コンタド-ルについては、それよりなにより、前回のエントリでも書いた、第20ステージの超級山岳アングリル頂上ゴールステージでの走りに尽きるでしょう。
なお、今大会を通してのアグレッシブな走りの結果、コンタドールは総合敢闘賞を受賞しています。
これは、偉大なチャンピオンの引退に花を添える功労賞というようなものではなく、21ステージ3週間を通じての彼の走りが勝ち取った、妥当な、そして正当であって、彼以外の誰がこの賞を手に出来ようか、というような受賞だと言えます。

ポイント賞の緑色のジャージ、マイヨ・プントスは、第20ステージを終了した時点で3位につけていたクイックステップ・フロアーズのマッテオ・トレンティンが獲得に大いに意欲を示いたのですが、フルーム要するチームスカイが、トレンティンのポイント加算許すまじ、という感じで、クイックステップの動きに張り合おうという走りを見せました。
結果、この賞は最終ステージのゴールスプリントに参加して11位にすべりこんだフルームがトレンティンとわずか2ポイント差で手にしたのですけれど、おそらく自分がグラン・ツアーのポイント賞を獲得できる最初にして最後であろうチャンスが目の前にある以上、それに挑戦しないわけにはいかなかった、というフルームのコメントを聞くと、その気持も良く分かるので、これは仕方ないかな、と思います。
クイックステップ・フロアーズというチームで考えれば、トレンティンの4勝だけでなく、イヴ・ランパルトとジュリアン・アラフィリップがそれぞれステージを獲っているので、全21ステージで6勝という圧倒的な成績を残したわけで、ポイント賞は惜しかったけれど、大成功のブエルタだと言えるでしょう。

山岳賞の水玉ジャージ、マイヨ・モンターニャは、総合争いの選手達が山岳ステージの勝負で結果的にポイントを加算して追撃してくるのを、積極的に逃げを打つことでそれ以外の山岳ポイントを稼いで何とかかわしきった、キャノンデール・ドラパックのダヴィデ・ヴィレッラが、見事にその手にしています。

総合、ポイント、山岳の3賞の順位を足した数が一番小さい選手が獲得することになるコンビネーション賞は、毎年、総合首位の選手が結果的に獲るのですが、今年もそのパターンを踏襲する結果、つまりフルームが獲得することになりました。何しろ総合1位、ポイント1位、山岳3位ですから、これはもう、圧倒的です。

チームのセレクションから当初は漏れてしまったものの、チームメイトが直前に負傷してしまったことで、急きょメンバーに選ばれたロット・ソウダルのアダム・ハンセンは、今回も見事にブエルタを完走。
グラン・ツールの連続感想記録を19回に伸ばしています。これで、来年のジロにも出場して完走したら、いよいよ記録は20回という大台に乗るわけですが、さて、どうなるでしょう。


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コンタドール、有終の美を飾るステージ優勝!

 2017-09-10
先ほど終わった、ブエルタ・ア・エスパーニャの第20ステージ。
今大会限りの引退を表明している、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールが、集団からのアタックを成功させ、単独の逃げで、見事に、有終の美を飾るステージ優勝を獲得しました!

これぞコンタ、という勝ち方で、もう、痺れまくってしまいました。
こういう姿を近年は観れていませんでしたから、コンタドールの衰えがそこに現れているようで、ちょっと辛かったのですけれど、今日のコンタドールは、素晴らしかった!!!

正直、興奮しまくっていて、今は、これ以上書けません。
コンタドールファンで良かった、そう確信させてくれた、一生涯忘れられないであろうステージでした。
……今夜、眠れるかな?




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ブエルタ、途中経過 その2

 2017-09-05

2017年のブエルタは2回目の休息日が終了。

得意としている個人TTが残っていることを考えても、フルームが盤石、というのは、変わりませんね。
ライバル達の走りが悪いとは言えず、それぞれになかなか良い走りをしているのですけれども、チームスカイとフルームには、なかなか敵わないという感じです。
総合2位のニーバリも、ここから残りのステージでフルームを逆転するのは難しそうな気がしますし、トラブルがなければ、これは、総合首位はフルームで決まり、かなぁ……。

ここにバルベルデやキンタナがいれば、また、状況は少し違ったかもしれませんが、「もしも」や「~だったら」を考えても仕方がないですね。
フルームの走りも、まぁ、嫌いでは無いですし。

個人的には、ポイント賞の行方が非常に興味深いところ。
総合首位の選手がポイント賞もかっさらっていくのがブエルタスタイルですが、毎年それでは面白くないので、ここは、是非とも、トレンティンに頑張ってほしいかな。
かなり難しいのは、分かっていますが。

このレース限りの引退を表明しているコンタドールの、いかにも彼らしい攻めの走りが堪能できているという点だけでも、今年のブエルタは、見逃すことのできない、面白い大会になっています。


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ブエルタ、途中経過 その1

 2017-08-25
先週の土曜日に始まったブエルタ・ア・エスパーニャは、そろそろ序盤戦が終わるかな、というところ。
全21ステージの内の7ステージですから、まさしく 1/3 が終わったという計算になるわけですけれども、それくらいだとまだまだ本格的な総合争いは始まっていない、というのがツールやジロでありとしたら、今年もブエルタは、出だしからフルスロットルという感じです。

それでこそブエルタ、と多くの人が思っているでしょうけれども、まぁ、見事なまでに、毎日がクライマックス、というようなレースが繰り広げられているので、主催者にすれば「してやったり!」というところでしょう。

とりあえず、総合では現在、チームスカイのクリストファー・フルームが首位にいます。
これに対抗してくるライバルは、それぞれに毎ステージのプラスマイナスがありながらもフルームに追随しているという印象なのですけれど、こうなると、フルームの安定性が、ことさらに目立ちますね。
そういえば、過去のレースでも、どうしようもなく大崩れするフルームというのは、あまり見たことが無いような……
小崩れくらいなら、何度もありますけれど。

フルームを倒して最終日に総合首位の座についていてほしい選手は、個人的にはこのレース限りの引退を公表している、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールです。
とはいえ、さすがに色々と衰えの顕著になっているコンタドールですから、それもなかなか簡単ではないでしょう。
さきほど終わった第6ステージでは、コンタドールの渾身のアタックが、なかなか面白い状況を生み出していたので、その走りが最後まで続けば、あるいは、というところですが。

現実的なところで、フルームとやりあえるのは、他は誰だろう……?
バーレーン・メリダのヴィンチェンツォ・ニーバリには、期待しているんですが。


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ブエルタが始まります

 2017-08-17
気が付けば、2017年の自転車ロードレースシーズンも終盤に突入しようかというところですよね。
この間、春のクラシックだの何だのと言っていた気もするのに、いつの間にやらツールも終わってしまって、本当に、月日が過ぎるのは、早いものです。

今週末からは、いよいよ、3大ツールの最後を飾る大会、3週間、全21ステージでイベリア半島を巡る、ブエルタ・ア・エスパーニャも始まります。
7月のツール・ド・フランスを制したチーム・スカイのクリストファー・フルームが、このブエルタにダブル・ツールを狙って出場してくるというのは、もしかしたら今年の大会のメインとなる話題の1つ。
その他にも、私にとって長らくかなりのスター選手の1人だった、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドールが、これを最後に引退を宣言している、というのもありますね。
以前にも、引退するといってレースを走った後に、やはり現役を続けることにした、等、今度こそ本当にこれで引退することを宣言していたり、ちょっとお騒がせなところもあるここ数年でしたけど、今度は、本当にこれで引退っぽいです。
また、一度はメンバー選抜から外れたロット・ソウダルのアダム・ハンセンが、チームメイトの負傷により、19大会連続のグラン・ツール出場を決めたりと、それなりに大きな話題のある今年のブエルタ。

昨年チャンピオンのナイロ・キンタナの不在や、そのチームメイトでグラン・ツールのエースを張れるアレハンドロ・バルベルデも出走しないなど、ブエルタにいて欲しい役者が揃っていないという感はいかにも否めないのですけれど……
しかし、こういう時には新たなる選手が大躍進して思わぬ活躍をしてくれたりもするものですし、レースの構成的には、もしかしたらグラン・ツールで一番面白いのではないか、というのがブエルタです。
きっと、今年も素晴らしい戦いを見せてくれることでしょう。


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