2017年 夏クール 放送開始 雑感 その2

 2017-07-20
この7月、つまり、2017年夏クールに放送が始まったアニメ新番組の簡単な感想、今回は、その第2弾になります。
これで、今期の新作については、私が視聴してみたものは一通り感想を書いたことになる、かなぁ。

1) セントールの悩み

原作は、萌え路線の日常系作品と見せかけて、実は背景にかなりシリアスでポリティカルなネタを隠している所が特徴なわけですが、さて、このアニメでそちらの方向は、どこまでやるつもりなのでしょう。
ひたすら萌えを追及するというのでも、それはそれでアニメ化としてはアリなように感じられますけれど、『セントールの悩み』 といえば、形態差別とか、種族差別、種族間紛争といった要素あってこそ、とも思うので、そこはやはり、このアニメでもある程度しっかりと描いておいてほしいんですよね。
そういう、ダークなところがあるのが、魅力なわけですし。

2) プリンセス・プリンシパル

『セントールの悩み』とは逆に、思っていたよりハードだったのが、こちらの作品。
最初に新番組情報でキャラデザインとストーリーのアウトラインを観た時には、これは、あまり私の好きな方向には行ってくれないかもしれないな、とも思ったのですけれども、蓋をあけてみたら、いやいや、これは、いいですね。
この作品の場合は、どこまでハードに行けるか、どこまでシビアに行けるか、が勝負どころになりそうな気します。
出だしの掴みは、ものすごくいい感じでした。

3) ボールルームへようこそ

原作の雰囲気を、比較的再現できていた、かな……?
多々良 は、もっと情けない声のイメージでしたけれども、まあ、でも、今回のこのアニメくらいの感じが、ちょうどいいのかもしれません。
原作のどの辺までのアニメ化がされるのか、それは調べていないのですけれど、ちーちゃん は、出てくる、んですよね……?
彼女の存在も、この作品にとっては大きいと思いますし。

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2017年 夏クール 放送開始 雑感

 2017-07-18
今年も夏クールの新番組が放送を開始していますので、その簡単な感想を、いつものように書いてみます。
掲載順は、例によって視聴順であり、そこに特に含みはありません。

1) 異世界食堂

異世界モノの中の、よくあるパターンの作品のアニメ化。
どの作品が元祖なのかとか、そういうのは調べていないのですけれども、結局のところ、そこにあまりこだわっても仕方が無くて、その作品が単体で面白ければ、それでいいのではないかという考えも成り立ちますね……
で、この 「異世界食堂」 なのですけれども、とりあえず、雰囲気がそれなりに作れていたのではないでしょうか。
雰囲気だけで、そこにプラスアルファがあるわけではない、というのが第1話、第2話の感想なので、これだけだとちょっと厳しいかな、という感じなのですが、そこが今後どうなるのか、が勝負でしょうか。

2) メイドインアビス

雰囲気という点では、こちらは満点。
こちらの問題、というか不安点は、このクオリティーをきちんと最後まで保っていられるかどうか、というところ。
それと、原作が連載継続中ですから、物語が最後まで描かれない、ということが確定的なのが、個人的には、もったいなぁと思っています。
個人的には、このスタッフ、そのクオリティーで、『ハクメイとミコチ』辺りもアニメ化してもらいたいな、なんてことも思ってしまいました。
結構、先が楽しみな作品だと考えています。

3) 将国のアルタイル

うーん。期待していたようには、ピンと来ない第1話でした。
神聖ローマ帝国とかオスマントルコとか、その辺りがモデルになっているのだろうなということで、王朝の興亡ネタが好きな私としては、大河ドラマ的なものが観られるのではないか、というように思っていたのですが、少なくとも出だしでは、そんな風では無かった、かなぁ。
舞台設定とか、キャラ配置とか、大きなドラマになりそうな要素は揃っているのだけれど、今一つ、とっかかり部分に魅力が足りないと言えば、分かりやすいでしょうか。
もうちょっと視聴は続けますが、その辺り、盛り返せるかどうか……。

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「メアリと魔女の花」

 2017-07-16
基本、ジブリの新作を映画館に観に行く、ということからはすっかり遠ざかっていた私ですが、先週末に公開が始まった 『メアリと魔女の花』 については、久しぶりに、劇場のスクリーンで観てみようかなと思いました。

いや、同作が、色々な意味でジブリ作品では無い、ということは、知っています。
スタジオポノック第1作、という表現を使う方が妥当だということは、言うまでも無いことでしょう。
そこには、宮崎駿も、高畠勲も、いないのですから。

しかし、ポノックは、そしてこの 『メアリと魔女の花』 は、誰がどう見たってジブリの系譜がそのまま繋がっている作品であり、その意味では、ジブリの新作と言ってしまっても過言では無い……かどうかは分かりませんが、このスタジオ、この監督、このスタッフ、そしてこの作品を語る時に、ジブリのことを抜きにはできないでしょう。
で、ジブリ系統の作品で、かつ、別作品ででかけた映画館で予告編を観た限りでは、実は、この作品にはあまり触手が動いていませんでした。
どうせ、いつもジブリテイストだろうし、1年もすればTV放送されるだろうから、その時でも別にいいんじゃないか、とか、いっそ、TV放送もどうでもいいかなぁ、というくらいに、関心が薄かったんですよね。
そんな私が、それでも重い腰を上げた理由は簡単かつ単純。
ジブリの制作部門が閉鎖されて、その後の道を模索する中で、ならば自分たちで新たなスタジオを立ち上げて新作を作ってやろうじゃないか、という気概を応援してあげたいな、と感じたからに、他なりません。
やっぱり、チャレンジャーの背中は、少しでも後押ししたくなるじゃないですか(突き落としたくなる、というわけでは無いですよ、もちろん)。

そんな感じで、観に行った 『メアリと魔女の花』。

王道の作品、でした。
物語もシナリオも、後期ジブリ作品っぽいなぁ、という印象が強かったのは、まぁ、実質的にジブリの後継者であるポノックの作品なので、当然と言えば当然のこと。
『借りぐらしのアリエッティ』 も 『思い出のマーニー』 も、どちらもあまりちゃんとは観ていないのでアレですが、出てくるキャラクターの瞳が、(かなりの老人のものも含めて) 妙にキラキラしているのに、違和感というか、ちょっとした気持ち悪さみたいなものを感じてしまったのは、もしや、米林監督の絵柄、なのかなぁ……?
一部、演出がオーバーで鼻についたのも、個人的にはマイナス点だと思います。

しかし、全体としては、丁寧にしっかりと作った、正統派なアニメ映画、ということになるでしょうか。
ジブリが好きだった人であれば、観て損はしない、いい作品ではないでしょうか。

もっとも、後期ジブリの、良いところも悪いところも、そのまま受け継いでいるのは、フレッシュさは無いですし、今後もそれで行くつもりなのかどうか、宮崎駿のコピーから脱するつもりがあるのか、無いのか、は、大いに気になるところですが。



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最低野郎たちの物語

 2017-07-06
前回のエントリーで、この6月に放送を終えた番組の簡単な感想を書きましたが、実は、あそこでは採り上げなかった番組に、もしかしたら一番、毎週の放送を楽しみにしていたかもしれない、というものがあります。

それが、TVK(テレビ神奈川)で再放送をしていた、『装甲騎兵ボトムズ』。

確かに、今見ると、色々と古臭いところもありますが……
これが、抜群に面白い。
1クールや2クールで終わってしまう番組を見慣れてしまっている状態で、4クールをかけてじっくりと物語を描いている作品は、かなり新鮮でした。
一見、無駄に見えるようなエピソードも、実際物語の本筋にはほとんど関係がないシーンも、こうして改めて最初から最後までを再見してみると、作品を豊かにし、キャラクターを掘り下げるのに非常に効果的だったなぁ、ということに気が付かされます。

やっぱり、たまにはこういう、1年を費やしてじっくりとストーリーを紡ぐような作品があってほしいなぁ。
それも、できれば、かなり渋めのものが。

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2017春クール 最終回 雑感

 2017-07-05
番組改編期がやってきました。
いつものように、この時期は、放送が終了した番組の簡単な感想を、最終回を観た順番に書いていきたいと思います。

1) 有頂天家族2

原作ではラストシーンが弁天様と矢三郎の会話でしたが、アニメ版は、矢一郎と玉欄の結婚式、二代目と矢三郎の会話、そして海星と矢三郎と狸谷山不動のおばあ様との会話で終了。
原作の、ちょっと寂寥感の残るラストも大好きだったのですが、これはこれで、後味がすっきり爽やかで満ち足りた感じになって、良いですね。
二代目との会話の、私の一番好きなところが省略されていたのは、ちょっと残念ですが。
三部作の完結編も、こうなるとアニメが非常に楽しみになってくるのですけれども、何しろまだその部分の原作自体が書かれていないので、無事にアニメ化が成るとしても、まだまだ当分先、になってしまうのでしょうね……。
第1作目もそうでしたが、今回のこれも、実に素晴らしいアニメになっていたので、もしも第3部が刊行された暁には、是非とも、このままのスタッフでアニメ化してほしいものです。

2) ID-0

なかなか良いSF作品でした。
個人的には、もう少し物語展開にダイナミズムが感じられてもいいのかなとも思いましたが、でも、1クールであれば、こんなもの、かもしれません。
オリジナルな設定、ガジェットについての説明もしっかりできていましたし、短い中に上手く話がまとまっていたのは、実に好印象でした。
演出も、渋めにまとめられていて、作品の傾向と合っていましたし、これぞプロの仕事、という感じですね。

3) リトルウィッチアカデミア

名作アニメシリーズなどを担当していた島田満がシリーズ構成、メインライターをやっていただけあって、安定して、いい話を見せてもらいました。
最初のOVA、劇場版ときてTVシリーズと、順調にグレードアップ(?)してきた作品も、これを以って、とりあえずの結末を迎えたことになるわけですね。
ラストのミサイル云々は、ちょっとリトルウィッチアカデミアの作品世界には合わないような気がしないでもありませんでしたが……
なかなかベタな展開がツボにはまる、いい最終回になったと思います。
これは是非、第2シーズンとか、期待したいところです。

4) 月がきれい

最後まで、見ているとむず痒くなってくるようなピュアさが続いた作品でした。
それが悪いというわけでは無くて、むしろ、そここそが良い、というように感じられる、今どき、かえって新鮮で、大いに楽しませてもらいました。
何より、悲恋になったりせず、2人の恋がそのまま続いていることが描かれたエンディングは、気持ちいい余韻をもたらしてくれたと思います。
こういう作品が定期的に制作されると嬉しいなと思うのは、私が個人的に、こういうベタでピュアな恋愛を丁寧に描いたモノが、昔から結構な好物だからなのですが、今作が評判がかなり良かったことで、企画が通りやすくなったというのはあるでしょうし、ちょっと、その辺を期待してもいいのかな?

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