2017年 春クール 新番組 雑感 その2

 2017-04-23
このクールに放送が始まった新番組の、その第1話を観ての簡単な感想、その第2弾を書こうと思います。
すっかり感想を書くのが遅くなってしまった、その理由については、第1弾で書いたとおり。
実のところ、既に第2話を観ている番組も多いのですが、あくまでここに掲載するのは、第1話を観た時点での感想ということで(まぁ、自分でもどうでもいい拘りだとは思いますが)ご了承ください。

1) Re:CREATORS

出だしは、いい感じですね。
ネタとしては、そこまでの新しさは感じない導入ではありましたが、ここから先の展開次第でどうなるのかは、第1話時点では、まだ何とも言えません。
単純なバトルもの的なことになってしまう可能性もありますが、それが悪い、とまでは言いませんけれども、それだと個人的には、少し肩透かしな感じになってしまうかもしれませんが……

2) ID-0

ちょっと地味な感じの始まりを見せた作品で、基本設定も渋めのSFです。
ただ、登場するキャラクターの配置とか、その性格設定は結構ベタな感じでもあるから、エンターテインメント性、画面やストーリーに華があるかどうか、というところは、心配しなくてもいいのかもしれません。
そういう華が無い徹頭徹尾地味な作品も、それはそれで好きですが、TVアニメとして、それはちょっとマズいでしょうしね。
その辺りのバランスをどうとるのか。
あくまでSF的なところでの渋さを無くさずに物語を信仰してほしいものですが、さて、どうなりますか。

3) 有頂天家族2

待ってました、の第2部。
3部作の中間の部分ということで、問題は原作の第3部がまだ、着手もされていないというところですけれども、まぁ、それはそれ。
第1話の冒頭からして、第1シーズンの空気感をそのまま引き継いだテイストなのには、何だか「有難い」ような気分になってしまったりもして、ああ、有頂天家族が返ってきたなぁと、しみじみとなったりもしました。
二代目のキャラデザインや声も、原作を読んで抱いていたイメージとほとんどズレはありませんでしたし、制作サイドの、原作への愛が感じられるアニメ化です、相変わらず。

タグ :

「夜は短し歩けよ乙女」

 2017-04-18
モリミーこと森見登美彦先生の傑作がアニメ映画になった、『夜は短し歩けよ乙女』 を観てきました。

原作の1年を1夜の物語ということに変えてきたことで、さすがにちょっとこれが1晩で起きているというのは無理があるんじゃないか、というところが多々出てきてしまっていましたが、その代わりに、凝縮されてハイスピードで動く物語が生み出す酩酊感が心地よい作品になっていたと思います。

湯浅作品らしいアクの強さ、独特のノリが本作にも強く出ているので、好き嫌いはかなり激しく分かれそうですが……
下の予告編の映像を観てもらえれば、その、湯浅作品のクセは分かると思いますから、その上で、本作をスクリーンで鑑賞する為に劇場に足を運ぶかどうかを判断する、というのが、いいのではないでしょうか。
一度ハマると、ズブズブと深みにはまってしまうような、そんな魅力がありますよね。

作品に付いては、とにもかくにも、ヒロインである黒髪の乙女の魅力が大爆発している、ということに尽きます。
シンプルな線で、しばしば大きくディフォルメしながら描かれる彼女の姿は、非常に生き生きと、はつらつとしていて、なる程、これならば先輩が好きでたまらなくなってしまうのも、分かろうというもの。
李白さんはもっと怪しくてもよかったかもしれませんが、しかし、概ね満足のいく映画化だったと思います。



公式サイトは こちら から

タグ :

2017年 春クール 新番組 雑感 その1

 2017-04-16
春は新生活の始まりの季節であると同時に、新番組が始まる季節でもあります。
そこで、例によってこのクールで始まる新番組の内、私が第1話をチェックしたものから幾つかをピックアップし、その簡単な感想などを書いてみたいと思います。
とはいえ、ちょっと仕事その他が立て込んでいたので、撮り貯めしておいたものをちょこちょこと消化するようにしていたのもあって、感想を書くのが遅くなってしまっているのですけれど……
タイミング的に今こういうエントリっていうのはどうなのよ、と自分でも思わないでもありませんが、まぁ、それはそれ、ということで。

1) サクラダリセット

ストーリーに関してあちこちでなかなかの評判を目にしている作品のアニメ化ということで、ちょっと期待をして観てみました。
本作の原作本は未読ですけれども、同じ作者の別作品である「階段島シリーズ」の方は、これまでに出ている全巻を読んでいますしね。
で、まぁ、そんな感じで第1話を観てみたわけなのですけれども……うーん、微妙。
セリフ主体になってしまうのが悪い、とまでは言いませんけれど、ちょっと、モノローグにしても会話にしても、これは視聴するのにキツい、かなぁ。
原作ならば活字だから、こういう会話や、設定その他もしっかりと頭に染み込ませつつ読めるのでしょうけれども、映像作品としては、このテンポで、このノリは、ちょっと、肌に合わないかも。
第2話は一応、観てみるつもりで録画していますが、その後は、どうなるかな?

2) サクラクエスト

P.A.Works の「お仕事モノ」オリジナルアニメの新作、という触れ込みですが、出だしだけだと、まだ何とも言い難いものがありますね。
とりあえず、主人公の動機付けについては、第1話で明確にできているとは思いますが、門田丑松の、人の話を一切聞かないキャラ付けは、正直、あまり好きではありません。
ああいった、頑固で頭の固まった老人は、現実を見ると、そんなに珍しいものではありませんけれどね。
この辺は、今後の展開で、彼の愛嬌のあるところとか憎めないところが出てくれば、またイメージも変わるでしょうが……。

3) 月がきれい

「釣りキチ三平」風に言うのであれば、尻の穴がむずがゆくなるタイプの、ピュアでまぶしくなる初々しいボーイ・ミーツ・ガールな物語ですね。
こんな恋愛があってたまるか、と、自分の学生時代を振り返って思ってしまうのは、私の周辺がたまたまそうだっただけであって、実際には世間にはこういう出会いが、「ありふれている」とまでは言わずとも、それなりに一定数は存在しているのかもしれません。
20代の頃であれば鼻で笑って視聴継続せずにスルーしていたであろうこの手の物語に、妙に心惹かれるものを感じてしまうのは、それも私が年齢を重ねてしまっていることからくる変化の1つなのでしょう。
ただし、過去の自分を思い出してノスタルジーに浸っているわけではないのは、前述の通りなのですが。
とことんピュアに、こそばゆい物語を、真正面から徹底的に描いてほしい、そんな作品です。

タグ :

2017年冬クール 終了アニメ雑感

 2017-04-08
番組の改編期にはいつも、全話の放送が終了したアニメのざっくりとした感想を書くことにしています。
そんな何か特別なことを書くわけでも無く、通り一遍のことしかなかったりしますけれども、ともあれ、今回もその流れのままに、いくつかの番組を採り上げてみます。

1) 三月のライオン

とりあえず、第2シーズン制作決定、おめでとうございます。
この作品が2クールでアニメ化されるということを初めて聞いた時に、どこで話を切るのかと色々と予想が出ていたわけですが、まずまず、いいところで一旦の終わりとできたのではないでしょうか。
最終話の後半に、コミックス10巻発売時に行われた、(羽海野チカが長年のファンなのだという) BUMP OF CHIKEN とのコラボ企画で書下ろされたエピソード 「ファイター」 を持ってきたというのも、制作サイドの好判断だったと思っています。
将棋を通して主人公の成長を描くこの作品の締めくくりとして、まさにピッタリかな、と。
第2シーズンの話が第1シーズンに輪をかけて重くなるのは原作の内容から確定的ですけれど、色々とホッとさせられるシーンもありますし、この第1シーズンのシャフトの仕事ぶりを観る限り、しっかりしたものを作ってくれるであろうと思われるから、ここは、安心して楽しみに10月からの第2シーズンを待つだけですね。

2) 亜人ちゃんは語りたい

特にどうしても観たいということではなく、完全に「何となく」第1話にチャンネルを合わせた作品です。
どうせよくある萌え作品だろうと想像していたのとはちょっと方向性が違っていて、なかなか面白かったので、そのまま最終話まできっちりと追いかけることとなりました。
人それぞれの個性、差別(or いじめ)、理解、そういったものをやんわりと扱っているわけですけれども、むやみにシリアスになることなく、それでいて焦点がぼけてしまうこともなく、程よい按配でまとめているのが、いいですよね。
その分、深いところまで突っ込めていないじゃないか、中途半端ではないのか、という声も、あるいは出てくるのかもしれませんけれども、そういうところまでをやろうとしている作品じゃないですよね、これ。
あくまでエンターテインメント、あくまで娯楽作品に、何気ない日常系のゆるいテイストで。
そしてそこに、ちょっとだけの問題意識を混ぜる。
今回のクールで、一番、望外に良かったのは、あるいはこれかもしれません。

3) 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

色々と批判の声もありますが、まぁ、こうなるだろうなと思われたところに落ち着いたエンディングだったと思います。
鉄火団が成功するという姿はちょっとあり得なかったので、最後が破滅というのは順当な成り行きではありましたが、それでもハッピーエンドを求めた視聴者も多かったのかな……?
細部をつつきだすと、そこに至るまでの経緯も含め、色々な突っ込みどころが多い物語だったのは確かですけれど、おおむね、収まるところに収まった最終話だったと言えるのではないでしょうか。
ずば抜けた傑作だとはちょっと言えませんけど、悪くない作品でした。

タグ :

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

 2017-03-21
高校時代からの、一番仲の良い友人と、神山健治監督の、オリジナルとして初めての劇場作品という 『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』 を観てきました。
誘ったのは私の方で、仕事の年間最繁忙期も何とか切り抜けて、4月からは新しい展開も色々と控えている中での、貴重な息抜きとしてこいつを観てみたいなと、そしてどうせならば友人と久しぶりの話もしたいなと、そんなことを思ったのです。

前置きはそれくらいにして、本題に入りましょう。
まず、全体的な感想を簡潔に述べさせていただくならば、「良い映画ではあるんだけど……」という感じに尽きます。
そこにある物語の本筋をすんなりと語ってしまえば結構地味なものを、夢の世界と現実とを交錯させて描くことで、アニメーション的見せ場を持たせると同時に深みを増そうというのは、なかなかチャレンジ感あふれる手法で良かったですし、テーマも私好みだったのですが、現実と夢の世界との入れ子構造の見せ方と、序盤のテンポの悪さが、どうしても気になってしまって、仕方が無かった、というところ。
一方で、プラス評価の点を挙げるならば、作画もキャラの動きも良かったですし、主題歌に 「デイ・ドリーム・ビリーバー」(THE MONKEYS の原曲ではなくて、ザ・タイマーズがカバーした、忌野清志郎による歌詞の日本語版の方) を選んだのも、物語の内容と歌詞がリンクしていて、実に良かったです。高畑充希の歌も、実に上手いですしね。
それだけに、もう1つ、何かが足りない、もうちょっと練り込みがあれば、というようなことを感じずにおれなかったのが、非常に残念でした。

最後、ハーツがどうしてあそこに現れたのか。
「自宅」の設定の故なのか、あるいは、魔法により心を得たのか、それは語られていませんが、まぁ、その辺は、観た人それぞれが自由に想像してほしいということなのでしょう。
エンドロールの映像と、そこに流れる「デイ・ドリーム・ビリーバー」が最高だったので、それだけで全てがOKだと思いたくなったりもした、そんな、魅力溢れる、けれども私にはどこか微妙な、そんな作品でした。

この歌詞を、別れた恋人にあてたものだという人が多い中、私は個人的には、「別れ」は「別れ」でも、これは死別した恋人……というか、少なくとも結婚生活が10年以上に及んだ妻を亡くして、さらにそこから数年以上が経過した夫が、かつての妻との生活の思い出を振り返っている歌だ、というように思っていました。
だから、忌野清志郎が歌詞を書くにあたって念頭にあったのが、その頃に亡くなった育ての母と、彼が3歳の時に亡くなっていて一切記憶に残っていない実の母のことだということを知った時には、ものすごく納得してしまった、というのは、『ひるね姫』 の感想としては蛇足もいいところの、あまり関係のない話ではあるのですけれども、上述のように、この歌詞が、この映画の内容ともかなりリンクしているということもあるので、ここに掲載させてもらいます。

普段、映画の紹介をする時には、その作品の予告編の動画を貼るようにしているのですが、今回は、そんなわけで、映画の映像を使った 「デイ・ドリーム・ビリーバー」 のPVを貼らせていただきます。
ご堪能ください。



公式サイトは こちら から

タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫