今期開始アニメ 雑感 その2

 2017-10-19
今期開始アニメの雑感、その第2弾です。
今期はなかなかに良さそうなタイトルが多くて、フォローして行くことが大変になりそうだと考えるとちょっと困ってしまうのですが、まぁ、それは嬉しい悲鳴というものですね。

1) 宝石の国

以前から原作は気になっていたものの、何となく、一度も読んだことのないままに来てしまっていたので、今回のアニメ化は、『宝石の国』という物語を知るには、いいチャンスなのかなと思って、第1話を録画していました。
それを観ていて思ったのですが、この作品、全体的な雰囲気からそこはかとなく萩尾望都の空気を感じるような……
私の勘違いかも知れませんし、あるいは本当に原作者か主要スタッフの誰かがファンなのかもしれませんけれど、ともあれ、わりと最初の辺りでそのように感じてからは、何だかそういう風にしか思えなくなった、というのは、本筋とは関係ないかもしれませんけれど、本作の第1話について私が一番強く印象に残っていること。
CGの使い方は、前回紹介した 「Infini-T Force」 に比べると、しっくり来ていた、かな。
物語的には、まだ何がどうなるのか分からないので、しばらく視聴継続のつもりです。

2) 魔法使いの嫁

EDが、小峰公子作詞、吉良知彦作曲、吉良知彦・上野洋子編曲という楽曲だった、ということが、まず一番のトピック。
その上で、このアニメ化なのですけれども、原作の持っている静謐でダークな雰囲気を、上手く映像に落とし込めているのではないかと思いました。
これは、制作サイドもかなり気合が入っていますね。
作画にしろ演出にしろ、やり過ぎるくらいに丁寧にやらないと、すぐに折角もともと物語が持っている雰囲気を台無しにしてしまいかねないわけですが、そういう意味でも、このままのテイストで、最後まで作りきってほしいものです。
2クールの放送だというのは、じっくりと描くことができるだろうという点では良いのですが、それが制作サイドに負担になってクオリティーが落ちてしまうのだけは避けて欲しいので、ちょっと戦々恐々としながら、毎週の放送を追いかけていきたいと思います。

3) クジラの子らは砂上に歌う

こちらも、非常に美しい美術で魅せてくれる第1話でした。
物語の方は、この段階ではまだ何がどうなるのか分からないのでコメントしにくいところですが……
まぁ、色々とこの手の作品のお約束をきっちりと守ったモノになりそうで、鉄板である、ベタであることは悪いことではないですし、このビジュアルでそれを徹底してくれるのであれば、なかなかの作品となってくれそうだなと思っています。
原作マンガはそれなりに人気もあるようですし、それが裏切られることは無い、と思います。きっと、多分。
ただ、原作が終わっていないという、最近の原作モノアニメによくあるパターンを踏襲していますから、きっと、物語は中途半端なところで終わってしまうのだろうなと思うと、それは何だかなぁ、という気分にもなってしまうのは否めません。
そこをあまり気にせずに、とりあえず画を楽しんでいればいいのかもしれませんけど。

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今期開始アニメ 雑感 その1

 2017-10-18
番組改編期のお約束として、ここまでで視聴した新番組の第1話について、その感想を、いつものように簡単に記してみようと思います。
そしてこれもいつもと同様に、その掲載順は、Blu-ray レコーダーに録画していたものを私が観た順番に過ぎず、そこにとりたてて他意はない、ということは、お断りしておきます。

1) Infini-T Force

ひところに比べると、フルCGアニメに対する拒否感は今ではほぼ無くなったかなと思っているのですが、本作については、特に戦闘シーン以外の部分で色々と違和感を多く覚えてしまいました。
特に本作の場合は、キャラクターの投信と動きと表情と、その全てが、アニメーションとして捉えるには、ちょっと微妙に「こういうのは求めていないな」と感じられてしまい、もちろん人によって感じ方はそれぞれでありましょうが、私にとっては、何とも居心地の悪い印象は拭い去れなかったというところです。
あと、ヒロインの家の設定……スクランブル交差点の横切り方からすると、渋谷区の南平台辺りの高級住宅地辺りをイメージしているのかもしれませんが、いくらなんでも、あんな部屋、テラスはあり得ないでしょう。
そういうところにケチをつけるのは野暮かもしれませんけれど、あれはさすがに、あり得なさすぎです。

2) 十二大戦

典型的なバトルロワイアルものですよね。
ミュータントじみた外見とか、なんで快楽殺人者みたいな奴ばかりなのかとか、そういうところを気にしたら負け、というタイプの作品でしょう。
1クールものでしょうし、勢いで突っ走りきれればそれでいい、という考え方が正解なような気がします。
その方向性であれば、どれだけぶっ飛んだモノを作るかで勝負が左右されるようなところも出てきますから、まずはお手並み拝見という感じで、しばらくは視聴を続けます。

3) Just Because!

青春アニメ枠の新作として、なかなか期待できそうな導入部でした。
自分が過去に実際に送った高校生活と比べると何だか悲しくなってきてしまいそうですが、それはさておき、キャラの配置も悪くないですし、出だしとしては実にいい感じだったのではないでしょうか。
こういう作品に私が期待するのは、爽やかさとか、もどかしさとか、むずむず来る小っ恥ずかしさとか、ちょっとしたドキドキとか、胸を締め付けられるような感じとか、そういった感情を持たせてくれるような展開なのですけれど、その辺、本作はしっかりと堪能させてくれそうです。
いかにもアニメです、というような設定もありますが、基本的に、落ち着いた感じの、淡々としたトーンで進められていたのも、好印象でした。
放送開始アニメの一覧を観ながら、どれをチェックしようかと検討していた時に想像していたレベルの数倍、いい感じにできていた1話でしたので、これは化けてくれるのではないかと、楽しみにしています。

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「エルネスト」

 2017-10-15
今年はエルネスト・ゲバラの没後50年だそうです。

誰だそれ、と思った方もいるかもしれないので、説明すると……
チェ・ゲバラという呼び方の方がよく知られている、、あのゲバラです。
アルゼンチンで生まれ、キューバ革命で名を知られ、その後はアフリカのコンゴ、中米のボリビア等で革命活動を行うものの、ボリビア政府軍に襲撃され最後は銃殺ということになった男。
その共産主義思想に共鳴してはいないのでしょうが、彼の肖像がデザインされたTシャツなどの衣類をファッションとして着用している人を、よく見かけますよね。

そんな年に、日本とキューバの合作作品として公開されることになった映画が、『エルネスト』。
このタイトルだけ見るとゲバラのことを描く映画なのかと思ってしまいますよね。
しかし、実際はそうではありません。
これは、ボリビア革命でゲバラと共にあった日系人のフレディー前村を主人公にして、そのキューバでの医大生時代の日々を描く、まさしく青春映画と言える作品になっていました。

なお、事前の宣伝活動だと、キューバ革命かボリビア革命の闘いの日々でも描いている映画なのではないかとついつい思ってしまうのですけれども、それは間違い。
実際には、東西冷戦下で緊張の高まる中南米で、ハバナの医科大学に留学したボリビアの若者が、仲間だったり好きな女性だったりと過ごす日々にフォーカスした物語です。
つまり、あの宣伝方針は誤解を生むだけで失敗なのではないかと思ってしまいます。
逆効果なんじゃないかな、あれ。

後は、全体的な物語のバランスがちょっと微妙なのも、問題です。
例えば、プロローグとエピローグの広島でのシーンが本筋と今一つ融合できていないで浮いていたり、物語にメリハリが欠けていたりしたのは残念で、そういうところが無ければもっと面白かったのに、青春モノとしていい感じな要素はあるのだから、そこが上手くできていればな、というのは、かなり残念でした。

主演のオダギリジョーの熱演は素晴らしいですし、ハバナの映像は美しかったのですけれど、総じて「惜しいな」としか言えない作品だったかと。


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「スーパーカブ」第2巻

 2017-10-14
ちょっと前に紹介した第1巻同様、ホンダ・スーパーカブ総生産1億台記念作という文字が帯に掲げられている、トネ・コーケンの『スーパー・カブ』第2巻。

非常に短い章を重ねて行くという構成は変わらず、例えばこの第2巻はおよそ250ページに44の章立てとなっていますので、平均すると1つ辺り5.6ページという計算になります。
もっとも、各章は完全に独立したエピソードになっているわけではなくて、わりと連続した内容になっていますし、この第2巻全体を通じて大きな1つのエピソードだとも言える構造ですから、単純にショートショート集と考えるのは間違いでしょう。
その一方で、短いエピソードの積み重ねであることから、ストーリーにしろキャラクターにしろ、色々と深く掘り下げるようなことはされていません。
この辺りは、何に重きを置いている作品なのかということなので、このスタイルが合うか合わないか、読む側の好みの問題になると思います。

主人公である天涯孤独の女子高生、小熊がカブに出会い、自分の世界が広がっていくことを感じるという成長譚だった第1巻。
その延長であるこの第2巻は、山梨県の北杜市、韮崎市、甲府市という地域で、株に寄って繋がっている2人の女子高生の、真冬のカブライフ+アルファ、という感じの内容で、今回も楽しませてもらいました。
なお、新キャラがいることが良い方向に働いたかどうかは……これだけでは、何とも判断しかねるところです。
シリーズ3冊目でも出れば、そこははっきりしてくるでしょう。

ちなみに、角川の小説投稿サイトカクヨムで以前に発表されていた第2章は「大学生編」とタイトルを変え、その前に、今回のこれが「第2章」として入ることになった模様。
そして、現在は、高校時代の第3章が、発表され始めています。
今回の売れ行きが良ければ、そちらも文庫化されるだろうと思われますし、ちょっとワクワクしながら待ちたいと思います。



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パリ~トゥール2017 は トレンティン

 2017-10-11
本場ヨーロッパにおける自転車ロードレース、ワンデイクラシックの最後を飾るのが、史上3番目に古い歴史を誇る伝統のレース、パリの近郊から古城で知られるロワール川沿いにトゥールの町中まで走る、パリ~トゥールです。

競技場等で行われる競技ではなく、街から街へと一般道を走るロードレース。
ですので、完全に平坦なコースは現実問題としてあり得ないわけですが、それでもそのコース特性故に「ド平坦」と言っていいくらいにアップダウンが少ないが故に、スプリンターが大活躍をする傾向が強く、スプリンターズクラシックとも呼ばれるこのレース。
つまり、アタックからの逃げ切りか、さもなくばゴール前の集団スプリントで勝負が決まることが多いのです。

さて、そんなパリ~トゥールの今年のレースは一体どのような感じになったのかというと……
今年は、ゴール少し手前で連続する丘で集団から抜け出した少数の選手による逃げ切りパターンとなりました。
勝負を制したのは一昨年のチャンピオンである、クイックステップ・フロアーズのマッテオ・トレンティン。
本来クイックステップ・フロアーズにおいてこのレースのエースとして出走した昨年勝者のフェルナンド・ガビリアが、途中の落車で遅れてしまったのですが、それを受けた作戦変更がズバリ的中した感じです。
といっても、その場で急遽作戦変更をしたというのではなく、おそらくガリビアにトラブルがあった時の、「こうなったらこうする」という対応策はレース前ミーティングで確認していたはず。
つまりクイックステップ・フロアーズは今回も、(ベストでは無かったにせよ)作戦を的中させて結果を手にし、最強の曲者集団の二つ名通りの走りをしたというわけですね。


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