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今年もシーズン・イン

 2019-01-13
2019 年の自転車ロードレースシーズンもいよいよ幕開けです。
というのも、今日から、オーストラリアのアデレード周辺で毎年行われる、ツアー・ダウンアンダーが開始するのです。

この時期は、チームのジャージがどう変わったか、誰がどこに移籍しているのかといったようなことを確認していくだけで忙しかったりしますよね。
その為、春のクラシックシーズン以降のように、映し出される映像そのものに入れ込んで景色などを楽しみながら観戦するというスタイルとはちょっと違った、ネットで確認するスタートリストと映像とを交互に確認しながら視聴するような、そんなことになったりもするのですが……
いずれにしても、これはかなり楽しみなことです。

時差の都合上、レースが中継されるのは、日中の放送になります。
当然、その時間は用事があったり仕事をしていたりするので、とりあえず録画しておいて、それを後から見ることになります。
さらに、その仕事その他も何かと忙しくてたまらないので、その日のうちに観るということも難しいのですが、ちょっと悔しいものの、これは致し方ないこと。
仕事をしなければ、J-Sports を視聴する金銭的・時間的な余裕も確保できませんからね。

とりあえず、ゆっくりと録画したものを観戦して、来年の東京オリンピックに向けて頭角を現してきそうな若手を捜したり、ベテランの走りを堪能したりしようと思います。


公式サイトはこちらから

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「磁極反転の日」

 2019-01-12
地球のことを1つの巨大な棒磁石に例えることって、しばしばありますよね。
北極にS極が、南極にN極があるという、アレです。
その磁極が逆になってしまう、という事態を描いた小説が、今回紹介する、伊予原新の『磁極反転の日』。

もともとは『磁極反転』というタイトルだった本作。
地球の地軸が移動するポールシフトと違い、磁極反転が起きたとしても自転軸については変わりがないわけだから、どちらかといえば災害としては軽微なものになるのではなかろうかと思ったら、それは間違い。
私はその辺りの専門家ではないので間違ったことを書いてしまうかもしれませんけれども、本書から得たこと、それに、以前から知っていたことを合わせて考えると……
磁極が反転するに至る経緯は、まずは現在ある地磁気が徐々に弱まっていくということから始まり、地球を包む地磁気がゼロになる段階を経て、次にようやく、それまでとは反転した形で磁極が復活してくることになります。
このようなプロセスを踏む磁極反転は、つまり、有害な宇宙線から地上を守っていた、その「盾」が一定期間失われるということを意味します。
その結果、地球に生きる動植物にいかなる影響が生じるのか分からず、また、私達の現在の生活の基盤ともなっている様々な電子機器が、降り注ぐ宇宙線によって破壊され、現代文明が崩壊する恐れも、大になるわけです。

そのようなとんでもない事態が現在の地球を襲うとなれば、どんなことになってしまうのか。
まぁ、本作の場合は舞台としているのが日本ですので、そこに限定するにしても、これはおそらく、とんでもない騒動になって、暴動とか、そういうことが全国あちこちで起きてしまう、というようなパニック小説になっているのかな、と思って読み始めたのです。

しかし、週刊誌の科学系フリーライターを主人公に、彼女が取材等をしていく過程で知ることになること等を書いた本作は、その手のものとは違っていました。
もちろん、磁極反転の可能性が政府によって発表された後には、様々な人達がそれぞれの立場から色々な動きを見せます。
その中には、到底理性的とは言えないようなこともあるわけですが、社会は基本的に冷静に事態への対処をしようとしていく、そういう様が、本作では描かれています。
そういう意味では、当初に予想していたディザスター物的な内容とは全然違っていた、とも言えるのですが、いかにもフィクション的な派手なカタストロフを選ばなかった結果として、本作には、地に足がついているというか、一定のリアリティーのある印象が生じたような気がします。

その結果、ちょっと地味なテイストの作品になったことは否めないですし、「そこをそのままにして物語を閉じてしまうのか」というような、エンターテインメントとして考えた時にはどうなんだろうという部分もあるのですが……
作者の、本作を書くにあたってのスタンスは、そういうところには無かったのでしょう。
そもそも、物語の軸足は、磁極反転そのものには無くて、それはあくまでもストーリーを紡ぐための装置の1つだとも、思えますし。

思っていたのとは違いましたが、なかなか、面白く読ませてもらいました。


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「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」

 2019-01-09
新宿で、年明け早々に公開が始まった映画、『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』を観てきました。
正直なところ、わざわざ映画館まで観に行くこともないかなと、思っていた作品であることは否定できません。
というのは、予告編の映像からも、無印の時と同じようなテーマやストーリーラインで、どこかで観たような既視感バリバリの映画になっているだろうと、ほぼ期待はしていなかったからです。

それでも、TVシリーズも一応全話見たのだから映画にも行っておくか、というように考えて、半ば義務感のようなレベルで行った映画でしたが……
率直にいって、思ったよりも良かったです。
基本的に予想通りの内容であり、それを大きく上回る様な特別なことがあったわけでも、びっくりさせられるようなサプライズ要素があったわけでもありませんが、求められているものを、求められているように、手堅く、丁寧に作ったなぁという感じで、好印象でした。
基本的に善人しか出てこないのは、そもそもそれが作品の色ですし、それで納得するんだ、というシンプルな流れも、そこにドラマが求められる作品では無いのだから、問題はありません。
それぞれのキャラが元気よく、魅力的に動き回って、青春モノとして、卒業と成長が描かれる作品。
そのように認識するのであれば、本作は非常によくできた1本であると評してもさほどおかしくはないのではないかと思います。

私は、歌が各所に挿入される分、長めの上映時間もそんなに苦痛には感じずに済みましたが、これは、それがあるが故に苦痛だったというような、真逆のことを感じる人もいそうです。
とはいえ、そもそもこの映画を観ようと思って映画館まで足を運ぶようのは『ラブライブ!サンシャイン!!』という作品のファンか、少なくとも肯定的に捉えている人でしょうから、歌が挿入されることは全くマイナス要因とはならず、むしろそれが無ければいけないというような必須の要素だとも言えるでしょう。

そういうファンの要望を満たすという意味でも、よくできた映画でした。


公式サイトは こちら から

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放送終了アニメ雑感 その2

 2019-01-07
昨年末で放送が終わったアニメ、その簡単な雑感の第2弾です。
年末年始はちょっと忙しかったので、最近になってようやく落ち着いて録画しておいたのを視聴できたものも、混ざっています。

1)色づく世界の明日から

かなりベタな路線を追求して、美術の圧倒的な美しさとか、キャラに細かい演技をさせる作画力とかで、細かいところは気にするなという力業もしつつ、綺麗に話をまとめ上げた作品。
……というと、ファンに怒られてしまうかもしれませんね。
とはいえ、そんな風に思っている私ではありますが、実は結構気に入っているんですよ、本作の事は。
何より、係った者が皆して非常に丁寧に、大切に制作してきたんだろうなというのが、全13話のあちこちからにじみ出るように伝わってくるのが、良かったです。
予定調和な話を予定調和なままに走り切った感はあれど、それもまたよし……というか、それがむしろ本作のよいところ。
こういうオリジナル作品は、定期的に作られて欲しいですよね、やっぱり。

2)青春ブタ野郎はバニーガール先輩のゆめを見ない

1クールで一通りを済ませなければいけないという都合からか、色々と急ぎ足だったのは惜しいところですが、画づくりも、声優の演技も、よくできていました。
基本的には、TVシリーズを描いていって「続きは映画/OVAで」とやるのは好きではないのですが、本作の出来であれば、そのまま映画館まで観に行くのも悪い事ではないかもしれません。
問題は、その映画が公開されるのが初夏だということですね。
原作を読んでいるので答えは知っていますから、焦れてしょうがないということにはならずに済みますけれども、未解決であり、明らかになっていない謎をこれだけ残していながら、半年余りを待たせるというのは、どうかと思わないでもありません。
放送終了直後の1月か、せめて初春には劇場公開というのが、本来であればあるべき姿なのであり、営業的にもその方が興行収入が見込めるのではないかな、と。
まぁ、それはともあれ、よくできたアニメ化でした。
欲を言えば、2クールをかけてじっくりとやって欲しかったとはいえ。

3)DOUBLE DECKER! ダグ&キリル

桂正和のキャラデザで、サンライズで、バディーものということだけで、あまりにも露骨に 『TIGER & BUNNY』 の2匹目の泥鰌を狙いに来ていると感じられ、観るかどうしようかも迷った作品でした。
実際に観た第1話では、本作の最大の特徴であるギャグテイストが上滑りしているだけに感じられて、率直に言って「しょうもない」としか思えませんでした。
しかし、結局、何となく切ることができないまま、最終話まで観てしまったわけですが……
終り良ければ全て良し、というか、最終展開が結構面白かったので、何だかんだで良い作品だったなぁという印象が残ることとなりました。

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「熱帯」

 2019-01-05
今月16日に結果が発表される第160回直木賞の候補作にエントリーされた、森見登美彦の『熱帯』が、2019年の最初にこの「別館」で紹介する読了本です。

腰巻の帯に書かれていた粗筋は、次の通り。

沈黙読書会で見かけた『熱帯』は、なんとも奇妙な本だった!謎の解明に勤しむ「学団」に、神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと、「部屋の中の部屋」……。東京の片隅で始まった冒険は京都を駆け抜け、満州の夜を潜り、数多の語り手の魂を乗り継いで、いざ謎の源流へ―!

森見登美彦が一時期、深刻なスランプに陥っていたというのは有名な話です。
本作はそのスランプの一因となったのではないかとも思われる作品であり、全5章のうち3章までを書き上げて後、執筆作業が暗礁に乗り上げたことが(森見ファンの中では)知られています。

実際、こうして何とか作品として書き上げられたものを読んでみると、第3章までと第4章以降で作品の雰囲気が大きく変化しているということに気が付くんですよね。
物語的にも大きな転換点となる箇所ですし、その前後で作品のノリが変わるのは内容からも大いにアリなのですけれど、森見登美彦の執筆経緯を知っているだけに、この辺り、邪推しようと思えばいくらでも妄想が湧き上がってくる感じです。

作品としては、『きつねのはなし』や『宵山万華鏡』、『夜行』という過去作品に連なる様なちょっと怪談めいたところと、それ以外の作品に見られるようなマジックリアリズム的なところとが混然一体となっている読後感。
作者である森見登美彦が認めているように、怪作であると言っていいのではないでしょうか。

これでもかというくらいにメタ構造、入れ子構造を持ってきているのは、要するに本作が『千一夜物語』へのオマージュでもあるからで、こういうのに慣れていない読み手だと、何が何やら分からないということになってしまうかもしれませんね。
森見登美彦も、そこで「今の語り手が誰なのか」というようなことが明確化されるような書き方はしていませんし、意図的に読者を作中の迷宮に引きずり込もうとしているのでしょう。

この『熱帯』を、森見登美彦作品の中でも出色の傑作だとは私は感じませんでしたし、もっとモリミーらしい作品が他にもあるとも思いますが、意欲作であること、労作であることは疑いのないところでしょう。
直木賞を獲れるかどうかは別として、作者の苦労の痕跡も含めて、面白く読ませてもらいました。



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